ここでは実際に映画「ドラフト・デイ」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
ドラフト・デイの評価・・・4つ星
原 題: Draft Day
製作年: 2014年
製作国: アメリカ
出演者: ケビン・コスナー ジェニファー・ガーナー デニス・リアリー フランク・ランジェラ
: サム・エリオット エレン・バースティン チャドウィック・ボーズマン
: テリー・クルーズ デヴィッド・ラムゼイ トム・ウェリング
監 督: アイバン・ライトマン
製 作: アイヴァン・ライトマン アリ・ベル ジョー・メジャック
脚 本: ラジーヴ・ジョセフ スコット・ロスマン
アメリカン・フットボールのプロリーグ“NFL”の一大イベント“ドラフト会議”をテーマに、ケヴィン・コスナー扮する崖っぷちのGMが、ライバル・チームと繰り広げる熾烈な情報戦や駆け引きの末に迎える運命の一日をスリリングに描くスポーツ・ドラマ。監督は「ゴーストバスターズ」「抱きたいカンケイ」のアイヴァン・ライトマン。過去2シーズン、ふがいない成績に終わったクリーブランド・ブラウンズのGM、サニー・ウィーバー・Jr.。来シーズンこそは、確実にファンや関係者を納得させる成績を残さなければならなかった。すべては、12時間後に迫ったドラフト会議の成否にかかっていた。どうしても即戦力を欲しいサニーのもとに、ライバルチームのGMがあるトレードを提案してくるが…。 (TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
予告がおもしろそうだったので気になってみてみました。
率直な感想は普通に面白かったです。
こういう大逆転劇ものは見ていてハラハラドキドキがあるし気持ちが良いですよね。
個人的にはおすすめの作品です。
出演者にはラストミッションなどに出演しているケビン・コスナー、デアデビルなどに出演しているジェニファー・ガーナー、アメイジング・スパイダーマンなどに出演しているデニス・リアリー、ウォール・ストリートなどに出演しているフランク・ランジェラ、ハルクなどに出演しているサム・エリオット、エクソシストなどに出演しているエレン・バースティン、42~世界を変えた男~などに出演しているチャドウィック・ボーズマン、エクスペンダブルズシリーズなどに出演しているテリー・クルーズ、海外ドラマアローなどに出演しているデヴィッド・ラムゼイ、12人のパパシリーズなどに出演しているトム・ウェリングらが起用されていました。
最近アローを見ていたのでデヴィッド・ラムゼイがいたのには驚きました。
アローの時とはキャラが違って面白かったですけど(笑)。
ドラフト・デイ予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
内容はアメリカのフットボールであるNFLでのドラフトに関する物になります。
2014年NFLのドラフト日がやってきた。
その日はどのチームのGMもあわただしく動いていた。
クリーブランドを本拠地とするブラウンズのGMであるサニー・ウィーバー・Jr.(ケビン・コスナー)も例外ではなかった。
ただサニーは1週間前に父親を亡くしたばかりで精神的につかれていた。
それだけではなくつい先日恋人のアリ(ジェニファー・ガーナー)に妊娠したことを報告される。
本当なら喜ばしいことであるが、ドラフトで頭がいっぱいのサニーは素直に喜ぶことができなかった。
アリも現状を理解しておりサニーを非難するということはしなかった。
ただドラフト当日の朝は険悪なムードが漂っており、話をしようとしたサニーだったがタイミング悪く電話がかかってきてアリは先に仕事に行ってしまう。
その電話はシアトル・シーホークスのGMであるトム・マイケルズ(パトリック・セント・エスプリト)だった。
トムの要件はその年のドラフト最有力候補であるクオーターバックのボー・キャラハン(ジョシュ・ペンス)とブラウンズが持つドラフトの全体1位指名権をトレードしないかというものだった。
チームの低迷が続いているブラウンズにとってはのどから手が出るほど欲しい人材だったがその条件があまりにも不利だった。
サニーはその申し出を断ってしまう。
またこの時、サニーはメモ用紙に何かを書き込みそれをポケットの中に入れていた。
仕事場へ向かう最中、サニーはドラフト有力候補選手に連絡を取っていた。
どんな情報でもいいからその人物に関する情報を集めて、いい選手を獲得しようとしていたのである。
サニーが連絡をとったのはヴォンテ・マック(チャドウィック・ボーズマン)やレイ・ジェニングス(アライアン・フォスター)だった。
サニーはもともと今回のドラフトで7位指名権を持っていたが、そこで指名する選手として考えていたのはヴォンテだった。
ヴォンテは電話でどうしても自分を7位で指名してほしいと電話をしてくる。
サニーは楽しみに待っていろと言い電話を切った。
一通り話を済ませた後、サニーはオーナーに呼び出された。
オーナーは低迷が続いているブラウンズに新たな波を起こせる選手を獲得するようにとサニーに言ってきた。
それはシーホークスのトレード話に食い付けと遠まわしに言っていたのである。
オフィスに行ったサニーはトムに電話をかけ断ったトレードを受けると持ちかけた。
だがトムが提示した条件はこれから3年間分の1位指名権を渡せというものだった。
背に腹は代えられないサニーはこの条件を飲んでしまう。
こうしてブラウンズは1位指名でボーをとることに決定した。
だがこれを良しとするかどうかはチーム内でも意見が割れた。
ブラウンズの監督であるヴィンス・ペン(デニス・リアリー)は新人のクオーターバックに対してあまりいい感情を持っておらず、このトレードに大反対だった。
ブラウンズにはいいクオーターバックがいたのだが昨年故障したためチームの成績も落ち込んでしまったのである。
ただそのけがは今年には治っており、クオーターバックのブライアン・ドリュー(トム・ウェリング)再起をかけて並々ならぬ意気込みだった。
数時間後、サニーがトレードを受けたことがいろいろなところで知られ始める。
その発端となっていたのはヴォンテのツイッターだった。
ヴォンテは自分がとってもらえないことのいらだちからツイートしてしまったのである。
一方、トレードを受けたサニーは本当にこれが正しい選択だったのか悩んでいた。
サニーはボーのことをスタッフに調べさせ何か欠点がないか探させた。
しかし目立った欠点は何も見つからない。
サニーはトムに電話をかけてトレードの真相を確かめようとするが、トムは何もしゃべらなかった。
そんな時、サニーはヴォンテに電話をかけてツイートの件を注意した。
するとヴォンテは自分とボーが対戦している試合をよく見なおしてみろとサニーに忠告した。
サニーはボーにも直接電話をかけたが、どうにも不安感をぬぐいきれない。
そこでサニーはボーに勝利とは?という質問を投げかけたがボーは勝利は全てですという模範的な回答しかしなかった。
どんどん不安が募っていくサニー。
更にここでスタッフがボーについての情報を持ってくる。
それはプレーに関してのものではなく、ボーが21歳の時に行った誕生日パーティーについてのことだった。
なんとその誕生日パーティーにはチームメイトが一人も参加していなかったのだという。
益々ボーについて不信感が募っていくサニー。
またこのトレード話を聞きつけたクオーターバックのブライアン・ドリューが自分をトレードに出してくれと言ってくる。
ボーが入ればポジションを奪われることが明白だったからだ。
だがサニーはブライアン・ドリューの言い分を一切聞き入れなかった。
全てをなげうってクオーターバックのボーをとる。
本当にこれが最良の選択なのか?
チームにはすでに名クオーターバックのブライアン・ドリューがいるのに・・・。
そんな考えが頭から離れないサニー。
ドラフトの時間が迫る中、サニーはヴォンテに言われていた試合を見直した。
その試合ではヴォンテがボーに4回もサックを決めていた。
それほどヴォンテはディフェンス能力にたけていたのである。
ただその試合はボーがいるチームが勝っていた。
その理由はヴォンテが退場していたからである。
ヴォンテはインターセプトの後自らタッチダウンを決めていた。
そしてそのボールを観客席にいるファンに渡していたのである。
この行為が審判に注意され、怒ったヴォンテは審判に触れてしまい退場処分となってしまう。
その後ボーのチームが逆転することになったのである。
普通の人から見ればそれで終わりだったが、この時ヴォンテがボールを渡しているファンというのは実の姉だった。
しかもその姉は半年後に死んでいるのである。
ヴォンテは人間として立派な青年だった。
一方、ボーは大学のチームに入る時説明書の最後のページに100ドル札があるのに気がつかなかった。
スタッフは説明書をきちんと最後まで読んでいるかを確かめるためにそのような仕掛けを施していたのだが、多くの選手が気がつかず、ボーもその中の一人だった。
ただほとんどの選手は気がつかなかったことを嘘をついて済まなかったと謝るのだが、ボーだけは嘘をついたことを悪びれもせず、更なる嘘を重ねたのである。
そのような言い訳をしたのはボーだけだった。
ちなみにブライアン・ドリューが同じ仕掛けをされた時、彼はその100ドル札をわざわざ送り返し、このお金は自分が活躍した時にもらいますという手紙も添えていたのだという。
益々ボーの人間性が疑われてきたサニーはもうどうするべきかわからなかった。
そしていよいよドラフト会議が始まった。
サニーは最後の決断をするために直前にボーに電話をかけていた。
その内容は誕生日にチームメイトが来なかったのは本当かというものだった。
これに対してボーは覚えてないとサニーに答えた。
ドラフト会議が始まって5分が経過した時、サニーはコミッショナーに指名する選手を告げた。
その選手とはボーではなくヴォンテだった。
結局何の欠点も見つからなかったボーだったが、その人間性を信じることができなかったサニーはボーを取らずにヴォンテをとったのである。
これにはチームメイトからもブーイングのあらしで、監督のペンはもう自分はやめるとまで言いだす。
しかしこれによりドラフト会議は大荒れとなってしまう。
ボーがとられなかったことにより他のチームが浮足立ったのである。
最有力候補のボーだったが、サニーが指名しなかったことは何か理由があるのではないかと他のチームも疑うようになりボーは指名されることなくドラフトが進んでいく。
そして4位まで回ってもボーは残ったままだった。
ここでサニーが動いた。
シーホークスの指名順位は7位であり、トムは確実にボーを取る気でいた。
ただ6位指名のチームのGMはまだ若手であり、サニーはここにチャンスがあるとにらんだのである。
サニーは6位指名のジャガーズに電話をかけてボーは取らない方がいいと警告した。
そして6位指名権を譲ってくれたら3年間の2位指名権を渡すと言いだしたのである。
これにはチームメイトもサニーがいかれてしまったと思った。
だがここから状況は一変する。
ジャガーズのGMはボーの判断ができないためこの取引を受けてしまう。
これによりブラウンズはシーホークスよりも先にボーを指名するチャンスを得たのである。
サニーはすぐにトムに電話をしてこのことを話した。
サニーはトムがボーをトレードに出したことにより世間からに何されていることを知っていた。
そこでボーが欲しかったら渡した1位指名権を全て返せとふっかけたのである。
どうしてもボーがほしいシーホークス。
少し考えた後その申し出を受けた。
だがサニーはこれに満足していなかった。
更に一人選手をつけるよう吹っ掛けたのである。
もう後には引けないトムはこの申し出を受ける。
これによりサニーは1位指名権を取り返し、7順目で欲しかったレイ・ジェニングスを獲得したのである。
圧倒的に不利なトレードだったのにもかかわらず、サニーの手腕により大逆転が起こったのである。
通常だったら7位指名のヴォンテだけだったのだから、トレードを受けたことによる利益は相当なものだった。
こうして2014年のドラフトは大波乱が起こり、サニーの一人勝ちになったのである。
ボーを取らなかったことによりブライアン・ドリューも正規クオーターバックに戻り、チームはここから勢いを増していくのであった。
・・・という感じです。
DVD版にはドラフトの説明が付いているので、本編を見る前にそっちを先に見ることをおすすめします。
でないととっかかりが全く分からないので(笑)。
でもそれを差し引いてもなかなか面白かったですよ。
ちなみにこの年のブラウンズの成績は・・・あまり良くなかったです。
以上がドラフト・デイの感想とレビューでした。