ここでは実際に映画「ドラキュラZERO」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
ドラキュラZEROの評価・・・4つ星
原 題: Dracula Untold
製作年: 2014年
製作国: アメリカ
出演者: ルーク・エヴァンス ドミニク・クーパー サラ・ガドン ディアミッド・マルタ
: アート・パーキンソン チャールズ・ダンス ポール・ケイ
: ウィリアム・ヒュースト ノア・ハントリー ロナン・ヴィバート
監 督: ゲイリー・ショア
製 作: マイケル・デ・ルカ トーマス・タル
脚 本: マット・サザマ バーク・シャープレス
ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』のモデルとして知られ、“串刺し公”の異名で恐れられた実在の君主ヴラド・ドラキュラを主人公に描くダーク・ファンタジー・アクション。主演はルーク・エヴァンス。監督はこれが長編デビューのゲイリー・ショア。15世紀のヨーロッパ、トランシルヴァニア地方。この地を治める君主ヴラドは、愛する妻ミナとひとり息子と幸せな日々を送っていた。そんなある日、同国を属国とみなす超大国オスマン帝国の皇帝メフメト2世が、ヴラドの息子を含む少年1000人をオスマン軍のために差し出すよう迫ってくる。もし従わなければ戦争は避けられず、そうなれば全滅を覚悟しなければならない。それでもメフメトの要求をはねのけたヴラドだったが…。 (TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
CMを見ておもしろそうだったので取りあえず見てみました。
率直な感想はまぁまぁと言った感じです。
知っている俳優がルーク・エヴァンスとドミニク・クーパーぐらいしかいなかったので、それは少し残念と言えば残念でしたが。
まあでも92分と短いし、内容もシンプルなのでかなり見やすいと思いますよ。
出演者にはホビットシリーズなどに出演しているルーク・エヴァンス、ニード・フォー・スピードやキャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーなどに出演しているドミニク・クーパー、ドリームハウスなどに出演しているサラ・ガドン、ドラマのゲーム・オブ・スローンズなどに出演し現在人気沸騰中の子役であるアート・パーキンソン、エイリアン3などに出演しているチャールズ・ダンスらが起用されていました。
知っている人は知っている俳優がわりと多かったのではないでしょうか。
ドラキュラZERO予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
内容は愛する人を守るために悪に身をゆだねると言ったものです。
15世紀、トランシルヴァニアのワラキア公国君主として国を治めているヴラド(ルーク・エヴァンス)はかつて父親によってオスマン帝国に人質に出されていた。
ヴラドはオスマン帝国で冷酷非道に指導され、やがて誰もが恐れるほどの兵士になっていた。
ヴラドは敵を倒す際に串刺しの刑にすることから串刺し公とも呼ばれていた。
だがある時ヴラドは自分の行為の罪深さに気が付き悔い改めたのである。
そんなヴラドが統治するワラキア公国の領地の川にオスマン帝国の兵の兜が流れ着いているのを発見する。
ヴラドはオスマン帝国がワラキアに攻め入ろうとしてきたのだと考え、上流にある牙の山と呼ばれる場所を2人の部下と調べに向かった。
牙の山には洞穴があり、中には人の骨が無数に転がっていた。
その骨の山を築いたのはどうやらオスマン帝国の兵ではなさそうだった。
・・・と思っていると、部下の一人が何者かに襲われてしまう。
ヴラドは残った部下を連れてすぐに洞穴から出ようとするが、もう一人の部下も殺されてしまう。
ヴラドも攻撃を受けたものの、なんとか入口までたどり着くことができ九死に一生を得ることができた。
ドラキュラ城に戻ったヴラドは修道士に洞穴で見た化け物について伝えると、修道士は本を取り出しヴァンパイアであるとヴラドに教えた。
ヴァンパイアのことが市民に広まり不安を仰ぐことを防ぐため、このことは修道士と2人だけの秘密にすることに。
翌日、ドラキュラ城では復活祭が行われていた。
だが祭りの途中でオスマン帝国の使者がヴラドの前に現れる。
ヴラドは貢物を持ってすぐに帰るよう使者に言ったが、使者はオスマン帝国の王であるメフメト2世(ドミニク・クーパー)からの伝言を伝えた。
その内容は「メフメト2世のために1000人の男子らを差し出せ」というものだった。
これは昔オスマン帝国とワラキア公国との間で行われていたしきたりのようなものだったが、現在では廃止になっていた。
当然のことながらそのようなこと受け入れられないヴラドだったが、断れば戦争になるのは確実だった。
ヴラドはオスマン帝国に人質に出された時メフメト2世とは親しい間柄だったので交渉してなんとか考え直してもらうことに。
翌日、ヴラドはメフメト2世に謁見を許されたが、メフメト2世の考えは全く変わらない。
それだけでなくかつてのヴラドと同じように、ヴラドの息子を差し出せと言ってきたのである。
ワラキア公国の君主であるヴラドは何があっても戦争になることは回避しなけらばならない。
だがそのためには息子を差し出さなければならず、揺れ動くヴラド。
数時間後、ヴラドは妻のミレナ(サラ・ガドン)には一言も言わず息子を差し出すことを決意する。
だがそれを知ったミレナは必死にヴラドを説得しようとする。
結果、ヴラドは息子を渡さずオスマン帝国と戦争をする道を選択し、使者を皆殺しにした。
とはいってもこのまま戦争を行っても負けるのは確実だった。
ヴラドは牙の山のヴァンパイアならオスマン帝国を滅ぼせると考えた。
ヴラドは再び牙の山へと足を踏み入れる。
ヴァンパイアはヴラドを見つけるとすぐに殺すのではなく、会いに来た理由を聞いた。
ヴァンパイアに出会った人間はどれも絶望の色しか見せなかったが、ヴラドには希望の色が見えたからである。
ヴラドは愛する物を守るためにヴァンパイアの力が必要だと語った。
ヴァンパイアは自らの血をヴラドに差し出し、それを飲めば100人力をえることができ、あらゆる獣を操れると説明した。
だがそのための代償として、血に対する飢えがおこり、3日間我慢すれば人間に戻れると説明した。
ただ一滴でも血を飲めばその後はヴァンパイアとして生きていかなくてはならないとも言った。
ヴラドには国を守るための力が必要だったためヴァンパイアの血を受け入れた。
ヴラドが目を覚ますと牙の山の下にある川の下流に流されていた。
夢のような出来事だったが、ヴラドは身に着けていた銀の指輪により体に損傷を負った。
ヴァンパイアは銀が苦手なためである。
力を手に入れたヴラドは急いでワラキア公国に戻った。
その時外にはオスマン帝国の兵が1000人攻撃態勢を取っていた。
ヴラドはこの1000人の兵を一人で皆殺しにした。
仲間にはどうやって倒したのかを詮索しないようくぎを刺し、ヴラドは近くにある修道院まで避難するよう指示を出した。
一方、1000の兵がヴラド一人にやられた報告を受けたメフメト2世は次は10万の軍隊で攻め入ると息をまいた。
翌朝、ヴラドは悪夢にうなされていた。
その様子を心配したミレナはヴラドを起こしたが、銀で負傷するヴラドの体を見て説明を迫った。
ヴラドは日の光を自らにあて自分はヴァンパイアになってしまったと告白した。
ただ3日間血を飲むのを我慢すれば人間に戻れるとも説明し、ミレナを納得させた。
また日が出ている間は外に出ることができないため、ミレナ達に先に修道院に行くよう指示を出した。
だがヴラドがいないこの時にオスマン帝国の軍隊が夜襲をかけてくる。
ミレナと息子のインゲラス(アート・パーキンソン)は敵に連れ去られそうになるが、間一髪のところでヴラドが到着し助けることができた。
ヴラドは皆を連れてすぐに修道院へと向かった。
無事に修道院に着くことができたが、翌日事件は発生してしまう。
日中、戦いの準備を進めているところを視察に来たヴラドだったが、修道士に影ばかりを移動していることがばれてしまう。
修道士は皆の前でヴラドがヴァンパイアであることを暴露し、建物に火をつけてヴラドを殺そうとした。
だがこの程度で死ぬヴラドではなく、守ろうとした民衆に裏切られたことで怒りが爆発した。
そこへ騒ぎを聞きつけたミレナがやってきてなんとか場を収集するが、皆の中には不信感が募るばかりだった。
血への渇望をなんとか耐えながら3日目のよる、ついにオスマン帝国が全軍を率いて攻め込んできた。
ヴラドはコウモリを操り相手の軍に先制攻撃を加え自らも戦場に乗り出しメフメト2世の首を取ろうとした。
だが敵の指揮官はメフメト2世ではなくヴラドは裏をかかれる形となってしまう。
またこの間にメフメト2世はヴラドの息子をさらおうとしたのである。
急いで戻ったヴラドだったが息子はすでに連れ去られた後であり、ミレナは崖から落ちかけていた。
必死にミレナを救おうとするヴラドだったがミレナはがけから転落してしまう。
ミレナは死ぬ間際、自分の血を飲んで本物のヴァンパイアとなり息子を救い出してとお願いした。
ヴラドはヴァンパイアとなって永遠に生きることを決意しミレナの血を飲んだ。
息子がさらわれただけでなく修道院の中も敵により攻められており、民衆はほとんど殺されていた。
そんな中でヴラドは生きている人間を見つけ、自らの血を与えることでヴァンパイアとしてよみがえらせオスマン帝国に復讐に出ることに。
真昼間だったが、ヴラドは雲を操り日光を遮ることで、敵陣に乗り込んでいった。
大量の敵兵は仲間に任せ、ヴラドは息子を連れ去ったメフメト2世のもとへ向かった。
メフメト2世は部屋一面に銀をばらまき準備万端でヴラドを待ち構えていた。
銀により弱ったヴラドだったが、かつてのあざな通りメフメト2世を串刺しにして息子を助け出した。
ワラキア公国は戦争に勝利し、ヴラドも無事に息子を助け出すことができた。
だがワラキア公国にはもはや人間は一人もおらず、仲間たちは唯一の人間である息子のインゲラスを殺そうとする。
するとそこへ十字架を持った修道士が駆け付け、インゲラスは自分が引き取ると言いだす。
ヴラドはヴァンパイアとなった自分がインゲラスを育てることはできないと思ったのだろう。
苦悶の表情を浮かべながらインゲラスを修道士に渡した。
そして日光を遮っていた雲を取り払いヴァンパイアとなった者たちを始末し、自らの命も終わりをむかえた。
・・・・と思われたが、謎の男に血を飲まされヴラドは復活してしまう。
数百年後、ヴラドは現代でも人にまぎれて生きていた。
そしてヴラドは生まれ変わりかというほどミレナと瓜二つなミナという女性と出会う。
そんなヴラドを牙の山のヴァンパイアも監視しており、何やら次のことを画策している様子だった。
・・・・という感じです。
物語的には切ない感じでしたね。
最後はいい感じに余韻も残りましたし。
ただ続編が出るとは思えませんが(笑)。
まあダークファンタジーと呼ばれる物の中ではわりと良かったのではないかと思います。
最後の方はなんだかバイオハザードのようになってましたが(笑)。
とにもかくにも興味があるなら見てみることをおすすめします。
以上がドラキュラZEROの感想とレビューでした。