ここでは実際に映画「インシディアス 序章」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
インシディアス 序章の評価・・・4つ星
原 題: Insidious: Chapter 3
製作年: 2015年
製作国: アメリカ
出演者: ダーモット・マロニー ステファニー・スコット アンガス・サンプソン
: リー・ワネル リン・シェイ テイト・バーニー スティーヴ・コールター
: ヘイリー・キヨコ トム・フィッツパトリック フィル・エイブラムス
監 督: リー・ワネル
製 作: ジェイソン・ブラム オーレン・ペリ リー・ワネル
脚 本: リー・ワネル
「ソウ」シリーズの生みの親ジェームズ・ワンとリー・ワネルのコンビが手がけるオカルト・ホラー「インシディアス」シリーズの第3弾。今回は過去2作の前日譚となるエピソードを描く。これまで監督を務めてきたジェームズ・ワンは製作に回り、シリーズ3作すべての脚本を担当するリー・ワネルが本作では監督も兼任。これが記念すべき監督デビュー作ともなる。高校卒業を控えたクインは、亡くなったばかりの母の死から立ち直れずにいた。そして、あの世の母との交信を求めて霊能者のエリーズを訪ねる。しかしエリーズは、この仕事から足を洗ったからと一旦は依頼を断るが、最終的にはクインに同情して亡き母との交信を試みる。ところが、クインが母親ではなく邪悪な霊に取り憑かれていることに気づき、交信を中断してしまう。(TUTAYAオンラインより引用)
感想/レビュー
インシディアスシリーズの第3作目になります。
これまでの作品も欠かさず見ており本作も楽しみにしていました。
作品を見ての率直な感想は相変わらず怖いホラーで、ベタな展開なんですけどやっぱりビビってしまい非常に楽しめました。
自分はホラー映画は好きですがかなりビビりなので見ていて驚きっぱなしでしたね。
タイトルにもあるように本作はこれまでの作品の前日譚となっており、主演も1作目のラストで殺されたエリーゼの方になっています。
前2作を見ているとより楽しめるので是非合わせてご覧ください。
出演者には前作同様リン・シェイ、アンガス・サンプソン、リー・ワネルが起用されており、新たにTHE GREY 凍える太陽などに出演しているダーモット・マロニー、サイバー・リベンジャーなどに出演しているステファニー・スコット、ジェム&ホログラムスなどに出演しているヘイリー・キヨコなどが起用されていました。
ステファニー・スコットは今後注目の女優の一人ですね。
インシディアス 序章予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
ランバート一家が巻き込まれた騒動の数年前、霊能者としての活動をやめて隠居生活を送っていたエリーゼ(リン・シェイ)の元へクイン・ブレナー(ステファニー・スコット)という女の子がやってくる。
クインは他の霊能者の紹介でエリーゼを教えてもらったといい電話しても繋がらなかったため尋ねてきたと話す。
エリーゼはもう仕事はしていないと話すが遠くから来た彼女をただ追い返すのも悪い気がして話だけでも聞いてあげることに。
クインは数年前に母親をがんで失っていたのだが、いつも母親がそばにいる気がしてなんとかコミュニケーションをとりたいと思っていたのである。
その話を聞いたエリーゼは彼女が自分で母親の霊と更新しようとしていることに気が付く。
彼女のことを不憫だと思ったエリーゼは母親と交信できるかは保証しないと言いながらも霊と更新してくれることに。
エリーゼがクインの母親であるリリー(エル・キーツ)と交信しようとするが、途中で邪魔が入り結局更新はできなかった。
どうやらクインが一人で更新しようとした時に別の霊がクインに近づいて来たようだ。
交信はそこで終了しエリーゼは一人の死者に呼び掛けると死者全員に声が届いてしまうため呼び掛けるのはやめるように警告する。
クインは母の死後働きづめの父親ショーン(ダーモット・マローニー)とあまりうまくいっておらず、弟のアレックス(テイト・バーニー)の世話まで押しつけられていた。
クインはニューヨークの演劇学校に入学したいと思っており台本を読んでは練習していたのだがなかなかはかどらない。
またクインはどうしても母親と会話したいことからエリーゼの警告を無視して母親に話しかけてみて、ダクトからする音に耳を傾けたりもした。
数日後、クインは演劇学校の試験を受けたのだが、その会場で自分に手を振ってくる謎の男を見かける。
結局試験内容は散々で落ちるのは確実だったのだが、友達のマギー(ヘイリー・キヨコ)が落ち込むクインを励ましてくれた。
帰り道、クインは道路で先ほどの会場で見た男を再び目撃しそちらに気を取られている時に車にひかれてしまう。
病院に担ぎ込まれたクインは心肺停止の状態になり、その間クインは死者の世界に足を踏み入れていた。
なんとか蘇生することはできたのだがしばらくは安静が必要だといわれる。
自宅のアパートに帰ると隣に住んでいるグレース(フィリス・アップルゲイト)という変わった女性がクインにダクトに住んでいる男が今も上の階に降り、クインの部屋で待っていると口にする。
部屋に戻ると同じく隣に住んでいるヘクター(アシュトン・モイオ)らが出迎えてくれたのだが、どうしても先ほどのグレースの言葉が気にかかる。
父親と一緒に部屋に入ったクインだったが部屋には誰もおらず安心したクイン。
だがその夜からおかしなことが立て続けに起こり始める。
父親が何か用があった時のために置いていったベルが勝手になったり、部屋の天井に亀裂が入り始め取りついた悪霊がクインに危害を加え始めたのである。
ショーンは天井に亀裂が入ったことから上の階に誰かがいるといい御親と一緒に上の階に行くがその部屋は長年空き部屋となっていた。
だがショーンたちが部屋を調べてみると何者かの足跡が残っていた。
一方、エリーゼは自宅で静かに暮らしていたがある夢を見て突然目を覚ます。
そしてエリーゼは交信ノートを取り出しそこにクインの名前を書き込んだ。
これはクインの身に危険が迫っているということだった。
一方のクインは足をけがしていることからベッドで過ごすことが多かったのだが、暇つぶしに隣の家のヘクターに語りかけるように壁を叩くと向こうからも音が帰って来た。
クインはメールでヘクターと連絡を取るが、ヘクターは今留守にしており部屋には誰もいないことが分かる。
ではさっきの音は何だったのか?
その夜、クインが眠っていると男の霊が現れクインに危害を加えてきた。
別の日、マギーとテレビ電話で通話していると隣にいるのは弟かと聞かれる。
当然部屋には自分ひとりだったのだが、突然パソコンの通信が切れてしまう。
そして窓の方に目を向けると男がそこに立っていたのである。
男はクインはベッドから投げ飛ばすとドアを閉めてクインに襲いかかろうとする。
そこへタイミングよくショーンが帰ってきてことなきを得たが、部屋には足跡が残っておりそれは窓の外に続いていた。
ショーンが窓の外をのぞくと男が飛び降り自殺しており、クインも確認してみるとその男が窓のすぐ外に降り引きずり落とされそうになった。
クインは1カ月近く前にエリーゼという霊能者を尋ね母親と交信しようとしたことを話す。
父親は霊能者のことなど全く信じていなかったが、これまでに起こったことを考えると頼らざるを得なかった。
ショーンはエリーゼを訪ね助けてほしいと頼むが引退したからといって断られてしまう。
エリーゼもショーンたちと同じように1年ぐらい前に夫を自殺で失っており、交信を試みようとしたことがあるのだという。
だが交信は失敗に終わり、その際に女の霊に取りつかれてしまい常に狙われているのだと話す。
能力を使い続ければ彼女に殺されることがわかっているエリーゼはショーンの頼みを断ろうとするが、ショーンも他に頼るところがなく粘り続ける。
ショーンは話だけでもと言いエリーゼもそれに納得した。
クインの部屋を訪れたエリーゼは悪魔との交信を始め死者の世界に足を踏み入れたのだが、そこにはクインを狙っている男に殺された多くの霊がいた。
エリーゼは奥に進んでいくが、危惧していた通り女の霊の襲われ首を絞められて殺されそうになってしまう。
なんとか現実に戻ってくることはできたが、エリーゼは自分にはできないといって帰ってしまう。
その後エリーゼは同じ霊能者仲間であるカール(スティーヴ・コールター)に相談し、悪魔と戦う勇気をもらう。
一方、クインの悪夢は続き、ある夜目を覚ますとアパートの廊下に立っており、顔や手足がない自分を発見する。
なんとか目覚めることができたのだが、先ほど見たのは悪魔に奪われた自分の半身だったのである。
また少し前に隣の住民であるグレースが死んだという知らせも入っていた。
クインを心配するアレックスはインターネットから自称ゴースト・ハンターのスペックス(リー・ワネル)とタッカー(アンガス・サンプソン)にコンタクトをとってはとショーンに提案する。
藁にもすがりたい気持ちのショーンは2人を呼び寄せクインにカメラをつけて監視することにしたのだが、突然部屋の明かりが消え寝ているはずのクインが起きていることに気が付く。
クインはこちらの部屋に歩いてきており、スペックが様子を見に行くがそこには誰もいない。
カメラの映像を頼りにクインを探すとタンスの中にカメラがあることが分かる。
ショーンがタンスを見てみるがそこにはカメラがあるだけだった。
肝心のクインが見当たらないんだが、カメラの映像にタッカーの後ろにクインがはっきりと映っていた。
クインは悪魔に体を乗っ取られている状態でショーンやタッカー達に攻撃を仕掛けてくる。
悪魔はクインの体を使ってカッターを手に取りクインを殺そうとするがなんとかそれは食い止めた。
クインの体をコードで縛りあげたが、この時スペックスはクインのどに目が現れているのを目撃していた。
スペックスとタッカーはさじをなげ自分たちではどうすることもできないと言い帰ろうとするが、そこへエリーゼがやってくる。
エリーゼは2人に協力してと言いクインを救うための準備を始める。
危険があるためアレックスには隣の家に泊めてもらうようにいい、クインの部屋でエリーゼが儀式を始める。
エリーゼは死者の世界に行き前回と同じように奥に進んでいくと、死んだはずの夫の姿が。
そこへエリーゼに付きまとう黒い花嫁姿の霊が現れエリーゼに攻撃を仕掛けてくるが、エリーゼはカールのアドバイスを思い出し霊をはねのけた。
エリーゼが夫の横に座り話しを聞くと、はやく死者の世界に来て一緒に過ごそうといわれる。
その夫は悪魔が姿を変えた偽物だったのである。
エリーゼは自分の夫は絶対にそんなことは言わないといって悪魔に攻撃を加え、奪われているクインの半身を見つける。
エリーゼはその半身を連れて死者の世界から脱出しようとするが悪魔はしつこく追ってくる。
どうにか元の部屋に戻ることができ、エリーゼは先に現実世界に戻ってきたが、クインは悪魔につかまり戻ってこられない。
エリーゼとショーンは必死にクインに呼び掛け現実に引き戻そうとするが力が足りない。
するとエリーゼは先日アパートで死んだグレースの声が聞こえ、クインが日ごろからつけている日記を見てみるように言われる。
そこには母親のリリーがクインにかいた手紙が挟まっていた。
エリーゼがそれを読むと死者の世界にリリーが現れクインに囁くように語りかけたのである。
これによりクインは現実世界に戻ってくることができ、更に部屋にはリリーの霊がいるとエリーゼが教えてくれた。
エリーゼはリリーが「自分を探そうとしないでほしい、いつもそばにいるから」と言っていると話し、クインとショーンに母親の言葉を届けたのである。
こうして事件は解決し、エリーゼはスペックスとタッカーと手を組んで霊能者として再び活動を始めるのだった。
その後、エリーゼが家に帰り愛犬と一緒に休もうとしていると、愛犬が突然吠えだした。
エリーゼがそのほうを見てみると何者かの顔のようなものが見え、背後には悪魔がいるのだった。
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いい感じに怖かったですね。
結局息のできない男がなぜマスクをしていたり足跡にコールタールっぽいのが残るのかわかりませんでしたが、そこには触れないようにしましょう。
インシディアスでは赤い扉というのがおなじみになっていますね。
前作に登場した黒い花嫁姿をした霊も登場し、ラストにはあの悪魔も出てきたので、これまでの作品を見ている方にはわかりやすかったのではと思います。
スペックスとタッカーのコンビも登場し、おもしろいやり取りが見られてよかったですね。
最後はいい話で終わって総じてなかなか良かったと思います。
最後に続編である「Insidious: The Last Key」の予告動画を載せておきますね。
Insidious: The Last Keyの予告動画(英語)
キャストを見る限りでは今作のクインや1,2作のパトリックらも出てくる(おそらく回想で)ようなのでタイトルにもあるようにこれが今作と1作目につながる間の作品になるんでしょう。
2018年中には日本で公開されると思うので楽しみです。
以上がインシディアス 序章の感想とレビューでした。