海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック Season4」第3話『最後の問題/The Final Problem』を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
Season4 登場人物/キャスト
シャーロック・ホームズ → ベネディクト・カンバーバッチ
ジョン・ヘイミッシュ・ワトソン → マーティン・フリーマン
グレッグ・レストレード警部 → ルパート・グレイヴス
ハドソン夫人 → ユナ・スタッブス
マイクロフト・ホームズ → マーク・ゲイティス
モリー・フーパー → ルイーズ・ブリーリー
メアリー・ワトソン → アマンダ・アビントン
ジム・モリアーティ → アンドリュー・スコット
シャーロックは自分の記憶にない過去について兄マイクロフトを問い詰める。やがて、隠されていた事実が少しずつ明らかに…。シャーロックとジョンは最強の敵が仕組んだ恐怖のゲームに挑む。一方、旅客機に乗った少女が目を覚ますと、母親や他の乗客、操縦士さえも全員が意識を失っていた。コントロール不能になった飛行機の中で、ひとり、恐怖に震える少女。携帯電話で助けを求めた相手は…。(NHKオンラインより引用)
SHERLOCK/シャーロック Season4の予告動画(これからみようと思っている方に)
以下からはSeason4の第3話『最後の問題/The Final Problem』のネタばれになりますので注意してください。
自室で映画を見てにやけていたマイクロフトだったが突然画面が昔の自分の映像に切り替わり誰かが自分を呼ぶ声が聞こえてくる。
マイクロフトが恐る恐る調べに行くと小さな少女が屋敷の中に。
あり得ないと口にするマイクロフトの前に今度はピエロの姿をした人間が現れる。
マイクロフトは護身用の銃を手に取り撃とうとするが弾が抜かれていた。
マイクロフトにはある一人の人物が頭をよぎっており、急いで家から逃げようとするが鍵がかかっていて逃げられない。
ここで姿を現したのは、なんとシャーロックだった。
シャーロックはジョンが会ったというユーラスという女性が本当にシャーロックの妹なのかを確かめるためにマイクロフトを罠にはめ、うんと怖い目にあわせたのである。
マイクロフトの反応からシャーロックには妹がいることが確実となり、なぜこんなことをしたのか知りたければベイカーストリートの221Bに来いと言われる。
言われたとおりに来たマイクロフトだったが依頼人でないと言い張り椅子に座ろうとしない。
そこへハドソンさんがやってきて椅子に座らないと話が始まらないと教えてあげた。
椅子に座ったマイクロフトにシャーロックはなぜ自分はユーラスを覚えていないのかと問い詰めた。
マイクロフトは家族の問題だと言いジョンの退出を願うが、シャーロックは拒否した。
ユーラスはギリシャ語で東の風の神という意味であるとジョンが良い、それを聞いたシャーロックは小さい頃に東の風が来ると言って怖がらせていたのは家族をネタにしていたのかと憤りをあらわにする。
マイクロフトは怖がらせるためではなくシャーロックの精神状態を管理するためにその話をしていたと答えた。
またマイクロフトはシャーロックより7歳年上、ユーラスは1歳年下であることもわかる。
ジョンはユーラスも2人と同じように推理などをするのかと尋ねるとマイクロフトは鼻で笑った。
マイクロフトはシャーロックよりも賢いと自負していたが、ユーラスはそのマイクロフトをはるかにしのぐほど賢いのだという。
ニュートンを超える逸材とも言われており、ユーラスには普通の人間には見えないことが見えていたのだという。
またホームズ家の本当の実家が「マスグレーヴ」であることも判明する。
少しずつシャーロックの記憶が戻ってきて、シャーロックはいつも年齢と生きていた年があわない墓石の間で遊んでいたことを思い出す。
マイクロフトはシャーロックがユーラスを忘れたのは赤ひげという飼い犬が行方不明になったことがトラウマになったからだと話す。
赤ひげはユーラスによって隠され、皆が一生懸命探したがどこにいるかわからなかったという。
ユーラスは
♪ Deep down below the old beech tree...
♪ Help succour me now the East winds blow...
♪ 16 by six, And under we go.
という歌が居場所を表していると言ったが誰にもわからなかった。
やがてユーラスは「溺れた赤ひげ」と呼ぶように、家族は皆ユーラスが沈めたのだと考えるようになった。
赤ひげと仲の良かったシャーロックはこの記憶を封印するようにユーラスのことも忘れて言ったのである。
やがてユーラスは自ら家に火を放ち屋敷は焼け落ちてしまった。
マイクロフトはユーラスを管理するためにある場所へ移送したが、そこでも火をおこし自身も焼けて死んでしまったと話すが、これは嘘だとすぐにばれてしまう。
マイクロフトもこれをすぐに認めたが、両親はこの嘘を信じてユーラスを死んだものとして扱っていたのである。
これはマイクロフトと伯父のルディが一緒に画策したことだった。
現在ユーラスはシェリンフォードという島にある特別な人間が収容される刑務所に入っていると教えた。
シャーロックはユーラスが刑務所から出たことはと尋ねるがマイクロフトは一度もないと否定した。
だがシャーロックは実際にユーラスにあってチップスを食べたし、ジョンはカウンセラーとしてセラピーを受けて銃で撃たれた事実があった。
するとここで窓ガラスが割れるような音がし、「東の風が来る」という歌声と共にドローンが部屋に入ってくる。
そのドローンには特殊な手榴弾がのせられており、マイクロフトによると人の動きに反応して爆発するのだという。
3人は同時に動いてなんとか爆発から身を守ることに。
下の階のハドソンさんへの被害が少ないタイミングを見計らってシャーロックとジョンは窓から飛び降りマイクロフトは階段から避難した。
その直後爆弾は爆発し家は燃えてしまう。
ところ変わって、ある漁船がシェリンフォードの近くを航行中に無線で「シェリンフォード」という言葉が入る。
新人の乗組員は「シェリンフォードって?」と尋ねるが先輩は教えてくれない。
すると嵐の中、看板で何かが下りてきたような音が聞こえ外に出てみ見るとそこにはシャーロックとジョンの姿が。
2人はシェリンフォードにはいりこむために漁船を利用してまんまと侵入することに成功する。
ジョンと変装したシャーロック?はあっさりとつかまってしまうが、実は変装していたのはシャーロックではなくマイクロフトの方だった。
シャーロックは警備員に扮して鍵を拝借しユーラスの元へ向かっていた。
マイクロフトは刑務所の所長と話をし、禁じていた精神鑑定を行ったかと問い、所長はYESと答えた。
マイクロフトはすぐにそれを見せろと言い、所長には事実上のクビを言い渡す。
ユーラスの元へやってきたシャーロックはユーラスにどうやって刑務所から出たのかを尋ねるがまともな答えは返ってこない。
別室でユーラスの精神鑑定の映像を見ているジョンとマイクロフト。
マイクロフトはユーラスと話をすると確実に取り込まれていまい奴隷と化してしまうとジョンに教えた。
ユーラスの入っている部屋のガラスには1m以上離れてと警告が書いてあったが、ユーラスはシャーロックに近くに来て手を出してみてと語りかけてくる。
手を出せば知りたいことを教えてあげるといい、思わず近寄ってガラスに手をかざしてしまうシャーロックだったが、そこにはガラスなどなくユーラスが手を握ってくる。
この時ジョンはユーラスの精神鑑定をしているのが隣にいる所長であることに気が付き、この時に所長もユーラスの奴隷と化している事実に気がつく。
だが時すでに遅く、ジョンとマイクロフトは銃を持った警備員に囲まれてしまう。
一方のシャーロックはユーラスに攻撃されてあっけなく意識を失ってしまう。
銃を向けられたジョンは抵抗し逃げようとするが、そこでモリアーティの映像が流れたため気を取られてしまい後ろから殴られ意識を失ってしまう。
5年前、モリアーティはマイクロフトに呼び出されシェリンフォードに来たことがあった。
マイクロフトは自分では解決できない事件があるとユーラスに協力を依頼することがありそのたびにご褒美を与えていた。
5年前にユーラスが求めたご褒美は5分間モリアーティと監視なしで話をすることだったのである。
この5分間の間にどんなことがあったのかは不明だが、この時にモリアーティとユーラスにつながりができたのは明らかだった。
今まさにゲームは始まったのである。
ジョンが目を覚ますとシャーロックとマイクロフトと所長と一緒にユーラスがいた部屋に閉じ込められていた。
ユーラスはゲームをしようと言い、ある場所と電話をつなげる。
その電話はある少女とつながっており、少女は飛行機に乗ってるのだが周りの大人たちは皆眠っておりどれだけ呼びかけても反応がないのだという。
ユーラスが仕掛けたゲームはその少女を救い出すことだった。
ユーラスが仕掛けた最初のゲームはジョンかマイクロフトが所長を銃で殺すことだった。
1分以内に殺さなければ所長の妻を殺すと言い、ユーラスは2人がどういう選択をするのかを知りたいだけだと口にするのだった。
マイクロフトは自分に人を殺すことはできないと言い、シャーロックはジョンに銃を渡した。
所長も妻を救うために自分を殺してくれと言っており、ジョンは銃を構えるが引き金を引くことはできなかった。
だが所長は妻を救うために自ら銃を手に取り自殺してしまう。
ユーラスは思った通りの結果だと言い、ゲームをクリアできなかったため所長の妻も殺したのである。
3人は別の部屋に通され次のゲームが開始された。
今度のゲームはある未解決となった殺人事件の容疑者となった3人のうちだれが本当の犯人なのかを当てるゲームだった。
ユーラスはシャーロックの選択で命が左右される状況を作りだし、その状況でも冷静な判断ができるかを試そうとしていたのである。
シャーロックは手元にある資料から犯人を割り出し正解したのだが、ユーラスは無慈悲にも無実の2人を殺してしまう。
ジョンが殺す必要はなかったと主張すると、今度は残った犯人である男も殺したのである。
この結果に唖然とする3人だったが、ジョンは兵士たれと自分に言いきかし冷静勤めようとする。
ゲームの合間に何度か少女の電話とつながることがあり、シャーロックは少しでも情報を引き出そうとしていたが有力な情報は得られない。
次の部屋に行くと今度は棺が置いてあり、サイズとユーラスの発言からその棺はモリーのために用意されたものであることが分かる。
ユーラスはモリーの部屋に爆弾をセットしたと言い、「I Love You」という言葉を引き出せなければ爆発すると伝えた。
ユーラスはシャーロックの電話からモリーに連絡を入れ、シャーロックは「I Love You」と言ってくれと頼んだ。
だがモリーは実際にシャーロックを愛していたためその言葉は口にできないと話す。
爆発の時間が迫る中、シャーロックはなんとかモリーからその言葉を引き出そうとする。
モリーはシャーロックから先に言ってくれと頼み、シャーロックは動揺しながらも「I Love You」と伝えた。
これによりモリーも「I Love You」と口にし、残り2秒でカウントダウンがストップしたのだった。
だがユーラスは初めから爆弾など仕掛けていなかったと話し、シャーロックが傷ついたのを見て楽しんでいた。
これにはさすがのシャーロックも感情をあらわにしてしまう。
次の部屋に進んだシャーロックたちにユーラスは次のゲームに進めるのは2人だけだと言い、シャーロックにどちらかを殺すように指示した。
マイクロフトはユーラスに勝つために必要なのは知性だと言いジョンを撃つように促し悪口をまくしたてるが、これはマイクロフトが自分を殺すようにシャーロックを挑発しているためだった。
結局シャーロックにはどちらも選ぶことができず自らに銃を突きつけて死のうとする。
だがこれはユーラスにとっても予想外の出来事だったらしく、シャーロックたちを吹き屋のようなもので眠らせてしまう。
その後目覚めたシャーロックは見知らぬ部屋に閉じ込められており、周りにはかつての自分の写真がはれていた。
少女との電話もつながっており、4時間ぐらい気を失っていたことが分かる。
また別の場所でジョンも目を覚ますが、周りは岩で囲まれており足は鎖で縛られ、胸元あたりまで水が張ってあった。
そして上から水が注ぎ込まれそこが井戸であることが判明する。
最後のゲームはジョンと少女の命をかけた謎ときだったのである。
シャーロックは画面越しにユーラスと話をし、それによりかつての記憶がよみがえってくる。
ジョンが捕らえられている井戸には犬の骨らしきものがあり、そこが赤ひげが死んだ場所であることもわかる。
だがユーラスの言葉によってホームズ家には飼い犬などいなかった記憶が戻ってくる。
赤ひげとはシャーロックの友人であるトレヴァーという少年と遊んでいた時に呼んでいたニックネームだったのである。
またジョンもそこにある骨は動物ではなく人間の物であることに気がついていた。
どんどん水かさが増していき絶体絶命のピンチに陥るジョン。
シャーロックは例の歌が答えであると信じ、かつてはわからなかった問題に挑み始める。
ヒントはシャーロックがよく遊んでいた墓のおかしな数字にあり、それがアナグラムになっていることに気がついたシャーロック。
歌から余分な文字を消していくと残ったのは「私の部屋」という言葉だった。
あの歌はユーラスの部屋を現していたのである。
ユーラスは子供のころからずっと一人だったが、シャーロックに一緒に遊んでと信号を送っていたのである。
だがシャーロックはトレヴァーとの遊びに夢中で自分の方を向いてくれない。
そこでとった行動があの事件だったのである。
またシャーロックにかかってきていた電話の少女はユーラス自身の声だったのである。
ユーラスは目を閉じるといつも一人で飛行機に乗っていると悲しそうに話した。
シャーロックは今度はちゃんと見つけることができたと言い、ユーラスを優しく抱きしめたのだった。
これによりジョンも無事に救出されモリアーティとユーラスの仕組んだゲームは終了した。
その後シャーロックとマイクロフトは両親にユーラスが生きていることを明かし、マイクロフトは激しく非難された。
またその件以降シェリンフォードに戻されたユーラスは一言もしゃべらなくなったと聞かされる。
シャーロックはユーラスの元へ通いバイオリンを奏でることにし、何度も通っているうちにユーラスが反応を見せ2人で一緒に奏でるまでになった。
それを両親とマイクロフトがそばで聞いているのだった。
シャーロックとジョンは燃えてしまった部屋の修理を行い元通りに直すと、ジョンの元へ「Miss You」と書かれたDVDが送られてくる。
シャーロックと一緒にその映像を見るとメアリーから送られたものであり、これからも一緒に謎を解いて行ってねというメッセージが込められていた。
私がいなくなった後、あなた達がどうなるか。
だって二人のことはよく知ってるもの。
犯罪を解決することでハイになる男。
そして戦場に心を置いてきたドクター。
でも本当はどんな人間かはどうでもいい。
大切なのは伝説 物語 そして冒険。
絶望し愛されず迫害を受けた人間が最後に逃げ込める場所がある。
誰でも話を聞いてもらえる最後の法廷。
人生で奇妙なこと、ありえないこと、
恐ろしいことが起きてしまった時の最後の希望
誰もがお手上げでもむさ苦しい部屋で議論を交わす二人の男がいる。
今までもこれからも二人はずっとそこにいる。
私が知る最も善良で賢い男達。
私のベーカー・ストリート・ボーイズ。
シャーロック・ホームズとドクター・ワトソン』
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ファンの間ではやり過ぎなのではと言われているらしいですね。
私は純粋に海外ドラマのファンなので原作は知りませんけど、このシーズンの中では最も見ごたえがあったようには思いました。
ただあまり気分が良いような内容ではなく、ホームズ家が皆異常であるということを示しただけでしたね。
最初のマイクロフトのシーンはホラー映画並みにドキドキしましたけどw
最後の方はユーラスもメアリーもほっこりする話で終わりましたね。
今後も続くかどうかは不明ですが、続くならまた見たいですね。
できればシーズン1のような感じにしてくれると嬉しいですね。
以上がSeason4の第3話『最後の問題/The Final Problem』のあらすじと感想のレビューでした。