ここでは実際に映画「MAMA」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
MAMAの評価・・・3つ星
原 題: Mama
製作年: 2013年
製作国: カナダ/スペイン
出演者: ジェシカ・チャスティン ニコライ・コスター=ワルドー メーガン・シャルパンティエ
: イザベル・ネリッセ ダニエル・カッシュ ハビエル・ボテット
: ジェーン・モファット デヴィッド・フォックス ドミニク・クゾクリア
監 督: アンディ・ムスキエティ
製 作: バルバラ・ムスキエティ J・マイルズ・デイル
脚 本: アンディ・ムスキエティ ニール・クロス バルバラ・ムスキエティ
原 作: アンディ・ムスキエティ
精神を病んだ男が共同経営者と妻の二人を殺害し、幼い娘たちを連れ出した後に謎の死を遂げる。その5年後、娘たちが奇跡的に発見されて叔父に引き取られるが、恐怖の影が忍び寄り……。ギレルモ・デル・トロが手がける戦慄ホラー。 (TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
たまたま目に触れることがあったので取りあえず見てみました。
率直な感想は普通に怖かったです(笑)。
自分はホラー好きではありますが基本ビビりなので驚いてばかりでした。
正直心臓にはあまりよくなかったですね(笑)。
音プラス突然出現する感じの演出が多くびっくりすることが多かったです。
出演者にはインターステラーなどに出演しているジェシカ・チャスティン、ドラマゲーム・オブ・スローンズなどに出演しているニコライ・コスター=ワルドー、バイオハザードV リトリビューションなどに出演しているメーガン・シャルパンティエ、ロボコップなどに出演しているダニエル・カッシュ、複製された男などに出演しているジェーン・モファットらが起用されていました。
ゲーム・オブ・スローンズのジェイミーをここで見ることになるとは思っていもいませんでした。
また主演のジェシカ・チャスティンですが、少し前に見たジュラシック・ワールドのブライス・ダラス・ハワードにそっくりでびっくりしました(笑)。
化粧の感じによっては本当に瓜二つです(笑)。
左:ブライス・ダラス・ハワード、右:ジェシカ・チャスティン
MAMA予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
投資仲介会社の経営者であるジェフリー(ニコライ・コスター=ワルドー)は精神的に追い詰められ共同経営者の2人を殺害してしまう。
更に家に帰ったジェフリーは妻も殺害し2人の娘ヴィクトリア(メーガン・シャルパンティエ)とリリー(イザベル・ネリッセ)を連れて家を出てしまう。
雪道を車で移動していたジェフリーだったが途中で事故を起こしてしまう。
なんとか無事だったジェフリーは娘たちを連れて山の中を歩き、廃墟となった山小屋にたどり着く。
ヴィクトリアは中に誰かいると言って入るのを拒んだがジェフリーは無理やり中へ入って行った。
ヴィクトリアは小屋の窓から外を見ている時に女性が浮いているという怖いセリフを残している。
ジェフリーは銃を取り出しそこで娘たちを殺そうとする。
だがここで謎の化け物に襲われ行方不明になってしまう。
5年後、ジェフリーの弟のルーク(ニコライ・コスター=ワルドー)は全財産をなげうって行方不明になった兄とその娘たちを探していた。
ルークに捜索を依頼されていた業者は例の山小屋付近でジェフリーの車が事故を起こしているのを発見する。
あたりを捜索すると山小屋を発見し、恐る恐る中へ入ってみた。
するとそこには4足歩行になり獣のようになったヴィクトリアとリリーの姿があったのである。
保護された二人はドレイファス博士(ダニエル・カッシュ)の元へ連れて行かれいろいろな検査を受けた。
これにより当時3歳だったヴィクトリアは見る見るうちに言語能力を取り戻していく。
ルークは当時ヴィクトリアがかけていた眼鏡を持って部屋の中へとはいってみる。
しかし2人はルークに対して強い警戒心を抱き攻撃してくる。
ルークはヴィクトリアに眼鏡を渡し、彼女はそれを恐る恐る身につける。
するとルークを見た彼女はパパといい抱きついてきたのである。
ルークは彼女たちを助けるためには家族が必要だといい、付き合っていたアナベル(ジェシカ・チャステイン)を説得する。
ただ2人の身元受取人になるには叔母のジーン(ジェーン・モファット)を説得する必要があった。
ドレイファス博士は2人の研究に協力してくれるならルークを身元引受人に推薦するといいある提案をした。
それは2人の様子を観察するために家を用意してそこへ住んでもらうというものだった。
ルークとアナべルはこれに納得し、4人は同じ家で住むことに。
しかしこれが災いの始まりだった。
ドレイファス博士の催眠療法により2人はこの5年間「MAMA」という謎の人物と一緒に暮らしていたのだという。
MAMAのことをドレイファス博士はヴィクトリアの別人格だと考えていたのだが真実はそうではなかった。
ジェフリーを襲った張本人こそMAMAだったのである。
共同生活が開始するも娘たちは一向にアナベルになつこうとしない。
ある日のことアナベルが洗濯物を干そうとしていると子供たちの部屋で騒いでいる声を聞く。
当然ヴィクトリアとリリーが遊んでいるのだと思うアナベルは騒ぎ過ぎないように注意しようとすると後ろからヴィクトリアが声をかけてくる。
部屋ではリリーが楽しそうにはしゃいでいる。
結局アナベルは子供の部屋に行くことなく、ヴィクトリアは部屋に戻って行く。
ドレイファス博士は診察を繰り返すうちに、MAMAがヴィクトリアの別人格ではなく本当に存在しているのではと思うようになりある記録を調べ始める。
一方、アナベルがギターの練習をしていると子供の部屋から子供たち以外の声が聞こえてくる。
恐る恐る子供部屋に言ったアナベルだったがそこには子供たちの姿しかなかった。
ただたんすのドビラが少しだけあいており、アナベルはそこを開けようとする。
しかしここでヴィクトリアが開けないでと言ってくる。
アナベルはタンスを開けることなく早く寝るよう指示した。
一向にアナベルになつこうとしない子供たちのことをルークに相談すると優しく慰めてくれる。
だがある夜2人が楽しんでいると扉の向こうに誰かがいたことにアナベルが気が付く。
ルークがあたりを見回しても誰も見つからない。
子供たちをアナベルにまかせ自分は下の階を見に行こうとした時、階段付近の壁に黒いしみがあるのを発見する。
不思議に思い近づいてみると中からMAMAが現れルークは階段の下に突き落とされてしまう。
意識不明の重体となったルークはそのまま入院を余儀なくされた。
すぐにでも子供たちとの暮らしをやめたいアナベルだったが、ドレイファス博士に説得されてしぶしぶ続けることに。
ドレイファス博士はMAMAについてある事実を知ることになる。
それは2人が発見された小屋の近くにかつて精神病院があったことである。
当時の話を公文書館の人に話を聞くと、イーディスという女性が精神障害のため子供を奪われるが、その子供を取り返した後に崖から身を投げたという話を聞かされる。
公文書館にはその時木に引っかかった子供の遺骨が納められていた。
ドレイファス博士はその遺骨を持ち帰ることに。
そんな中、病院で意識不明だったルークの元へMAMAが忍び寄る。
MAMAは今度こそルークを殺そうとするが、ここでルークの夢にジェフリーが現れ例の小屋へ行って娘たちを助けてくれと言ってくる。
一方でアナベルもおかしな夢を見る。
それはイーディスが死んだ時の夢だった。
不思議に思うアナベルだったが、その首にはMAMAがつけたあざが残っていた。
その後ルークの容体は回復しアナベル達はお見舞いにやってくる。
だがこの時ヴィクトリアは社交性を取り戻しつつあったものの、リリーはMAMAに付属している蛾を影でむしゃむしゃ食べていた。
ルークの退院の前日、ジーンの面会日だったがアナベルはすっかり忘れていた。
ジーンはリリーたちの様子を見て傷だらけだったことに気が付きアナベルが虐待しているのではと疑惑を抱く。
子供たちをどうしても手に入れたいジーンは児童福祉施設に連絡することに。
ヴィクトリアはだんだんアナベルを信用するようになっていたが、それが逆に彼女を追い詰めていた。
自分からヴィクトリアが離れていくことにMAMAが嫉妬し始めたのである。
ある夜ヴィクトリアはリリーがMAMAのところへ行こうと言ったのを断ってしまう。
リリーは一人で窓から家の外へ出て行ってしまう。
翌朝、2人を起こしに行ったアナベルはリリーがいないことに気が付く。
あたりを探すと外で凍えているリリーを発見する。
アナベルはリリーを温めるために体を抱き押せた。
アナベルを拒絶するリリーだったが彼女の温かさを感じてようやく暴れるのがおさまった。
リリーもこの時から徐々に人間性を取り戻していくのである。
しかしこの状況をMAMAは黙っていなかった。
ある夜ヴィクトリアが食事を作ってくれている時、子供部屋に入ったアナベルは部屋の隅でごそごそ動いているのを発見する。
アナベルはリリーだと思っていたが、この時リリーはヴィクトリアと共に食事の準備をしていた。
それに気が付いたアナベルはタンスの中に入って行った何かを追うが、たんすの中には謎のシミしか見つからない。
だがそのシミこそMAMAが出入りしている扉だった。
核心に近づくアナベルだったがそこへヴィクトリアが呼びに来る。
ただヴィクトリアの視線の先にいたのは今にもアナベルに襲い掛かりそうなMAMAだった。
この時はなんとかことなきを得たが、別の日、アナベルがドレイファス博士の部屋から勝手に持ち帰ったパソコンを開きイーディスに関する情報を集めていた。
この時、MAMAがいないことにヴィクトリアが気が付く。
アナベルのことが心配になって部屋をのぞくヴィクトリアだったが、アナベルはパソコンを調べていた。
だが隣の部屋にMAMAがおり、それをリリーが見つけ近づこうとする。
ヴィクトリアはMAMAは怒っているといいリリーを制止すると、MAMAがものすごい勢いで襲いかかってくる。
悲鳴を上げて逃げるヴィクトリアたち、アナベルはそれに気が付き急いで2人の部屋へ。
ヴィクトリアは部屋の外に締め出され中にはリリー一人だけ。
そこへアナベルがやってきてヴィクトリアをやさしく抱きしめる。
部屋に入ったアナベルはすぐにリリーの元へ駆け寄ったが、ここでついにアナベルの前にMAMAが姿を現す。
その恐ろしい姿に逃げるしかできないアナベルだったが、MAMAは執拗に追ってくる。
アナベルに手を出そうとするMAMAだったがヴィクトリアは何もしないと約束したといいMAMAを止める。
するとここで扉があく音が聞こえる。
どうしても子供たちがほしいジーンが虐待の証拠をつかむために侵入してきたのである。
これに気が付いたMAMAはジーンに襲い掛かる。
ヴィクトリアたちがジーンの様子を見に行くとその顔はイーディスになっており、完全に体を乗っ取られていた。
アナベルが目を覚ますと子供たちの姿がどこにもなかった。
アナベルはMAMAに連れて行かれたのだと気が付き、急いで例の小屋まで車を走らせた。
この時、退院したルークは夢に出てきた兄の言葉を信じ同じく小屋まで来ていた。
そして電話を聞いたルークはアナベルと合流し小屋へ向かう。
するとその裏に湖があり夢で見た崖があるのを発見する。
ヴィクトリアとリリーはその崖の上にMAMAと一緒にいた。
MAMAは生きていた時と同じように子供たちを連れて崖から降りようとしていたが、ルークが必死に阻止する。
だがルークはあっさりとMAMAにやられてしまう。
アナベルはドレイファス博士の家から持って帰っていたイーディスの子供の遺骨を彼女に渡した。
だがイーディスはその中身が骨であることに激怒し再び2人を連れて行こうとする。
アナベルも必死に抵抗し、なんとかヴィクトリアを取り戻すことに成功する。
だがMAMAになついているリリーはMAMAについていってしまう。
そしてMAMAはリリーを連れて崖から再び飛び降りてしまう。
あの時と同じように枝に当たったMAMAは無数の蛾となり、そこにリリーの姿はなかった。
すると一匹の蛾がヴィクトリアの元へ飛んでくる。
ヴィクトリアはその蛾がリリーであることに気が付いていたのだった。
・・・という感じです。
正直前半はめっちゃ怖かったです。
やっぱり効果音と一緒に突然出てくると怖さ倍増ですよね。
そのせいもあって後半はMAMAが出ずっぱりだったので恐怖心が薄らいできました。
崖のところのMAMAのシーンなんかは完全にえがちゃんでしたし(笑)。
タイトルがMAMAということだけあって母親の強さを感じさせる作品でしたね。
特に本当のママではないアナベルに子供たちが心を開いていく様子は非常に良かったです。
ホラーの中にも温かみがありましたね。
最近見たホラーの中ではかなり良かったと思います。
ホラー好きならぜひ一度はご覧になってみてください。
ちなみにこの作品の元となった短編映画もあるのでそちらものせておきますね。
MAMA short film
以上がMAMAの感想とレビューでした。