ここでは実際に映画「トランス」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
トランスの評価・・・3つ星
原 題: Trance
製作年: 2013年
製作国: アメリカ/イギリス
出演者: ジェームズ・マカヴォイ ヴァンサン・カッセル ロザリオ・ドーソン
: ダニー・スパーニ タペンス・ミドルトン サイモン・クンツ マット・クロス
監 督: ダニー・ボイル
製 作: ダニー・ボイル クリスチャン・コルソン
脚 本: ジョー・アハーン ジョン・ホッジ
「スラムドッグ$ミリオネア」「127時間」のダニー・ボイル監督がジェームズ・マカヴォイを主演に迎えて贈るクライム・サスペンス。名画盗難と催眠療法をキーワードに、潜在意識を巡って主人公3人の関係性が二転三転していくさまをスリリングかつスピーディに描き出していく。共演はヴァンサン・カッセル、ロザリオ・ドーソン。ゴヤの傑作『魔女たちの飛翔』がオークション会場から盗まれる。実行犯はギャングと手を組んだ競売人のサイモンだった。ところが彼は、なぜかギャングのリーダー、フランクに絵を渡さず抵抗し、逆に殴り返される。その拍子に記憶の一部を失い、名画の隠し場所を思い出せなくなってしまうサイモン。そこでフランクは、催眠療法士のエリザベスを雇い、サイモンの記憶を探ることにするが…。 (TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
ジェームズ・マカヴォイは好きな俳優の一人なので気になってみてみました。
率直な感想は思っていたよりも楽しめなかったという感じです。
悪くはなかったんですけど、途中わかりにくい部分がたくさんあって残念ではありましたね。
出演者にはX-menシリーズなどに出演しているジェームズ・マカヴォイ、オーシャンズシリーズなどに出演しているヴァンサン・カッセル、アンストッパブルやイーグル・アイなどに出演しているロザリオ・ドーソンなどが起用されていました。
有名どころはこの3人だけでしたね。
トランス予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
内容は記憶を失った絵画泥棒の記憶を催眠療法によって引きだすというもの。
ゴヤの傑作『魔女たちの飛翔』がオークション会場から盗まれるという事件が発生する。
実行犯はギャングのフランク(ヴァンサン・カッセル)らと、彼らと手を組んでいた競売人のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)だった。
計画はフランクらが騒ぎを起こし、競売人であるサイモンがその絵を持ちだし盗み出すというものであった。
しかしサイモンは途中でフランクたちを裏切り、絵を一人で独占しようとする。
フランクを襲い気絶させようとするも、上手くいかず返り討ちに合ってしまう。
しかもこの時頭を殴られた衝撃でサイモンは記憶を失ってしまう。
その後フランクらはアジトに戻って驚愕することとなる。
盗んだはずの絵が額縁から切り取られていたからである。
サイモンがどこかに隠してしまっていたのである。
フランクは急いでサイモンの家を探すがどこにもない。
絵画の場所が分からないため、サイモンを拷問にかけるが本当に記憶を失っているようで場所を知ることはできなかった。
そこでフランクは催眠術によりサイモンの記憶をよみがえらそうと考えた。
翌日、サイモンは催眠療法士であるエリザベス(ロザリオ・ドーソン)の元を訪れた。
この時エリザベスは何やらおかしな反応を見せるが、あくまで初対面を装っていた。
サイモンは鍵のありかを知りたいというていで催眠を受け、その場所を引き出してもらうことに。
エリザベスはサイモンを催眠にかけながら、サイモンが傷を追っていることやマイクをつけていたことから何者かに監視されていることを見抜いていた。
結局1回目の催眠では鍵のありかしかわからず再度催眠を受けることに。
しかし2回目の催眠ではエリザベスはサイモンの素性を全て調べており、絵画を探しているということを見抜いていた。
更にエリザベスはマイク越しにフランクたちに直接話がしたいと申し出る。
エリザベスの狙いはどうやら絵画を売った時の報酬にあるようだった。
フランクはしょうがなくエリザベスを一味に加え、サイモンの記憶を早く引き出すように命じる。
幾度かの催眠により、サイモンは絵画の場所が分かればフランクたちに殺されると思っており、なかなか心を開こうとしなかった。
しかし幾度かの催眠によりサイモンはエリザベスに魅かれるようになっていた。
エリザベスはそれを利用してサイモンから絵画の場所を引き出そうとしていた。
そしてついに絵画のありかを突き止める。
真相はこうだった。
サイモンはフランクたちを裏切り、絵画をしまう前にカッターで切り取り、自らの体に巻きつけて運んでいたのであった。
フランクたちに絵画を渡した時フランクが中身を確認しそうになったため、仕方がなくフランクにスタンガンで攻撃をしてしまう。
しかし効果がなく、逆にフランクに頭を殴られて意識を失ってしまう。
意識を取り戻したフランクは絵画を隠すためにすぐにその場から逃げる。
しかしその途中で連絡が入り、それを確認しているところで車にひかれてしまう。
こうしてサイモンは病院に運ばれることになるのだが、肝心の絵画はどこに行ったのか?
実はサイモンとエリザベスは過去に付き合っており、お互いのことをよく知っていた。
きっかけはサイモンがギャンブルにはまって抜け出せなくなっていたことで、その治療のためエリザベスの元へ通っていたのである
何度も通ううちに2人は魅かれあい、付き合うことに。
しかし肉体関係を持つほど仲が深まったころ、サイモンはエリザベスに暴力をふるうようになる。
エリザベスは身の危険を感じ、サイモンの自分に関する記憶を消すことに。
この時、サイモンが絵画の競売人をしていることを知っていたエリザベスは別の催眠をサイモンにかけていた。
時がたち、サイモンは完全にエリザベスのことを忘れていた。
しかし、ギャンブル癖は治っておらず、借金がかさんだことによってギャングに絵画泥棒をやろうと持ちかける。
そのギャングがフランクたちである。
しかし最初に言ったようににサイモンはフランクたちを裏切ることとなる。
それはサイモンがエリザベスにかけられた催眠が関係していたのである。
その催眠とは盗んだ絵画を自分のところに持ってくるように命じるものだった。
実は車にひかれる前にかかってきた連絡もエリザベスによるものであり、その内容は絵画を自分のところに持ってくるように命じるものだった。
しかしエリザベスの思惑とは裏腹に、この時サイモンはエリザベスに消された記憶を取り戻してしまう。
そして意識がもうろうとしていたこともあり、サイモンは車に乗っていた女性をエリザベスだと勘違いしてしまう。
サイモンは自分の記憶を消したエリザベスを恨んでおり、車に乗っていたい女性をエリザベスと思いこみ殺してしまうのである。
そしてそのままその車を運転し、絵画としたいを隠してサイモンは病院に行ったのである。
記憶を失ったサイモンは偶然か必然か、エリザベスの元へ催眠療法を受けに行くこととなる。
これによりまんまとフランクたちの一味に取り入り、絵画を自分のものにすることに成功するのである。
結論を言うと、これはすべてエリザベスが仕組んだことであり、サイモンもフランクもエリザベスの手のひらの上で踊っていたにすぎなかったのである。
最終的にはサイモンは死に、エリザベスが絵画を手に入れ、フランクには何も残らなかった。
という感じですが、言葉ではどうもうまく伝えられません。
とにかく内容が知りたいなら見てみることでしょう。
現実と空想が何度も行き来するので、どれがどっちなのかわからなくなってしまうと思います。
まあそれがこの作品の売りでもあるんでしょうけど。
自分的にはあまりすっきりとはしない作品でした。
以上がトランスの感想とレビューでした。