ここでは実際に映画「天使と悪魔」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
天使と悪魔の評価・・・3つ星
原 題: Angels & Demons
製作年: 2009年
製作国: アメリカ
出演者: トム・ハンクス アイェレット・ゾラー ユアン・マクレガー
: ステラン・スカルスガルド ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
: ニコライ・リー・コス アーミン・ミューラー=スタール トゥーレ・リントハート
: デヴィッド・パスクエジ コジモ・ファスコ
監 督: ロン・ハワード
製 作: ブライアン・グレイザー ジョン・コーリー
脚 本: デビッド・コープ アキヴァ・ゴールズマン
原 作: ダン・ブラウン
「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演で贈る“ロバート・ラングドン”シリーズ第2弾。カトリック教会の総本山ヴァチカンを舞台に、宗教と科学の対立の歴史が招いた恐るべき陰謀の阻止に奔走する宗教象徴学者ロバート・ラングドンの活躍を描く。ローマ教皇の逝去を受け、教皇選挙(コンクラーベ)が行われようとしていたヴァチカンから助けを求められたラングドン教授。かつてガリレオを中心とした科学者で結成され、ヴァチカンによって根絶されたと思われていた秘密結社イルミナティが、教皇最有力候補4人を拉致し、その処刑を予告してきたのだ。イルミナティにつながる暗号から処刑場所の特定を試みるラングドンだったが…。(TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
3作目であるインフェルノが公開されたのでこの機会に通してみようと思い、ちょうどTVで放送していたのを見ました。
率直な感想は前作に比べてわかりやすくなっていたけどそこまで見ごたえがあるものではなかったという感じです。
どうやら前作に比べて今作は原作からかなり脚色が加えられているようですね。
原作はかなり読みごたえがありそうですが、まあそれを読むかはまた別の話ですね。
出演者には前作同様トム・ハンクスが起用されており、その他にマン・オブ・スティールなどに出演しているアイェレット・ゾラー、スター・ウォーズシリーズなどに出演してるユアン・マクレガー、マイティ・ソーシリーズなどに出演しているステラン・スカルスガルド、ワールド・ウォーZなどに出演しているピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、ピースメーカーなどに出演しているアーミン・ミューラー=スタール、ワイルドスピードEUROMISSIONなどに出演しているトゥーレ・リントハートらが起用されていました。
前回と同じようにわきを固める俳優もなかなか豪華でしたね。
天使と悪魔予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
ヴァチカンのローマ教皇が崩御し次の教皇を決めるためのコンクラーベが行われることになった。
有力なのは4人の枢機卿だったが、彼らは謎の秘密結社であるイルミナティを名乗る組織に連れ去られてしまう。
同じころ、ある実験施設で陽子加速器による原子衝突が行われようとしていた。
研究者のヴィットリア・ヴェトラ(アイェレット・ゾラー)は同じく研究員のシルバーノ・ベンティヴォリオ(カーメン・アルジェンツィアノ)と協力して原子衝突の際に発生する反物質を集めようとしていた。
この試みは上司から止められていたものの、この機会を逃すと次にいつできるかわからなかったためヴィットリアとシルバーノは実験を強行してしまう。
反物質とはあらゆる物質に質量を与えるものであり、物体の根源にあたるものだった。
そのため神の素粒子とも呼ばれこれを手に入れることができれば世界を変えうるほどだった。
シルバーノは原子衝突の際に反物質を集めることに成功しそれを3つの容器に入れ保存していた。
だがそこへ何者かが侵入し、3つの容器の内の1つを盗まれてしまう。
ヴィットリアは実験が成功したかどうかを確かめるためにシルバーノの研究室へと行ったのだがここでシルバーノの遺体が見つかり、反物質が盗まれていることが分かる。
犯人は網膜スキャンをクリアするためにシルバーノの目ををくりぬくほど残虐な人物だった。
一方、ロバート(トム・ハンクス)の元へヴァチカン警察の人間がやってきて、イルミナティの印を見せられる。
警察の話によると教皇が死にコンクラーベが行われるこの時期に有力候補の枢機卿4人が連れ去られその印が送られてきたというのである。
ロバートは以前ヴァチカンの存在を脅かすキリストの子孫に関するい事件に関わっていたためあまりいい関係ではなかったが、それでもヴァチカンは事件を解決するためにロバートの力が必要だと考えたのである。
ロバートがヴァチカンに付くとそこにはヴィットリアも呼ばれていた。
ロバートは犯人から新たな声明が発表されたと言い4人の枢機卿を公開処刑するというメッセージと反物質がはいったケースが映った犯行声明を見せられる。
ヴィットリアは電磁石で反物質が宙に浮いている状態にあると言い、バッテリーが切れれば壁面と接触し大爆発が起こると説明した。
ロバートは犯行声明を聞き、ヴァチカンとイルミナティの確執を皆に説明すると、かつて教会によって4人の科学者が殺されたことによる復讐だと話す。
また声明からイルミナティの秘密の集会場を見つけることができれば4人の枢機卿が殺される前に救えるかもしれないと言い、10年以上も断られているヴァチカンの資料の謁見を求めた。
教皇がいない間はカメルレンゴ(ユアン・マクレガー)にその権限が移されており、彼はロバートに資料の謁見を許可した。
ロバートはイルミナティに関係しているガリレオの本を閲覧し隠された文字を発見する。
ロバートはヴィットリアに書き写すように指示をしたが、ヴィットリアは本のページを破って持ち帰ってしまう。
そのページに書かれていることからロバートはサンティの墓がある教会に目をつけすぐにそこへ向かったがそこには枢機卿の姿はない。
ロバートは枢機卿の殺害が行われるのがその教会ではなくサンティが建てたカペラ・デッラ・テーラ礼拝堂であることに気が付きすぐにそこへ向かったが、枢機卿の死体が発見される。
その枢機卿の死体の胸にはイルミナティの象徴である”土”という焼印が押されていた。
この焼印は全部で5つあると言われており、他は”空気”、”火”、”水”で残りの一つは謎とされていた。
ロバートは礼拝堂にあるベルニーニの彫刻から次の手掛かりを見つけ、その彫刻が指差す先にベルニーニが建設したサン・ピエトロ広場があることを突き止める。
ロバートはすぐにその広場へ向かい次の”空気”に関する手掛かりを探し地面にある彫像を発見する。
すると広場で叫び声が聞こえ、その先には枢機卿の一人が血まみれで横たわっていた。
まだ息をしていたものの肺に穴をあけられ、胸には”空気”の焼印が押してあり、枢機卿は間もなく息を引きとった。
また彼の死体には犯人からのメッセージが付いており、教皇の殺害をほのめかす文章が見つかる。
教皇は持病を患っており毎日へパリン注射を打たなければならなかった。
教皇はいつ発作が起きても誰かに監視をお願いしていたらしいのだがそれが誰なのかは誰も知らなかった。
ヴィットリアは教皇がヘパリンの過剰注射で死んだのなら死後1週間で口が黒く変色すると言い、それを聞いたカメルレンゴは検死を許されていない教皇の死体の検分を行ったのである。
するとその口は黒く変色しており、教皇は何者かに殺害されたことが判明する。
カメルレンゴは教皇は殺されていたという事実をコンクラーベを行っている部屋の鍵を解いて司祭たちに報告し、コンクラーベを中断し爆弾が爆発してもいいように避難するよう求めたが拒否されてしまう。
また司祭たちは混乱を避けるために枢機卿が連れ去られていることや爆弾がセットされていることなどはメディアに一切明かしていなかった。
そのころ、ロバートは次の教会を見つけるために再び資料室へ行き情報を集めていた。
すると途中で資料室の電気が落ちてしまい、中の酸素レベルが低下していってしまう。
ロバートは一緒にいた警備兵の銃を使ってなんとか窓をぶち破ることに成功し一命を取り留めた。
一方、ヴィットリアはシルバーノが残していた日記に手掛かりがないかを残っていないかを必死に探していたが、衛兵隊の隊長であるリヒター(ステラン・スカルスガルド)日記を取り上げられてしまう。
ロバートは次の処刑場所が聖マリア・デッラ・ヴィットリア教会であることを突き止めすぐにそこへ向かったが、枢機卿が磔にされ火あぶりにされているのを発見する。
ロバートたちは必死に枢機卿を助けようとするが殺人犯はまだ教会内に残っており、警察たちと銃撃戦になってしまう。
結局枢機卿を助けることはできず一緒にいた警官たちも皆殺しにされてしまう。
また枢機卿の胸には”火”の焼印が押されていた。
なんとか殺人犯から逃れたロバートは地図を取り出しこれまでの殺害現場をマークしてみると十字架になっていることに気が付く。
ロバートはそこから次の殺害現場を割り出し警察官を連れてすぐにそこへ向かった。
4つ目の処刑場所であるナヴォーナ広場にあるベルニーニの噴水たどり着いたロバートはそこで侵入禁止のはずの区域に車が止まっているのを発見する。
一緒に来ていた警官たちがその車を調べようとすると問答無用で殺されてしまい、更に最後の枢機卿が噴水のある池に重り付きで沈められてしまうのを目撃する。
ロバートは噴水の中に飛び込み必死に枢機卿を助けようとしなんとか救い出すことに成功した。
ロバートは枢機卿にどこに監禁されていたのかを聞き、カステル・サンタンジェロにこれまでいたことが判明する。
ロバートたちはそこに反物質のはいった爆弾があると考えすぐにカステル・サンタンジェロへ向かった。
ロバートとヴィットリアは白の中にある隠し部屋を発見し、そこがイルミナティの集会場であることに気が付く。
そこからは教会に続く脱出口も整備されており、集会所にはイルミナティの焼印も残されていた。
ロバートたちはここで殺人犯のミスター・グレイ(ニコライ・リー・カース)と遭遇するも追ってこないのなら殺さないと言われ犯人を逃がしてしまう。
ロバートたちはミスター・グレイが残した言葉から今度はカメルレンゴを狙う気なのではないかと考え脱出口から教会へ向かった。
そのころ、教会ではシルバーノの日記から何かを知ったリヒターがカメルレンゴに詰め寄っていた。
ロバートたちが到着すると閉ざされた扉の向こうからカメルレンゴの叫び声が聞こえ胸には5つ目の焼印が押されリヒターは銃を手にしていた。
カメルレンゴはリヒターこそが黒幕だと言い警備兵は銃を持っていたリヒターを射殺してしまう。
更にそこへやってきた司祭のことをイルミナティだと言って彼も射殺させた。
これで一件落着だと思われたが、ロバートはリヒターの死体の手にあるカギが握られているのを発見していた。
また最後の焼印が聖ペテロを現したものであることから、反物質の爆弾は聖ペテロの墓にあると考えすぐにそこへ向かった。
カメルレンゴの予想通り爆弾はそこにあったのだが、残り時間が少なくバッテリーを変える猶予が残されていなかった。
このままでは爆弾が爆発してしまうと考えたカメルレンゴは爆弾を手に取り一人でヘリに乗って上空へ向かったのである。
カメルレンゴは爆発寸前にパラシュートで脱出し大爆発が起こるもカメルレンゴのおかげで被害は最小限に食い止められた。
カメルレンゴも助かり、民衆は彼こそが次の教皇になるべき人物であるとささやき始める。
教会の司祭たちも同じ考えになっていたのだが、ここでロバートはリヒターが持っていた鍵で利用することができる監視モニターを発見する。
その監視モニターは教皇の部屋を監視しているもので、前教皇がいつ発作が起きてもいいように監視装置として設置しているものだった。
そこにはカメルレンゴとリヒターの姿が移されており、実はあの場で起きたことは事実とまったくの逆のことだったのである。
シルバーノは反物質のことを教皇に知らせており、教皇はそれを世間に発表しようとしていた。
だがそれを教皇から聞かされたカメルレンゴはその行為は教会を貶めるものだと考えある計画を実行に移したのである。
それが今回のイルミナティによる枢機卿の暗殺だった。
すべてはカメルレンゴによる自作自演だったのである。
カメルレンゴは一連の行動により自分が次の教皇になれることまで計算していた。
だがロバートたちにより真実があかされ、追い詰められたカメルレンゴは自らに火を放ち自殺してしまうのだった。
その後、正式にコンクラーベが再開され枢機卿で唯一生き残ったバッジア枢機卿が次の教皇に指名された。
ロバートは新たにカメルレンゴになった司祭からお礼だと言われ10年間追い求めていたガリレオの本を進呈され、死後はあるべきところに戻してほしいと言われ承諾するのだった。
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おそらく前作の反省を踏まえて今作では情報量を少なくして見やすくしたんだと思いますが、その分もの足りなさは否めませんでしたね。
次の道しるべが非常に単純でしたし。。
結局犯人はイルミナティではなくカメルレンゴだというのも少し残念な感じでした。
まあ次回作への布石だと考えて次を楽しみにしましょう。
今度はどんな謎ときがあるのか非常に楽しみです。
以上が天使と悪魔の感想とレビューでした。
最後に次回作である「インフェルノ」の動画を載せておきますね。