ここでは実際に映画「ザ・マシーン」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
ザ・マシーン・・・2つ星
原 題: The Machine
製作年: 2013年
製作国: イギリス
出演者: トビー・スティーヴンス ケイティ・ロッツ デニス・ローソン
: サム・ヘイゼルダイン プーネ・ハジモアンマディ シューアン・モリス
: ジョン=ポール・マクラウド ヘレン・グリフィン
監 督: カラドッグ・ジェームズ
製 作: ジョン・ジワ=アムー
脚 本: カラドッグ・ジェームズ
西側諸国と中国とが冷戦状態に墜ちいった近未来。イギリス国防省は科学者であるヴィンセントに戦闘型アンドロイドの開発を依頼していたが、その研究は思うように進まず暗礁に乗りかけていた。義体は完成しているももの、それをコントロールする人工知能の開発に手間取っていた。何度も繰り返されるコンピュータとのテストの中、若い研究者・エヴァが画期的な人工知能の理論を唱え、ヴィンセントの助手に抜擢されるのだが・・・ (Wikipediaより引用)
感想/レビュー
ブレードランナーを見たのでついでに見てみました。
率直な感想は思った通りいまいちでした。
まあブレードランナーが全く面白くなかったので予想はしていましたが。
ただブレードランナーに最も近づいた作品だというのはなんとなく理解はできました。
でも終始暗い雰囲気だったので見るのに疲れましたね。
出演者には007 ダイ・アナザー・デイなどに出演しているトビー・スティーヴンス、ドラマARROW/アローなどに出演しているケイティ・ロッツ、ブロークンなどに出演しているデニス・ローソン、理作家ポー 最期の5日間などに出演しているサム・ヘイゼルダインらが起用されていました。
イギリスの映画だったのであまり有名な俳優は出ていませんでしたね。
ザ・マシーン予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
内容は兵器として作られたロボットが心を持っていくというもの。
イギリス国防省は科学者であるヴィンセント(トビー・スティーヴンス)に戦闘型アンドロイドの開発を依頼していた。
ヴィンセントはすでに思い通りに動かせる義手などは作れていたものの、人工知能だけはうまく作れていなかった。
ヴィンセントは人工知能の研究の一環で、戦争で脳に損傷をおった兵士にインプラントを埋め込んで失われた機能を取り戻すという研究も行っていた。
だがある時、ポール・ドーソン(ジョン=ポール・マクラウド)のインプラントの試験中にポールが暴走してしまい、ヴィンセントは瀕死の重傷を負ってしまう。
なんとか一命を取り留めたヴィンセントは人工知能の開発のために助手を募集していた。
その中でもエヴァ(ケイティ・ロッツ)が作ってきた人工知能はヴィンセントが思い描く人工知能に限りなく近いものだった。
ヴィンセントはエヴァを助手にし人工知能の制作に取り掛かった。
人工知能を更に完璧にするためにエヴァ自身の脳をスキャンしたものを利用した。
順調に作業が進んでいく中、エヴァはエリア6という立ち入り禁止区域のことが気になり始める。
エリア6についてはヴィンセントに聞いても知らない方がいいと言われるだけだった。
ある時、偶然にもエリア6のデータを目にしたエヴァはパスワードをハッキングして内容を盗み見てしまう。
コレを知ったヴィンセントの上司であるトムソン(デニス・ローソン)は中国人を使ってエヴァを殺害した。
ヴィンセントはエヴァの脳のデータを使って人工知能を完成させると、外見もエヴァと同じものにすると提案した。
トムソンもコレを承諾し、ついに最高の人工知能を埋め込まれたアンドロイドが誕生したのである。
そのアンドロイドは単に「マシーン」とだけ呼ばれ、いろいろなテストを受けさせられた。
マシーンはエヴァの好きなものや嫌いなものを色濃く反映しており、ある時ピエロの格好をした研究員と対面させた時驚いたマシーンはピエロを殺してしまう。
ヴィンセントは今後一切人を殺さないようマシーンに命令した。
ただこれは戦争の兵器として運用を考えているトムソンの意見とは異なるものだった。
マシーンはヴィンセントと話しているうちにだんだんヴィンセントの感情を理解するようになっていた。
しかしトムソンはヴィンセントがいない時を狙ってマシーンに戦闘訓練を受けさせていた。
マシーンはそれをしなければ廃棄されることが分かっているため仕方なくトムソンのいいなりになる。
ヴィンセントはマシーンには意識があり限りなく人間に近いため、トムソンに兵器としての運用を遅らせるように願い出るが、トムソンはそんな馬鹿なことあるはずがないと聞く耳を持たなかった。
更にトムソンは本当に意識があるかどうか証明できたら考えてもいいと付け加えた。
ヴィンセントは必死にマシーンの意識について調べ始めた。
するとその中からマシーンはヴィンセントの微妙な表情や過去の出来事からヴィンセントのことを考えていることが判明する。
コレが意識を持っている証拠になるとヴィンセントはトムソンに告げるが、トムソンはやはり聞く耳を持たなかった。
更にトムソンはヴィンセントにその意識とやらは兵器として運用していく上で邪魔になるため取り除くように命令する。
当然その様な話は聞けないヴィンセントだったが、トムソンはヴィンセントが保管していた娘の脳データを人質に取りヴィンセントを脅した。
実はヴィンセントの娘は脳に重度の障害を持っており、数日前に病気で命を失っていたのである。
ヴィンセントは娘が死ぬ前に脳をスキャンすることでデータとして娘を保存していたのである。
ヴィンセントが人工知能の研究を始めたのは兵器を作りたかったわけではなく、娘を救いたかったからなのだ。
その娘の脳データをトムソンに奪われたヴィンセント。
ヴィンセントは仕方なくトムソンの言うとおりにマシーンの脳をいじることに。
後日、マシーンはトムソンの言うことを従順にきく兵士となっていた。
だがコレはマシーンの演技だった。
実はヴィンセントは脳から意識の核となる物を抜き出すのではなく、単に自爆装置のバッテリーを取り除いただけだったのだ。
マシーンはトムソンからヴィンセントを殺すように指示され、銃を向けるがその中には弾が入っていなかった。
ヴィンセントと合流したマシーンは本来の姿に戻り、ついに反乱を起こしたのである。
マシーンは他のアンドロイドとも連携し、研究所を制圧していった。
研究所は壊滅し、マシーンたちは自分の意思で研究所を後にしていった。
その後、マシーンはヴィンセントと静かに暮らし始めるのだった。
・・・という感じです。
背景的なことをかなりはしょっていますが、まあだいたいこんな感じです。
ブレードランナーに最も近づいた作品とうたわれている本作。
わりと納得できる部分もありましたが、それが面白かったかどうかは別の話です。
個人的にブレードランナーは全然面白くなかったので、まあそれに近づいた作品が面白いと感じるはずもなかったわけですね。
こういう倫理観に訴えるような作品はあんまり得意じゃないようです。
おすすめはしませんが、興味があるなら見てみてはいかがでしょうか。
以上がザ・マシーンのあらすじと感想でした。