ここでは実際に映画「インターステラー」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
インターステラーの評価・・・4つ星
原 題: INTERSTELLAR
製作年: 2014年
製作国: アメリカ
出演者: マシュー・マコノヒー アン・ハサウェイ ジェシカ・チャステイン
: エレン・バースティン マット・デイモン ウェス・ベントリー
: デヴィッド・ジャーシー マッケンジー・フォイ ケイシー・アフレック
: マイケル・ケイン トファー・グレイス
監 督: クリストファー・ノーラン
製 作: クリストファー・ノーラン キップ・ソーン
脚 本: クリストファー・ノーラン ジョナサン・ノーラン
「ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督が、最新の理論物理の研究成果を下敷きに描くSF超大作。かつてない危機に直面した人類最後の希望を背に、過酷なミッションに挑む宇宙飛行士と残された幼い娘との絆を描く。主演は「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒー、共演にアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ケイン。近未来。環境悪化で地球の寿命は終わりを迎えようとしていた。そこで人類は、居住可能な新たな惑星を求めて宇宙の彼方に調査隊を送り込むことに。わずか数人のクルーの一人に選ばれ、この重大なミッションに参加することになったシングルファーザーのクーパー。しかしそのためには、15歳の息子と泣きじゃくる幼い娘を残していかなければならなかった。(TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
CMがかなり放送されていましたが、正直あまり期待していなかったため見るのが遅くなりました。
作品を見ての感想は、思っていたよりもずっとおもしろかったです。
久しぶりにあたりの映画を見た気がしました。
ちょっと長めの映画ですが、それでも十分見る価値はあると思います。
4つ星評価にしていますが5つ星に近い評価です。
出演者にはマジック・マイクなどに出演しているマシュー・マコノヒー、レ・ミゼラブルなどに出演しているアン・ハサウェイ、ゼロ・ダーク・サーティなどに出演しているジェシカ・チャステイン、エクソシストなどに出演しているエレン・バースティン、エリジウムなどに出演しているマット・デイモン、ハンガー・ゲームなどに出演しているウェス・ベントリー、クラウド・アトラスなどに出演しているデヴィッド・ジャーシー、トワイライトシリーズなどに出演しているマッケンジー・フォイ、ゴーン・ベイビー・ゴーンなどに出演しているケイシー・アフレック、ダークナイトシリーズなどに出演しているマイケル・ケイン、顔のないスパイなどに出演しているトファー・グレイスらが起用されていました。
見るまで知らなかったんですけど、かなりの豪華出演陣ですね。
途中でマット・デイモンが出てきたところには驚きました(笑)。
インターステラー予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
内容は滅びゆく地球に代わる星を探しに一人の宇宙飛行士が命をかけるというもの。
近未来、地球ではさまざまな植物が枯れ、異常気象が多発し危機的な食糧難に陥っていた。
そのため宇宙飛行士だったクーパー(マシュー・マコノヒー)も農家として働いていた。
クーパーは妻に先立たれていたものの、15歳の息子トム(ティモシー・シャラメ)と10歳の娘マーフ(マッケンジー・フォイ)がいた。
マーフは自分の部屋の本やおもちゃが勝手に落ちる現象に悩んでおり、それを幽霊の仕業だと思っていた。
クーパーはそれをまともに受け取らなかったが、もし幽霊なら何を伝えようとしているのかを明らかにしてみろとアドバイスする。
クーパーは学校に親子面談に向かったが、どうもマーフはクラスメイトとうまくいっていないようだった。
それはマーフが持っていた古い教科書に載っていたアポロ計画がNASAによるでっちあげだとバカにされたことから始まっていた。
元宇宙飛行士であるクーパーは教師すら信じていないことに腹を立て、マーフを停学処分にしてもらう。
その後クーパーは家族で野球の試合の観戦に出かけた。
だがその途中で大規模な砂嵐が街を襲う。
急いで家に帰ったクーパーだったが、マーフが部屋の窓を閉め忘れたせいで砂まみれになってしまう。
だがこの砂が謎の作用により不思議な模様を浮かび上がらせた。
マーフは幽霊の仕業だと思ったが、クーパーはその模様が何を表しているのかを解明しようとした。
そして一に二重考えた末、それはバイナリーによる暗号だと判明する。
その暗号はある地点を指示していた。
クーパーは一人でその場所へ向かおうとするが、マーフは勝手についてきてしまう。
一日かけてその場所へたどり着くと、そこには大きな鉄柵がしてあった。
クーパーがその鉄柵を切ろうとすると中から声が聞こえてくる。
理由もわからず拘束されてしまったクーパーの前に現れたのは一人の女性とドロイドだった。
その女性はアメリア・ブランドという名前であり、クーパーはブランド教授(マイケル・ケイン)という人物なら知っていると冗談を言った。
アメリアはどうやってこの場所を見つけたのかと尋ねたが、娘と合わせてくれるまで何もしゃべらないと返した。
アメリアはクーパーとマーフを会議室へと案内した。
するとそこにはクーパーの知り合いのブランド教授がいた。
アメリアはブランド教授の娘だったのである。
その施設はとうの昔に無くなっていたNASAの施設だという。
極秘でNASAを再開していたのは、食糧難のこの時代に宇宙などということは世論が許さないためだという。
NASAはこのままでは地球では食料を作ることができなくなり、人類が滅亡することを予期していた。
そのためNASAでは土星近傍に発生したワームホールを通り抜けて、別の銀河に人類の新天地を求めるプロジェクトであるラザロ計画を進めていたのである。
48年前にできたワームホールを抜けて、これまでに12人の優秀な宇宙飛行士が新たな地球をめざして飛び立っていたのだという。
その中の3人が人類が生存できる可能性がありと信号を送り返しているのだ。
ブランド教授はクーパーがNASAに来たのは運命だと言い、その3つの星へ行くためのパイロットになってほしいとお願いする。
初めは拒否するクーパーだったが、子供たちの未来のためにと言われパイロットになることを承諾する。
NASAには人類を存続するためにプランAとBの2つを用意していた。
プランAは人類がみな新たな星に移住するというもので、そのためにはブランド教授が重力を制御する為の数式を完成させる必要があった。
それが必要な一番の理由は人類が乗ることになる宇宙船を打ち上げるのがロケットでは不可能だったからである。
全人類を送るためには数式を解かなければならなかったのだ。
プランBはプランAが不可能だった場合に備え、人類の凍結受精卵を新天地の惑星で孵化させ、種を保存することだという。
クーパーがパイロットになることを承諾したのはブランド教授が絶対にその数式を解くと断言したからである。
ただクーパーが宇宙へ行くことをマーフは反対した。
帰ってこれるかもわからず、帰ってきたとしても何年先になるかもわからないため10歳の娘からしたら当然である。
結局クーパーはマーフを説得できないまま、愛用の腕時計を渡し必ず帰ってくるとだけ言い残し家を後にした。
そしてアメリア、ロミリー、ドイルの3人と人工知能ロボットTARSとCASEを乗せて宇宙船エンデュランスに乗り込み、地球を飛び立っていった。
大気圏を抜け船を安定させると、クーパーたちは冬眠カプセルに入り土星につくのを待った。
2年後、機体は土星のワームホールに接近していた。
そしてついにワームホールに向けて突入を開始する。
その中は5次元の空間になっており、4人は不思議な体験をした。
数分後、無事にワームホールを抜け別の銀河に到着する。
4人は3つある居住候補地の中でミラー飛行士が待つ水の惑星を選択することに。
ただこの星はガルガンチュアと呼ばれるブラックホールの近くを公転しており地球の時間軸とは大きく異なるのだという。
その違いはミラー博士がいる星での一時間は地球の七年間に相当するのだという。
クーパーは極力時間のロスを避けるために最短最速でミラー博士を救出し星を脱出する計画を立てる。
それでも数年はたってしまうが、それは仕方のないことだった。
ロミリーは数年も無駄にするなら船に残って研究がしたいと言い一人宇宙ステーションに残ることに。
そしてついにクーパーたちが小型シャトルレインジャーで新たな星に降り立った。
その星は一面水につかっていた。
だがあたりを見渡してもミラー博士の姿はない。
CASEは地球に送られてきている信号元を探した。
するとそこにはボロボロになったビーコンがあった。
更にその周りにはミラー博士の宇宙船と思われる残骸が散らばっていた。
アメリアは向こうにある山の方にミラー博士がいるのかもしれないと希望的観測を述べるが、それは山ではなかった。
超巨大な波だったのである。
クーパーはすぐにドイルとアメリアに船内に戻るよう指示するが、アメリアは残骸から博士が乗っていた宇宙船の記録ボックスを見つけなんとか持ち帰ろうとする。
だが地球より重力があるせいかうまく運べない。
そうこうしているうちに波はすぐ近くまで迫っていた。
クーパーはCASEにアメリアを救出するよう指示し、ドイルもすぐに船内に戻るよう指示。
CASEによりアメリアは無事に救出できたもののドイルは波にさらわれてしまう。
巨大な波はクーパーたちを襲い、なんとか一命は取り留めたもののエンジントラブルによりすぐに星を脱出できない状態になってしまう。
船の中ではアメリアがおそらく時間軸が違うせいで、ミラー博士の最初の信号を地球が何度も受け取っている形になっており、その星の時間では博士がこの惑星に到着したのは数時間前、死んだのは数分前だと話した。
ようやくエンジンが修復すると、再び波が押し寄せてくる。
なんとか星を脱出できたクーパーたちはロミリーの待つ宇宙ステーションに帰還する。
だがそこで再開したロミリーは23年間もクーパーを待ち続けていたのだという。
宇宙ステーションエンデュランスでクーパーらの帰りを待っていたロミリーはすでに壮年に差しかかっており、アメリアはただただ泣くことしかできなかった。
クーパーは23年間たまっていた地球からのメッセージを全て見ることに。
そこには成長した息子の姿があったがマーフが映っている物はない。
だが1つだけマーフが映っている物があった。
そのメッセージではマーフがクーパーが言っていたように帰ってきた時には同い年になっているかもしれないと言った歳になったが、いまだにパパは帰ってきていないと嘆いている様子だった。
そのメッセージを見てクーパーはあふれる涙を抑えることができなかった。
その後3人は残るマン博士(マット・デイモン)の星かエドマンズの星のどちらに行くか話し合った。
データ的にはマン博士の星の方が有力だったが、アメリアはエドマンズの星を推した。
その理由は単純で、エドマンズはアメリアの恋人だったのである。
しかしクーパーはそんな理由で星を決めることは愚かであると言い、次に行く星をマン博士の星に決定した。
一方、当時のクーパーと同い年になったマーフはブランド教授のもとで重力に関する研究をしていた。
マーフは重力の方程式を解き、プランAを実行することを目標に研究に励んでいた。
だがそんな時ブランド教授が倒れてしまう。
病室に呼ばれたマーフは自分が必ず重力の方程式を解くとブランド教授に約束するが、ここで教授は衝撃の事実を告白する。
なんとブランド教授は何十年も前に方程式を解いており、重力を制御するのは不可能だという結論に達していたがそれを今まで公表していなかったのである。
真実を知ったマーフは衝撃の事実に唖然としてしまう。
マーフは教授が死んだことをアメリアに報告した。
そして教授が今まで嘘をついていたこを知っていたのかと画面越しに問い詰めた。
それでもマーフは重力を制御することをあきらめなかった。
だがブランド教授と同じように重力の本質を理解するためにはブラックホールの中心の特異点を観測して、データを持ち帰る必要があることに気付く。
しかし事象の地平面の外側から特異点を観測するのは絶対に不可能とされていた。
マーフのメッセージが届いたころ、クーパーたちはマン博士のいる惑星に行くこと決定し、メッセージを見ることなく星へと向かった。
その星は雲さえも凍りつくほど寒い星だった。
マン博士の宇宙船を見つけたクーパーたちは宇宙船の内部へと進み、マン博士の冬眠カプセルを目覚めさせた。
マン博士は救助が来たことを心から嬉しく思った。
マン博士から惑星の情報を聞いている時、マーフからのメッセージが届くがアメリア達には何のことかわからなかった。
そこでマン博士が口を開く。
なんとマン博士が地球を出発する時にはブランド教授が方程式を解いており、重力を制御することは事実上不可能だという結論に達していたという。
そして人類を存続させるための手段はプランBにしかないことを知っていたのだという。
憤慨するクーパーだったがマン博士はブランド教授が研究の結論を隠蔽したのは、地球の人間に真実を告げることが、ラザロ計画と、プランBの遂行の障害になりかねないと懸念してのことだったと語った。
その後マン博士はクーパーを連れて惑星探査を行った。
だが行けども行けども氷が広がるばかりで人間が住めそうな環境はどこにもない。
・・・とここで突然マン博士がクーパーの無線機を外し投げ捨てた。
そしてクーパーを崖に落そうとしたのである。
マン博士は今後地球が住めなくなること、人類が存続するためにはプランBを実行しなければならないことを悟っていた。
そのため地球に変えることをあきらめていないクーパーが邪魔になったのである。
宇宙船の燃料は地球へ帰る分とエドマンズの星に行く分の片道分の量しかない。
マン博士はエドマンズの星でプランBを実行しようとしていたのである。
マン博士はクーパーと激しく争った末、クーパーのヘルメットに亀裂をいれ呼吸ができないようにした。
その惑星の大気成分のほとんどはアンモニアだったからである。
一人苦しむクーパーにマン博士は「穏やかな夜に身を任せるな」というブランド教授の言葉を唱え続けた。
それでもクーパーは生きることをあきらめてはいなかった。
クーパーは苦しみながらもはぎ取られた無線の場所まで行きそれを装着。
すぐにアメリアと通信し助けを求めた。
連絡を受けたアメリアはすぐに救出に向かった。
一方でマン博士の集めたデータを解析していたロミリーにも同様の通信を行っていた。
だがロミリーはマン博士がしかけていた爆弾の犠牲になってしまう。
マン博士は宇宙船レインジャーを奪って一人星を脱出した。
クーパーを救出したアメリアはTARSとCASEを乗せ着陸船ランダーでマン博士の後を追った。
マン博士は宇宙ステーションエンデュランスにドッキングしようとするが、自動でのドッキングはTARSにより解除されていた。
手動でドッキングを試みるマン博士にクーパーたちはドッキングはしないよう何度も警告する。
だがマン博士はそれでもドッキングを試み、不完全なドッキングのままハッチを開けてしまう。
これによりマン博士が乗っていた宇宙船レインジャーは吹き飛ばされエンデュランスと接触し爆発してしまう。
エンデュランスは回転しながら氷の惑星に落下を始めてしまうが、クーパーはこの状態のエンデュランスとドッキングすると言い始める。
クーパーとTARSは決死の操縦でランダーをエンデュランスにドッキングさせることに成功し、落下するエンデュランスを大気圏外に押し戻ることに成功する。
しかしエンデュランスは燃料と酸素のほとんどを失っており、地球へ帰還することはもはや不可能だった。
クーパーはエンデュランスをガルガンチュアに接近させ、ペンローズ過程を応用してエドマンズの惑星に向かう方法を提案しアメリアも賛成した。
ただガルガンチュアを利用することで時間軸がずれ、地球では50年の月日が流れることになる。
またエドマンズの星に行くには途中で余分な部分を切り離す必要もあった。
クーパーはアメリアとCASEをエンデュランスに乗せると自分はレインジャーⅡに乗り込み、ランダーにTARSを乗せた。
クーパーの説明によりアメリアは途中でTARSを切り離すと聞かされていた。
だが実際にエドマンズの星に向かう途中、TARSを切り離したクーパーは次は自らの乗るレインジャーを切り離したのである。
クーパーがこのことをアメリアに黙っていたのは彼なりの優しさからだった。
クーパーは人類の存続をアメリアに託したのである。
エンデュランスから切り離されたクーパーとTARSはそのままガルガンチュアに呑み込まれていった。
クーパーはガルガンチュア内で緊急射出を行い機体を捨てた。
そして流されていきついた先は無数の立方体が幾重にも折り重なった 4次元超立方体テサラクトの空間だった。
姿は見えなかったが、そこではTARSからの連絡も入った。
TARSはガルガンチュア内のデータをえることに成功していたが、どうやってもそのデータを地球に送ることができないのだという。
その不思議な空間でクーパーはマーフの姿を見る。
クーパーはそこが、マーフの部屋を通じて地球の過去、現在、未来全ての時間と連結している空間であると気が付いた。
クーパーはそこから重量波を使いマーフとの通信を試みる。
最初にマーフが幽霊だと思っていたのはガルガンチュア内から必死に交信しようとするクーパーだったのである。
クーパーは自分が家を出発するときマーフに止めるよう必死に交信するが結局止められない。
TARSの集めたデータをマーフに送ることができると確信したクーパーは、現在のマーフと交信しようとする。
そしてデータをモールス信号に変換し、かつて自分がマーフにあげた腕時計の秒針を動かすことでそれを伝えた。
腕時計を見たマーフはすぐにそのことに気がつく。
そしてついに重力の方程式を解くことに成功したのである。
役目を終えたクーパーは閉じていくテサラクトの中に吸い込まれそのまま意識をなくす。
クーパーが飛ばされた場所は土星のすぐ近くであり、すぐ近くに何かが光っていた。
クーパーが目を覚ますとそこは土星の軌道上に建造された巨大スペースコロニーのなかだった。
マーフが方程式を解いたおかげで人類は救われていたのである。
ただしクーパーが地球を出発してから約90年の月日が流れていた。
だがそれでもマーフはまだ生きていた。
クーパーはコロニーの病室で年老いたマーフと再会した。
マーフは子供の死ぬところを親が見るのは最大の親不孝だと言い、アメリアの元へ向かうようクーパーに言った。
クーパーはコロニー内に合った自分の家のレプリカの中に故障していたTARSを発見する。
クーパーは故障したTARSを修理すると、宇宙船に乗り込みアメリアのいる星を目指すのであった。
そのころ、エドマンズの星に付いたアメリアはエドマンズが作ったであろう居住スペースでCASEと共に人類を存続させる決意をしているのだった。
・・・という感じです。
非常に長い作品でしたので、正直文章では全てを伝えきれません。
とはいってもなかなか面白い作品だったので、長い時間もあっという間でした。
非常に見ごたえのある作品でしたので是非ご覧になってみてください。
以上がインターステラーの感想とレビューでした。