ここでは実際に映画「X-MEN:ファイナルディシジョン」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
X-MEN:ファイナルディシジョンの評価・・・4つ星
原 題: X-MEN: THE LAST STAND
製作年: 2006年
製作国: アメリカ
出演者: ヒュー・ジャックマン パトリック・スチュワート イアン・マッケラン
: ハル・ベリー ファムケ・ヤンセン ジェームズ・マースデン ベン・フォスター
: レベッカ・ローミン=ステイモス エレン・ペイジ アーロン・スタンフォード アンナ・パキン
監 督: ブレット・ラトナー
製 作: アヴィ・アラッド ローレン・シュラー・ドナー ラルフ・ウィンター
脚 本: ザック・ペン サイモン・キンバーグ
並はずれた特殊能力を有するミュータント集団“X-MEN”の活躍を描くマーヴェル・コミック原作の大ヒット・シリーズ第3弾にして最終章と銘打たれたSFアクション大作。プロフェッサーXの右腕だったジーンの死により、いまだその動揺から立ち直れずにいるX-MEN。そんな中、“ミュータントは病だ”と主張する天才科学者によって、ミュータントの能力を消去し普通の人間にすることのできる新薬“キュア”が開発される。“ミュータントのまま生きるか、それとも人間になるか”という究極の選択に、ミュータント社会は大きく揺れる…。 (TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
大人気ヒット作X-menシリーズの3作目になります。
率直な感想はまあまあといった感じですかね。
アクションは増えていましたがストーリー展開がいまいちだったので差し引きして3.6ッ星ぐらいだったので、四捨五入して4ッ星ということで。
ミュータントの種類が増えていたのはよかったですね。
出演者には新たにローン・サバイバーなどに出演しているベン・フォスター、インセプションなどに出演しているエレン・ペイジなどが起用されていました。
出てくるミュータントも増えて出演する俳優陣も一層豪華になり最終章にふさわしいものになりましたね。
ただ今作はジーンが敵として登場するというのが残念でなりませんでした。
X-MEN:ファイナルディシジョン予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
20年前、プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)とマグニートー(イアン・マッケラン)はある家を訪れていた。
その家にはジーン(ヘイリー・ラム)という名前の少女が住んでおり、プロフェッサーをもしのぐ能力を持ったミュータントだった。
プロフェッサーはジーンがミュータントであることを教え、自分たちも同じようにミュータントだと話し学園へ連れ帰ったのである。
10年前、大企業の社長ワージントン(マイケル・マーフィー)の子供に翼が生えミュータントであることが明らかとなる。
愕然とするワージントンは息子を元に戻すためにある研究を始めることになる。
現在、X-menは人員不足を解消するために成長した子供たちをメンバーにするべく訓練をしていた。
だがスコット(ジェームズ・マースデン)の代理で参加していたローガン(ヒュー・ジャックマン)がストーム(ハル・ベリー)の指示を無視して勝手に動いてしまい内容はさんざんだった。
またこの訓練でボビー(ショーン・アシュモア)とキティ(エレン・ペイジ)が仲良くやっているのを目の当たりにしてローグ(アンナ・パキン)は面白くなかった。
訓練後、プロフェッサーの元へ向かったストームは自分がいなくなった後は学園をストームに任せるつもりだと明かす。
ローガンは訓練に来なかったスコットに文句を言いに行ったが、スコットはジーン(ファムケ・ヤンセン)のことが忘れられず前に進めずにいた。
気持ちのせいにのつかないスコットは一人でジーンを失ったアルカリ湖へ足を運んでいた。
スコットはそこでジーンの呼ぶ声に苦しみ湖に向かってたまったフラストレーションをぶつけた。
すると突然湖に異変が生じ、湖の底からジーンが姿を現したのである。
しかもジーンは無傷で意識もはっきりしていた。
ジーンの生還に喜びキスをするスコットだったが、ジーンはそんなスコットに攻撃を加えてしまう。
スコットの異変は学園にいるプロフェッサーにも伝わっていた。
プロフェッサーはストームとローガンにアルカリ湖に行きスコットを助けるよう指示。
ストームたちが湖につくと周りは霧で覆われていた。
ストームが能力を使って霧を晴らすとあたり一面物が宙に浮いていた。
そこにはスコットのサングラスもあったが彼の姿はない。
ストームの呼ぶ声を聞いたローガンがそこへいくと、そこには気を失ったジーンが倒れていた。
ローガンたちはすぐにジーンを連れて帰り治療に当たった。
プロフェッサーはジーンが無意識のうちにテレキネシスでバリアを張ったため無事だったと推測した。
更にプロフェッサーはジーンの頭を除き記憶を消去しようとしていた。
それを止めようとするローガンだったが、プロフェッサーは初めてジーンにあった時力を制御しきれない彼女を見て人格を封印したことによって新たな人格ができたと説明した。
その時できた人格がジーンであり、もともとの人格は本能をつかさどる人格でありひどく攻撃的なのだという。
またその人格は自らのことをフェニックスと名乗ったという。
プロフェッサーはフェニックスが表に出ないよう時間をかけて処置を施すつもりだった。
だがローガンが一人でジーンの元にいるとき彼女は突然目を覚ましてしまう。
そして本能のままにローガンを求めてきたがローガンはこれに違和感を感じる。
ジーンの体を支配していたのはフェニックスだったのである。
フェニックスを止めようとするローガンだったが、フェニックスはローガンを攻撃し学園から姿を消してしまう。
一方、アメリカではミュータント社会を脅かす一大事が起きていた。
それはワージントンという人物がミュータントを人間に戻すキュアという薬を開発していたのである。
このキュアという薬に対して世間は賛否両論だった。
ワージントンは薬の正当性を示すためにミュータントである息子のウォーレン(ベン・フォスター)を被験者の1号としようとするが、ウォーレンは治療を拒否し翼を広げて飛び立ってしまう。
この事態を受け政府の要職についていたビーストことハンク(ケルシー・グラマー)が呼び出され対応に追われる。
ハンクはワージントンの研究所を視察し、薬の元が一人のミュータントの少年であることを知る。
その少年は周りのミュータントの能力を無効化する能力を持っており、ハンクが近づくと自身の青い手が普通の手に戻ったのである。
そのころミュータント側はある集会を開き、その中にマグニートーとパイロ(アーロン・スタンフォード)の姿もあった。
マグニートーは今こそ戦うべきだと主張し戦争を起こすための兵隊を募集した。
その中のカリスト(ダニア・ラミレス)という女は早く動けるだけでなく、ミュータントの力を正確に測ることができる能力を持っていた。
マグニートーはカリストに政府につかまってしまったミスティーク(レベッカ・ローミン=ステイモス)を探すよう指示した。
そしてミスティークを護送しているところを襲撃し彼女を助け出したのである。
ミスティークはある少年の資料を盗みだしているところを捕まったのだが、その資料とはワージントン研究所にいる一人の少年のデータだった。
マグニートーはその護送車の中につかまっていた強力な犯罪者であるジャガーノート(ヴィニー・ジョーンズ)とマルチプルマン(エリック・デイン)も仲間に加えた。
だがここで衛兵が眼を覚ましワージントンの作り上げたキュアをマグニートーに打ち込もうとしてしまう。
それをミスティークがかばったのだが、薬の効果によってミスティークは人間に戻ってしまうことに。
ただの人間になったミスティークをマグニートーは見捨てて次の場所へと向かってしまう。
マグニートーが向かった先はカリストの報告により強大なエネルギーが感じられたところだった。
そのエネルギーとはジーンが発しているものだった。
マグニートーが訪れたのはジーンの生家だった。
そこにはジーンを連れ戻しに来たプロフェッサーたちの姿もあった。
プロフェッサーはジーンを説得し連れ帰ろうとするが聞く耳を持とうとしない。
それだけでなくマグニートーは戦争にジーンの力を利用しようと誘惑していたのである。
そんな2人にジーンは攻撃を開始してしまう。
その様子を外で見ていたローガンとストームは時間切れだと言い家の中へ入ろうとするが、マグニートーの手下であるジャガーノートたちが邪魔をしてくる。
ジーンの力は暴走し、家は宙に浮き周りの物は分解され始める。
その攻撃はプロフェッサーにも及んでしまい、ジーンは自らの力でプロフェッサーを殺してしまったのである。
これによりようやく暴走は止まったもののジーンは呆然としてしまう。
そんなジーンをマグニートーが連れ去ってしまう。
ローガンとストームは残された車いすを見てただただ涙を流すだけだった。
学園に戻ったストームたちはプロフェッサーの葬儀を執り行った。
そこには昔からの知り合いであるハンクもきており、葬儀が終わった後ハンクは学園は閉鎖するしかないのではと話を持ちかける。
そうするしかないという雰囲気になる中、父親から逃げてきたウォーレンが姿を現す。
ウォーレンを見たストームはまだ学園は必要であると覚悟を決め、自らが引き継ぐことを決意する。
その夜、プロフェッサーの死を悲しむキティの元にボビーがやってきて励ましてくれる。
ただその様子を見ていたローグは自分はキティのようにボビーとふれあえないことを悲しく思い、キュアを打つべく学園を去ってしまう。
止めるローガンだったがローグの意思は固かった。
その後ボビーがローグがいなくなったことに気が付きキュアを提供している施設へ足を運ぶがそこにローグはいなかった。
しかしそこにパイロの姿があり、パイロは治療施設を破壊し宣戦布告したのである。
一方、学園にいたローガンはジーンの声とあるヴィジョンを目の当たりにする。
そこにジーンがいると確信したローガンはストームの制止を振り切ってジーンを探しに行ってしまう。
ローガンが向かった場所はマグニートー率いるブラサーフッドの本拠地であり、戦争の準備を着々と進めていた。
マグニートーが集会を開いている時に潜入したローガンは一人離れるジーンの後を追ったがそこへマグニートーもやってきて邪魔をされてしまう。
ジーンを連れ戻すことができなかったローガンは学園へ戻りマグニートーの狙いがワージントン研究所にいるミュータントの能力を無効化する少年であることを知る。
ローガンとストームはハンク、ボビー、キティ、コロッサスを連れてワージントン研究所へ向かった。
そのころ政府はマグニートーを止めるべくある作戦を決行していた。
マグニートーらが本拠地で油断しているところをキュアを使って無力化するという作戦だったが、レーダーに映っていたのはマルチプルマンの能力で作った複製でありマグニートーらはすでにワージントン研究所へ向かっていた。
マグニートーはレインボーブリッジを能力で破壊し、ワージントン研究所のある島までの懸け橋にすると総攻撃を開始した。
そこへようやくX-menも到着し、人間側についたX-menとマグニートーとの全面戦争が始まったのである。
人間を守りながら戦うローガンたちだったが、マグニートーはジャガーノートに少年を殺して来いと指示を出してしまう。
少年を守るため壁をすり抜けることができるキティが建物の中に。
キティはジャガーノートよりも先に少年の元にたどり着くが、少年の能力で壁抜けができなくなってしまいジャガーノートに追い詰められてしまう。
だがキティは少年の能力を逆手に取りジャガーノートを倒すことに成功する。
外ではローガンたちが大勢のミュータントに対して善戦するもついにマグニートーが動き出してしまう。
ローガンは落ちていたキュアを目にしある作戦を立てる。
ローガンは自ら囮になりマグニートーの注意を引き付けるとそのすきをついてハンクがマグニートーにキュアを打ちこんだのである。
これによりマグニートーは無力化され残ったのはジーンだけだった。
だがジーンは一人になっても戦争を終わらせるつもりはなく、再び暴走を始めたのである。
建物は破壊され、人々はジーンの能力によって塵にされていく。
ローガンは今のジーンに近づけるのは自分だけだと言い少しずつジーンに近づいて行く。
ジーンの目の前まで来たローガンはジーンに愛していると伝え自らの手で彼女を殺したのである。
これにより戦争は終結し、ミュータントと人間の両方に深い傷を残すことになったのである。
その後学園はストームが指導者となりかつてのにぎわいを取り戻そうとしていた。
その中にはローグの姿もあり、ローグはキュアの力によって人に触れられるようになっていたのである。
一方、力を失うことになったマグニートーは一人チェスの駒を並べさびしそうにしていた。
もうマグニートーとチェスをさす相手もいなかったからである。
しかしマグニートーがチェスの駒に手をかざすとわずかにだが駒が動いたのであった。
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・・・という感じです。
ジーンは最初から最後までフェニックスに人格を支配されていたということなんですかね?
あとミュータントにはクラス分けがあってジーンはA5、マグニートーはA3らしいけど他のミュータントがどこに属しているのかが気になりますね。
あとあとローガンの過去が明らかになると思っていたけど、今作では全く明かされなかったのにはびっくりしました。
X-menはここから過去を振り返るファースト・ジェネレーションから始める3部作とウルヴァリンの過去を振り返るウルヴァリンシリーズの3部作に分岐するようです。
ファースト・ジェネレーションの方ではどのようにプロフェッサーが誕生したのかに焦点が当てられています。
今作の最後でマグニートーが力が戻ったのかどうか微妙な描写があったので、この後を描く予定もあるんですかね?
でもそうなるとプロフェッサーでないことが確定するのでそれはそれで面白くないですね。
まあ取りあえず過去作に期待しましょう。
以上がX-MEN:ファイナルディシジョンの感想とレビューでした。
最後に今作の過去が描かれる予定の「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」と「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」の予告動画を載せておきますので合わせてどうぞ。
「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」の予告動画
「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」の予告動画