海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック Season4」第0話『忌まわしき花嫁/The Abominable Bride』を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
『忌まわしき花嫁/The Abominable Bride』はシーズン3の直後の話となっており、イギリスではシーズン4のエピソード0という位置づけになっています。
また今作の話は主にシャーロックの「精神の宮殿」での物語になります。
そのため時代背景は100年前になりますが、登場人物などは現代と同じになっています。
Season4 登場人物/キャスト
シャーロック・ホームズ → ベネディクト・カンバーバッチ
ジョン・ヘイミッシュ・ワトソン → マーティン・フリーマン
グレッグ・レストレード警部 → ルパート・グレイヴス
アンダーソン → ジョナサン・アリス
ハドソン夫人 → ユナ・スタッブス
マイクロフト・ホームズ → マーク・ゲイティス
モリー・フーパー → ルイーズ・ブリーリー
メアリー・モースタン → アマンダ・アビントン
B・カンバーバッチ演じる名探偵シャーロック・ホームズと、M・フリーマン演じる相棒ジョン・ワトソンの名コンビが21世紀で活躍する大ヒットTVドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』シリーズの特別編。今回の舞台は1895年のロンドン。花嫁姿の女性が銃を乱射し、自ら命を絶った。しかし、その数時間後、死んだはずのその女性が幽霊のように現れ、夫を銃殺してしまう…。奇妙な事件にシャーロックたちが挑む。(NHKオンラインより引用)
SHERLOCK/シャーロック Season4 「忌まわしき花嫁/The Abominable Bride」の動画(これからみようと思っている方に)
以下からはSeason4の第0話『忌まわしき花嫁/The Abominable Bride』のネタばれになりますので注意してください。
1895年、ロンドンで花嫁姿の女性が銃を乱射し、銃口を自分に向け頭を吹き飛ばし自殺するという事件が発生する。
だが事件はこれで終わりではなくその数時間後、死んだはずの花嫁がよみがえり夫を銃殺したのである。
時をさかのぼり、第二次アフガン戦争で足を負傷したジョン・ワトソンはロンドンに住むにあたって家を探していた。
だが安い家賃でいい物件などそうそう見つけるものではなかった。
しかしある男と共同で住めば安く済むといわれその話に乗ることに。
その男とは人が死んでから何時間後までならあざができるのかを真剣に実証しようとしていた変人のシャーロック・ホームズだった。
再び1895年、家に帰ってきた2人を待っていたのは黒いドレスを身にまとった謎の女性だった。
ただシャーロックはその女性を一目見ただけで全ての特徴を言い当てた。
それもそのはずで、その女性はジョンの妻であるメアリーだったのである。
メアリーは事件の調査で家に帰らないジョンに文句を言い2人は口論になる。
するとそこへレストレード警部がやってきて事件の捜査の依頼をしてくる。
その事件は先日おきた花嫁による夫殺害事件だった。
自殺した花嫁がよみがえり夫を殺したという事件にシャーロックは大いに興味をそそられ依頼を受けることに。
シャーロックはジョンを連れ花嫁のリコレッティ夫人が保管されている遺体安置所へと足を運ぶ。
またしてもジョンとまともに話のできなかったメアリーは文句を言うが、そこへ「M」と名乗る人物から電報が届く。
遺体安置所にやってきた2人はリコレッティ夫人の遺体を確認するが、そこの職員は知らない間に遺体が動き書置きを残したと話した。
壁には「you」という文字が血で書かれていた。
モルグから帰る間際、ジョンはリコレッティ夫人の遺体をみて敗血症を起こしていた事実を悟る。
ジョンは本当は女性なのに男性に扮しているフーパーに解剖して検死するようすすめた。
数日後、事件の進展が何もないまま同様の事件が5件も発生する。
レストレード警部はシャーロックに事件の意見を求めるが、シャーロックはただの模倣犯だろうといい大して興味を示さない。
数日後、シャーロックは兄のマイクロフトに呼び出されたためジョンを呼び付け2人で兄の元へ向かった。
マイクロフトはレディ・カーマイケルの依頼をシャーロックに託した。
ただマイクロフトにはその以来の謎はすでに解けており後は確認するだけだという。
またマイクロフトは「負けるのがわかっている敵」だといいシャーロックを行かせた。
シャーロックたちが家に戻るとレディ・カーマイケルが事件の依頼にやってくる。
ことの発端はある電報だったのだが、封筒に入れられていたのはオレンジの種だった。
だがそれを見た夫のサー・ユースタスはひどくおびえて動揺してしまう。
更にその夜、庭にリコレッティ夫人がいるのを見て恐怖に支配されてしまう。
更に数日後、目覚めたレディ・カーマイケルは夫がいないことに気が付き庭を探しまわる。
するとそこにいたのは紛れもなくリコレッティ夫人でありサー・ユースタスは今夜中に死ぬと宣告されてしまう。
夫をなんとしても救いたいレディ・カーマイケルはマイクロフトに事件の解決を依頼したのだった。
シャーロックたちはその予告を阻止するためにレディ・カーマイケルの屋敷へ向かった。
夜になり、2人が屋敷の外で見張りをしていると花嫁姿をした女性を発見するが亡霊のようにすぐに姿を消してしまう。
その直後窓が割られるような音が聞こえ、シャーロックたちが様子を見に行くとサー・ユースタスが殺されているのを発見する。
更に出入り口の見張りをしていたジョンのもとにはリコレッティ夫人の亡霊が姿を現す。
動揺したジョンは見張りを放棄して逃げてしまう。
翌日、レストレード警部らが現場の調査にやってくると遺体には最初にはなかったはずのメッセージが残されていた。
そこには「Miss Me?」とかかれており、亡霊の仕業であることをにおわせていた。
家に戻ったシャーロックは瞑想状態になりこれまでの事件の情報を整理しながら事件のことを考えていた。
するとそこにモリアーティが現れ、自らの頭を吹き飛ばしたのに生きていることを暗示してきたモリアーティに対して今回の事件との類似性を疑わずにはいられないシャーロック。
もう少しで何かがわかりかけたシャーロックだったがここで目が覚める。
時は現代に戻り、有罪となったシャーロックが再び呼び戻されるところに。
飛行機の中でシャーロックのことを心配するジョンたちだったが、マイクロフトはリストを出せと言ってくる。
そのリストとは摂取した薬物のことなのだが、シャーロックは「精神の宮殿」に行くために大量の薬物を摂取していたことを告白する。
それを聞いてあきれるジョンとメアリー。
だがシャーロックは悪びれもせずに、もう少しで100年前の事件の謎が解けたのにと言い放つ。
それを聞いたジョンやマイクロフトはただただあきれるだけだった。
しかしシャーロックはジョンの呼びかけで再び「精神の宮殿」に入り込む。
そこでもシャーロックはコカインを摂取しており、それをジョンにたしなめられていた。
するとそこへメアリーからの電報が入る。
メアリーはMことマイクロフトの依頼を受けてシャーロックと同じ事件の調査をしていたのである。
2人はメアリーのまつ今は廃墟となった教会へと向かった。
そこには儀式を行う女性解放運動 (Suffragette) の秘密結社があり、何やら怪しげなことをしていた。
シャーロックたちはその儀式を遮るようにわりこみ、結社の会員にモルグのフーパー、ジャニーン、ワトスン邸のメイドなどがいることを知る。
それを見て悟ったシャーロックは今回の一連の事件の謎を解き始める。
事件の真相はこうだった。
リコレッティ夫人は2丁のけん銃を持っており、一方を下に向けたまま発砲。
この時の銃声でリコレッティ夫人は自殺したと思いこみ、血の跡などは彼女の強力者が偽造した。
その後死んだと思わせたリコレッティ夫人は女性解放運動に理解を示さない夫トーマスを射殺してから今度は本当に自殺した。
そして遺体安置所にある偽物の死体と入れ替えてもらった。
サー・ユースタスの屋敷でシャーロックたちが見たのは鏡を使った簡単なトリックであり、窓が割れたような音はその鏡を割ってしまった時の音だった。
サー・ユースタスの前に現れた花嫁姿の人間も結社の人間による偽装だった。
彼女たちは、女性の活躍に無理解な男性を「処刑」していたのである。
これらの事実をまとめると、サー・ユースタスを殺せたのはレディ・カーマイケルだけであり、彼女もまた結社の一員だと考えられた。
しかしそこへ再びモリアーティが現れる。
これによってシャーロックは再び現代へと戻される。
目覚めたシャーロックは事件の真相を確かめるためにリコレッティ夫人の墓を暴きに行くという。
推理がただしければリコレッティ夫人の身代わりとなっていた女性の遺体が埋葬されているはずだという。
シャーロックはレストレード警部に協力をお願いし一緒に墓を暴いた。
だが棺の中にいたのはリコレッティ夫人だけだった。
シャーロックはもうひとつ棺があるはずだといい更に掘り進めようとするが、ここで棺の中から"Do not forget me"(私を忘れないで)との歌声が聞こえてくる。
そして骨だけとなった遺体が動きシャーロックたちに襲い掛かる。
ここで再び話は「精神の宮殿」にもどる。
シャーロックはマイクロフトの家の絵画でもあったライヘンバッハの滝の前にいた。
そこにはモリアーティもおり、2人は生死をかけて殴り合いを始める。
するとそこへジョンが現れモリアーティを滝つぼにけり落とした。
だがこれだけではシャーロックは目覚めることができず、ジョンがどうするつもりなのか尋ねるとシャーロックは滝つぼへ飛び込んで行った。
時代は再び現代に戻り、シャーロックはジョンとメアリーとマイクロフトに囲まれていた。
心配するジョンたちをよそにシャーロックはマイクロフトに渡したリストを破り捨てて早く自分を無罪放免にして来いと強気の発言をした。
そんなシャーロックをマイクロフトはジョンに弟をよろしく頼むと心配する様子を見せた。
そしてシャーロックが破り捨てたリストを拾ってノートにはさむがそのノートには"Redbeard"(赤髭)と書かれていた。
シャーロックは今回の推理でモリアーティは確実に死んでおり、次に何をするかもわかると言って車で飛行場を後にした。
時代は再び過去に戻り、シャーロックとジョンが今回の事件のタイトルは何にするかと話をしていた。
ジョンの提案で "The Abominable Bride"(忌まわしき花嫁)というタイトルに決まり物語は幕を閉じるのであった。
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モリアーティの死が果たして本当なのかということに触れているストーリーでしたね。
正直シーズン3はいまいちだったのですが、シーズン4は期待させてくれる内容になるかもしれないと思わせてくれる内容でしたね。
結局墓を暴いた時に遺体は見つかりませんでしたが、あれで何か解決したんですかね?
シャーロックはいろいろな話が伏線となっているので、正直全て回収するのが困難なほどよくできています。
今回の話がシーズン4でどのようにつながって行くのか、また"Redbeard"(赤髭)がどのような伏線となっているのかが非常に楽しみです。
以上がSeason4の第0話『忌まわしき花嫁/The Abominable Bride』のあらすじと感想のレビューでした。