海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック Season4」第1話『六つのサッチャー/The Six Thatchers』を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
Season4 登場人物/キャスト
シャーロック・ホームズ → ベネディクト・カンバーバッチ
ジョン・ヘイミッシュ・ワトソン → マーティン・フリーマン
グレッグ・レストレード警部 → ルパート・グレイヴス
ハドソン夫人 → ユナ・スタッブス
マイクロフト・ホームズ → マーク・ゲイティス
モリー・フーパー → ルイーズ・ブリーリー
メアリー・ワトソン → アマンダ・アビントン
ジム・モリアーティ → アンドリュー・スコット
シャーロックは亡くなった宿敵モリアーティが仕込んだ犯罪ゲームが始まるのを待っていた。ある日、イギリス現閣僚の外国にいるはずの息子が自宅前の車の中で焼死体で発見される。その謎を解くために現場に向かったシャーロックは、あることに興味をひかれる。最近、閣僚の家に侵入した強盗が、飾られていたサッチャー元首相の胸像をわざわざ壊していたのだ。一方、メアリーが無事に出産し、ジョンは父親になる。(NHKオンラインより引用)
SHERLOCK/シャーロック Season4の予告動画(これからみようと思っている方に)
以下からはSeason4の第1話『六つのサッチャー/The Six Thatchers』のネタばれになりますので注意してください。
チャールズ・アウグストゥス・マグヌッセンを殺し国外への謹慎を命じられたシャーロックだったがモリアーティの映像が流れたことですぐにイギリスに呼び戻された。
シャーロックの兄のマイクロフトはシャーロックがマグヌッセンを殺している動画を巧みにすり替え、あたかもマグヌッセンが警備兵に撃たれたかのような動画を用意しそれを公式に流すことを政府の一部の者に伝えた。
シャーロックはモリアーティの映像が彼自身が生前に用意していたものであり、間違いないく自分にあてたゲームだと言いゲームが始まるのを待つことに。
ベイカーストリート221Bに戻ったシャーロックはゲームが始まるまで独自に情報を収集し始める。
その中で小さな事件の相談も寄せられており、シャーロックは片手間でその謎を解明していく。
そのころ、身重だったメアリーがついにジョンとのこどもを出産する。
女の子だったため名前はロザムンド(ロージー)と名付けられ、フーパーとハドソンさんとシャーロックはゴッドペアレンツとして共にロージーの世話をしていくことになる。
ある時、レストレード警部が訪ねてきてウェルズバラ邸で奇妙な事件が起こったことをシャーロックに告げると、彼は嬉しそうに謎解きに向かった。
今回犠牲になったのはウェルズバラ家の息子のチャーリーで、ある車が止まっている車と接触事故を起こし車が炎上したのだが、その車からチャーリーの焼死体が発見されたということだった。
だが死体が発見される10日前の父親の誕生日パーティーの時にチャーリーはチベットにいて実際に父親とスカイプで会話をしており、チャーリーの死亡推定時刻は7日前だとされていた。
その死亡推定時刻にはチャーリーはチベットにいたはずで死体がそこにあるわけがなかったのである。
ウェルズバラ家を訪れたシャーロックは両親から話を聞くよりも偶然目に入った5つのサッチャーに関する置物に目を奪われた。
その置物の配置が不自然になっており、まん中にはどうやらサッチャーの胸像があったようなのだが数日前に強盗が入り破壊されてしまったというのである。
息子のことをそっちのけで話を進めるシャーロックに母親は不信感を抱くが、チャーリーが死んだ事件はすでにシャーロックの中で解決していた。
シャーロックは10日前にスカイプがかかってきた時チャーリーは車の中に隠れており、父親を驚かそうとサプライズでシートに化けて隠れていたのだという。
だがチャーリーは突然の発作に襲われそのまま命を落としてしまい、10日間誰も車に乗らなかったため発見もされなかった。
そして不運にも自動車事故が発生してしまい隠されていたチャーリーの遺体が焼死体として出現したのだという。
事件を無事に解決したシャーロックだったが、頭の中はすでに破壊されたサッチャーの胸像のことでいっぱいだった。
シャーロックにはそれがモリアーティーの仕掛けたゲームだと思われたからである。
それを確かめるためにシャーロックはマイクロフトの元を訪れモリアーティーとサッチャーに関係があったのかを尋ねた。
マイクロフトは調べておくと言い、他にも黒真珠が盗まれた事件などがあるだろうと話すがシャーロックには全く興味がなかった。
その後も小さな事件を解決しながら情報収集を行うシャーロックだったがそこへ再びレストレードがやってきて別の家でサッチャーの胸像が破壊されたことを知らせた。
シャーロックはすぐに現場へ向かい破壊された胸像の破片を入手し、そこに血痕が付いているのに気がつく。
シャーロックは凄腕のハッカーにあいに行くと言い、ジョンとメアリーとロージーを連れてかれの家に向かった。
用があるのはハッカーのクレイグではなく彼が飼っている愛犬のトビーの方だった。
シャーロックは胸像の破片の臭いをトビーに覚えさせ犯人を追跡しようと考えたのである。
だがしばらく追ったところで犯人の臭いは繁華街の精肉店の臭いにかき消されわからなくなった。
シャーロックはクレイグにハッキングしてもらい、破壊されている胸像がジョージア国のトビリシで6体作られていたこと、更にそれが5人の手に渡っていることを突き止める。
ここでタイミングよくレストレードから電話が入り、2体の胸像の持ち主が殺されたと知らされる。
この段階で犯人が胸像の中にある何かを探していることに気がついていたシャーロック。
すべての胸像が破壊されていたことからまだ犯人が目的の物を回収できていないと予想し、最後の胸像の持ち主の家に忍び込み犯人を待つことに。
シャーロックの予想通り犯人は現れ、シャーロックは胸像を破壊される前に犯人と争いになり、激しい戦いの末に犯人を叩きのめした。
シャーロックは胸像の中に盗まれていた黒真珠があると予想していたが、胸像の中から出てきたのはなんとメアリーが持っていたのと同じアルファベットであるAGRAと書かれたUSBだったのである。
モリアーティーに関係していると思っていたが予想だにしない展開に混乱するシャーロック。
犯人はメアリーを必ず殺すと言い残しその場から去っていった。
犯人の名はエイジェイと言い、6年前ジョージア国のトビリシでテロ組織に拉致された大使の救出作戦にAGRAが抜擢されていた。
AGRAというのは4人のメンバーの頭文字を記したもので、その中にはメアリーの姿もあった。
AGRAと書かれたUSBにはメンバーの本当の名前や情報などが全てはいっており、仲間同士の裏切りを防止するための抑止力として皆が一つずつ持っていたのである。
トビリシでの救出作戦はなぜか突入するタイミングがテロリストにばれており、作戦は失敗してしまう。
この時メアリーは無事に脱出できていたのだがその他のメンバーはテロリストに捕まっておりひどい拷問を受けていた。
エイジェイは仲間だけは守ろうと大使館から脱出した後偶然工房に入りあのサッチャーの胸像を見つけそこにUSBメモリを隠したのである。
結局エイジェイも捕まってしまい実に6年間も幽閉され拷問されていたのである。
エイジェイはテロリストたちがイギリス女の言った通りだと口にしていたのを覚えており、更にAMMOというコードネームも覚えていた。
エイジェイはメンバーの中で唯一イギリス人であるメアリーが裏切ったと思っており、復讐のために彼女を殺そうとしていたのである。
その後シャーロックはメアリーの隠れ家に行きメモリーを見せて、エイジェイが君を殺そうとしていると話した。
にわかには信じられないメアリーだったが、自分ひとりで決着をつけるためにシャーロックを薬で眠らせるとサイコロを振って運命のままに道を決めてエイジェイの後を追った。
一方、目を覚ましたシャーロックはマイクロフトの元へ行きAGRAを雇ったことがあるかと質問した。
マイクロフトはトビリシの一件で失敗して以来AGRAのようなフリーランスを雇うのをやめたと話す。
シャーロックはAMMOについて心当たりがあるかと尋ねないと言われると探ってほしいと依頼した。
その後モロッコにたどり着いたメアリーは銃を持ってある家に突入していくがそこにいたのはシャーロックだった。
シャーロックは論的に考えメアリーの後を追ったと話すが、疑いの目を向けるメアリーにUSBに仕込んだGPSで後を追ったと種明かしをした。
そこにはジョンもきており、ジョンは一言相談してほしかったとメアリーに話した。
するとそこへエイジェイが現れシャーロックたちに襲い掛かってくる。
メアリーは自分は裏切り者ではなく何者かにはめられたと話し、シャーロックはエイジェイがきいたというテロリストたちの話を真剣に分析した。
メアリーとエイジェイの話は平行線をたどったが、そこへ警備がやってきてエイジェイは射殺されてしまう。
その後シャーロックはAMMOは何かの頭文字ではなくラテン語のAmo、つまり「愛」だったのではないかと考えた。
シャーロックは彼の罷免の会合で出席者が「Antarctica」、「Langdale」、「Porlock」、そして「Love」というコードネームだったことを思い出し、Loveにあたるスモールウッド議員が裏切り者なのではないのかと推測する。
シャーロックが見守る中、マイクロフトはスモールウッド議員を尋問するが彼女は断じて自分ではないと否定した。
振り出しに戻ったかに思えたがシャーロックはこれまでの会話を振り返り真の黒幕にたどり着きジョンとメアリーをロンドン水族館に呼び出した。
そこにいたのは同じく会合に出ていたスモールウッド議員の秘書であるヴィヴィアン・ノーブリだったのである。
彼女はテロリストに情報を流すことで大金を手に入れており、大使にこのことがばれてしまったため始末しようと思いARGAの一件につながったのである。
だがシャーロックは彼女の動機をただの嫉妬だと吐き捨て、彼女を挑発した。
するとノーブリは銃を取り出しシャーロックに向けて発砲したのである。
それを横にいたメアリーがかばい彼女はジョンの腕の中で静かに息を引き取ってしまう。
彼女の死に動揺するシャーロックと悲しむジョン。
ジョンはシャーロックに必ず守ると誓っただろうと言うが、シャーロックには何も言うことができなかった。
その後シャーロックはジョンに会いに家まで向かったが、ロージーの子守をしていたフーパーが出てきて、シャーロック以外ならだれでもいいときつい伝言をもらう。
家に戻ったシャーロックは過信と慢心からメアリーを死なせてしまったことを心から悔いており、ハドソン夫人に今後自分が同じようになったら「ノーブリ」と言ってくれと頼んだ。
ここでシャーロックは「Miss Me?」と書かれたDVDが来ていることに気が付き、ついにモリアーティから何か届いたのだと思い映像を見るとそれはメアリーが残した映像だった。
そこでメアリーは自分が死んでいることを予期しており、シャーロックにジョンを救ってほしいと頼んだのだった。
一方、マイクロフトが冷蔵庫をあさっているとメモが張ってあることに気がつく。
メモに書いてあった番号に電話をかけシェリンフォードに繋いでくれと話すのだった。
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六つのサッチャーは正典の「六つのナポレオン」を元にしているようですね。
自分は原作を読んでいないので全く知りませんでした。
原作へのオマージュがところどころにちりばめられているようで、ファンの方にはたまらない内容になっていたようです。
ちなみにシェリンフォードはホームズ・ファンには「シャーロック・ホームズ」と名付けられる前の仮名、もしくはそこから派生したシャーロックの兄弟として知られている名前だそうです。
話の中でもマイクロフトがシャーロック以外の兄弟について触れている場面があったのでそれと何か関係があるのでしょう。
上記には書いていませんが、ジョンに言いよってきた女性のことも気になりますね。
明らかに何か企んでいるような感じですが、それは次回以降のお楽しみにしましょう。
以上がSeason4の第1話『六つのサッチャー/The Six Thatchers』のあらすじと感想のレビューでした。