ここでは実際に映画「ブラックハット」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
ブラックハットの評価・・・3つ星
原 題: Blackhat
製作年: 2015年
製作国: アメリカ
出演者: クリス・ヘムズワース タン・ウェイ ヴィオラ・デイヴィス リッチー・コスター
: ホルト・マッキャラニー ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン ワン・リーホン
監 督: マイケル・マン
製 作: マイケル・マン トーマス・タル ジョン・ジャシュニ
脚 本: モーガン・デイヴィス・フェール マイケル・マン
「ヒート」のマイケル・マン監督が「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワースを主演に迎えて贈るサスペンス・アクション。服役中の天才ハッカーが自由と引き替えに、サイバー犯罪組織を追う米中合同捜査チームに協力してアジア各地を舞台に命懸けの犯人追跡を繰り広げる。共演はタン・ウェイ、ワン・リーホン。謎のサイバー・テロリストによって香港の原子炉やアメリカの金融市場が深刻な被害を被る。アメリカと中国が合同で捜査に当たるが、犯人の手がかりを掴むことができない。彼らに残された最後の希望は、ハッキングの罪で服役している天才プログラマー、ハサウェイだけだった。成功した暁の釈放と引き替えに捜査チームに加わったハサウェイは、中国側捜査班のチェン兄妹と協力して犯人追跡を開始するが…。(TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
予告を見ておもしろそうだったので見てみました。
率直な感想は若干もの足りない感じでした。
もう少しハッカーの活躍する感じを出してほしかったですね。
ハッキングする場面とかほとんどありませんでしたし残念でした。
出演者にはアベンジャーズシリーズなどに出演しているクリス・ヘムズワース、ラスト・コーションなどに出演しているタン・ウェイ、エンダーのゲームなどに出演しているヴィオラ・デイヴィス、モールスなどに出演しているリッチー・コスター、ラン・オールナイトなどに出演しているホルト・マッキャラニー、ドラゴン・タトゥーの女などに出演しているヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン、ラスト・ソルジャーなどに出演しているワン・リーホンらが起用されていました。
このメンバーにクリス・ヘムズワースってなんだかスゴイ違和感がありましたね。
ブラックハット予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
内容は刑務所の中にいる凄腕のハッカーがFBIの捜査協力をするというもの。
香港の原子力発電所がブラックハットと名のるハッカーにハッキングされ冷却ポンプを破壊されてしまう。
その結果、水蒸気爆発が起こり大きな被害が出てしまう。
中国の情報部に所属するチェン・ダーワイ大尉(ワン・リーホン)は事件の解決を上層部から言い渡される。
だがその事件の後、同じハッカーの攻撃により大豆の値が高騰する。
そのころ、アメリカのある刑務所に入っていた天才プログラマーのハサウェイ(クリス・ヘムズワース)は看守室に呼び出され囚人の口座の残金をいじったことを問われるが、身に覚えがないと否定した。
だがハサウェイは独房に入れられることになる。
一方、ハッカーによる攻撃はアメリカの原発にも行われていた。
だがシステムの違いから被害は出ていなかった。
チェンはアメリカからハッキングに使ったコードを受け取り分析を開始する。
だが自分一人では手に余るのは確実だったため、プログラマーとして活動している妹のリエン(タン・ウェイ)に協力を求めた。
リエンは大事な仕事を控えていたが兄に協力することを選ぶ。
後日、アメリカと中国による共同会議が開かれた。
チェンはそこでFBI捜査官のキャロル・バレットFBI捜査官(ヴィオラ・デイヴィス)に捜査官のレベルが低いためもっと技術のある人間が必要だと打診する。
チェンはその人物に現在刑務所に入っているハサウェイの名前をあげた。
だがバレット捜査官はハサウェイがこれまでに4つの銀行から金を不正に取っているとし釈放は無理だと言った。
しかしチェンにはハサウェイをあきらめられない理由があった。
チェンはバレット捜査官を自分の部屋に呼びハサウェイについての話をした。
実は今回のハッキングに使われているコードはかつてチェンが作ったものが改良されたものであるという。
チェンはそのコードをアメリカ留学中に作ったのだが、その元になっている物はある天才プログラマーに協力してもらったのだという。
そのプログラマーこそハサウェイだった。
ハサウェイの作ったコードが犯罪に使われているため、犯人を特定するにはオリジナルを作った男の協力が不可欠だとしたのである。
その話を聞いたバレット捜査官はハサウェイを釈放することを了承する。
ハサウェイはFBI捜査官と面会し、捜査協力の間仮釈放にしてやると言われる。
これに対してハサウェイは事件が解決し犯人を逮捕できたら刑期を短くしろと持ちかける。
FBIはこれを承諾しハサウェイは発信機をつけられ釈放されることに。
チェンは釈放されたハサウェイを迎えに行き、すぐに捜査に協力させた。
ハッキングを行った犯人からの声明は何もなく、原発を狙った理由もわからなかった。
だが捜査によりアメリカの原発にハッキングするには外部からは不可能であり内部にいるものの犯行であることが確実となった。
すると1ヶ月で辞めた職員がいることが判明する。
ハサウェイとリエンはその男を探すことに。
チェン達はその間、大豆の高騰で大もうけをした株主がいないかを調査することに。
ハサウェイとリエンがやめた職員の男の家を訪ねると男はすでに殺された後だった。
ハサウェイはパソコンを操作しメールを見てみた。
するとちょうどこの日に男はハッキングをいらしてきた何者かと会う約束をしていた。
ハサウェイは男になり済まし時間と場所を指定した。
リエンと一緒にその店に行き、依頼主が現れるのを待つハサウェイだったがいつまでたってもやってこない。
不思議に思ったハサウェイが周りを見渡すと監視カメラがあることに気が付く。
ハサウェイは店の奥の物置部屋のような場所を見つけ誰かが監視していた痕跡を発見する。
ハサウェイはすぐにリエンと店を出ようとするが、敵が送り込んできたと思われる刺客に襲われる。
だがハサウェイは一人で3人の男たちを返り討ちにした。
一方、チェンは株で大儲けした3人の男を発見する。
男たちの口座は香港にあり口座の名義人も特定することに成功する。
ハサウェイ達は犯人を特定するために現地へ向かうことに。
香港に到着するとチェン達は現地で口座の持ち主である3人のうちの一人であるエリアス・カサール(リッチー・コスター)を調査しているチームと接触する。
そこでカサールが普段どのような行動をとっていたのかを教えてもらう。
カサールは毎日あるカフェで何をするでもなく過ごしていることがあることが分かる。
また他の二人のことも調べると3人はある地点を必ず通っていることが分かる。
その場所があやしいとふんだハサウェイはチェン達と共にそこを調べることに。
すると草むらからブルートゥースの送信機が見つかる。
カサール達はそのブルートゥースを使ってやり取りをしていたのである。
だがカサールもまた自分が調査されていることに気が付いていた。
カサールは張り込んでいた調査員を殺し逃亡を図る。
チェン達はカサールのアジトへ強行突入するも激しい銃撃戦となり、仲間を殺された揚句逃げられてしまう。
もうこれで手掛かりはなくなったと思われたが、事故を起こした香港の原発が比較的安定したとの知らせが入ってくる。
犯人につながる重要な情報が手に入るかもしれないため、チェンとハサウェイは原発のコントロールルームに入りハードドライブを抜き取った。
そのドライブを解析すると犯人の痕跡は見られたもののデータが破損し特定することができなかった。
するとハサウェイはバレット捜査官だけ別室に呼び、自分が銀行のハッキングで逮捕された時、自分はデータを全て消去していたのにもかかわらずそれが証拠として提出されたことを問い詰めた。
バレット捜査官はNSAに断片的な情報を復元できるブラックウィドウというシステムがあることを明かした。
ハサウェイはそれを使えば犯人を特定できると言ったが、アメリカのトップシークレットであるため中国と共同捜査している以上は使えないと拒否された。
だがそれが使えないと犯人を追うことはできない。
ハサウェイはばれれば確実に刑務所に送り返されることを覚悟し、NSAにハッキングを試みる。
そしてブラックウィドウに侵入し、データを復元することに成功したのである。
これにより犯人のサーバーはジャカルタにあることが判明する。
更に捜査を進めるとマレーシアのペラ州にある遠隔地の衛星写真を何度も取っていたことが判明する。
だがいいことばかりではなかった。
ハサウェイがNSAにハッキングしたことがばれ、チェンはハサウェイをアメリカに戻すよう言われたのである。
同様の電話はバレット捜査官のもとまで来ていた。
だがこの事実をチェンがいち早くハサウェイに告げていたためなんとか逃げることに成功したハサウェイ。
ハサウェイはチェンと合流し犯人を捕まえるために別ルートでジャカルタに行くこと決める。
ハサウェイはリエンに危険なためこれ以上は関わるなというが、リエンは言うことを聞かない。
ハサウェイとチェンはいったんリエンと別れジャカルタへ行く準備を進める。
リエンは逃げてきた部屋に残してきたデータを取りに戻り、再度チェン達と合流した。
だが一緒に連れて行ってもらえないリエンは明らかに不機嫌だった。
怒ったまま車を降りていくリエンをハサウェイは追っていき慰めようとするが、次の瞬間チェンが乗った車がカサールにより爆破されてしまったのである。
ハサウェイ達を追っていたバレット捜査官たちもそこへやってくるが、カサールとの銃撃戦の末殺されてしまう。
ハサウェイはリエンを連れて地下鉄から逃げた。
兄を殺されたリエンはハサウェイと共に復讐を決意する。
2人はまず香港を脱出するための手はずを整えた。
ハサウェイにつけられていた発信機も取り外し、2人は犯人が衛星写真に撮っていたフィリピンへと向かうことに。
現地に到着したハサウェイ達は辺り一帯がすずの鉱山であることを知る。
更に調べを進めるとそのあたりの水源を管理しているシステムがハッキングにあった香港の原発のものと一緒であることが分かる。
ハサウェイは原発でのハッキングは予行演習であり、真の目的はすず鉱山一帯を洪水により水没させ、すずの値を高騰させることに気が付いた。
狙いに気が付いたハサウェイ達は犯人を追いつめるためにジャカルタのサーバーを制御している会社へ行き事故を起こす。
騒動になっているすきにハサウェイは会社の中に侵入しサーバーをハッキング。
犯人が資金を入れている銀行の情報などを盗み取った。
そして次にリエンがその銀行を訪れ言葉巧みにUSBを使わせハッキングを行った。
これによりハサウェイは犯人の口座から7000万ドルもの大金を盗みとることに成功する。
ハサウェイは犯人のサーバーに自分の仕業だとわかるメッセージを残し電話番号を教えた。
すると犯人から連絡が入る。
ハサウェイは犯人にすずの高騰で儲けた20%を自分たちに渡すよう要求。
犯人は直接会って話したいと言ってきた。
ハサウェイは男とカサールだけ指示した場所へくるよう告げた。
ハサウェイ達は犯人たちを追い詰めるための準備を進め、約束の場所へと向かった。
だが犯人は要求は無視したくさんの護衛を連れて生きていた。
ハサウェイは再度電話を入れ場所を変えるよう指示。
祭りでにぎわっている場所を落ち合う場所に指定した。
ハサウェイは指示した場所へ犯人たちがやってくると後ろから後をつけ殺そうとする。
だが寸前で見つかってしまい人ごみの中激しい銃撃戦となってしまう。
ハサウェイは銃弾を浴びながらもカサールを殺すことに成功する。
最後にボスが残ったが、ハサウェイは力を振り絞り復讐を果たす。
その後リエンがハサウェイを助けに来て2人は一緒に逃げた。
こうして一連のハッキング事件の捜査とハサウェイ達の復讐は終わり、ハサウェイは手に入れた金を使ってリエンと逃亡するのだった。
・・・という感じです。
正直、ハッカーが活躍する場面があまりなかったのでそこを売り文句にしていたのは詐欺だと思いました(笑)。
ハッキング対決とかあったらおもしろかったんですけどね。
ストーリーの流れも微妙にちぐはぐでしたし。
ブラッディ・マンデイのような内容を期待していた人にとっては残念な結果になること間違いないので見なくてもいいと思いますよ。
以上がブラックハットの感想とレビューでした。