ここでは実際に映画「ダイバージェントFINAL」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
ダイバージェントFINALの評価・・・3つ星
原 題: The Divergent Series: Allegiant
製作年: 2016年
製作国: アメリカ
出演者: シェイリーン・ウッドリー テオ・ジェームズ ジェフ・ダニエルズ マイルズ・テラー
: アンセル・エルゴート ゾーイ・クラヴィッツ マギー・Q レイ・スティーブンソン
: ビル・スカルスガルド ナディア・ヒルカー
監 督: ロベルト・シュヴェンケ
製 作: ダグラス・ウィック ポウヤ・シャバツィアン ルーシー・フィッシャー
脚 本: ノア・オッペンハイム アダム・クーパー ビル・コラージュ
原 作: ベロニカ・ロス
全米で大ベストセラーとなった新人作家ベロニカ・ロスのティーン向けディストピアSF3部作を映画化する近未来SFアクション・シリーズの第3弾。全人類を性格ごとに“勇敢”、“高潔”、“平和”、“無欲”、“博学”という5つの共同体に振り分けて管理する世界はジェニーンの反乱により崩壊した。新たにリーダーの座についた無派閥でフォーの母親であるイブリンはジェニーンに従った者たちの粛清を始める。平和のリーダーだったジョアンナとの対立は深まり、やがて事態は戦争へと発展していく。トリスとフォーは仲間と協力して壁の外へ出る準備を進めるのだった。
感想/レビュー
人気ヒット作ダイバージェントシリーズの第3作目になります。
作品を見ての率直な感想は可もなく不可もなくと言った感じです。
なんかいまいち作品に入り込めないというか胸が熱くなるシーンがないというか、何かが足りないという感じなんですよね。
前作を見てから時間が空いているのも要因の一つかもしれません。
3作続けてみれば話の流れもよくわかってもっとおもしろく感じるかもしれませんね。
出演者には前作同様シャイリーン・ウッドリー、テオ・ジェームズ、マイルズ・テラー、アンセル・エルゴート、ゾーイ・クラヴィッツ、マギー・Q、ナオミ・ワッツ、オクタヴィア・スペンサー、レイ・スティーブンソンなどが起用されており、新たにIT イット “それ”が見えたら、終わり。などに出演しているビル・スカルスガルド、オデッセイなどに出演しているジェフ・ダニエルズなどが起用されていました。
ビル・スカルスガルドは話題作にも続々と出演している期待の若手俳優ですね。
セリフはほぼありませんでしたが海外ドラマThe Flashのキッド・フラッシュ役のキーナン・ロンズデールも出演していましたね。
ダイバージェントFINAL予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
これまでのダイバージェントのおさらい
メッセージを聞いたトリス(シェイリーン・ウッドリー)とフォー(テオ・ジェームズ)はフェンスの外へ出て他の人類に会いに行きたいと考えるようになっていたがイブリン(ナオミ・ワッツ)による圧政が強くなり誰もフェンスの外へ出ることはできなくなっていた。
更にイブリンはジェニーンに協力した勇敢と博学の人間の粛清を始め、その中にはトリスの兄であるケイレブ(アンセル・エルゴート)の姿もあった。
平和のリーダーだったジョアンナ(オクタヴィア・スペンサー)は粛清するべきではないと主張していたがイブリンが処刑を始めたことで対立を深めてしまう。
ジョアンナはトリスこそがリーダーにふさわしいと考えていたがトリスにその気はなかった。
トリスとフォーはクリスティーナ(ゾーイ・クラヴィッツ)とトーリ(マギー・Q)に協力してもらいフェンスを超える準備を進めていた。
トリスは自分を裏切ったとはいえ実の兄であるケイレブを助けるかどうかを悩んでいた。
フォーはイブリンにこんなやり方は間違っていると説得しようとするが全く聞き入れてもらえない。
トリスとフォーは意を決してフェンスの外へ出ていくことに。
フォーは牢につかまっていたケイレブを連れ出すと自分が処刑するといって殺したように見せかけてケイレブの命を救い車に乗ってイブリンの配下が管理するゲートへ向かった。
その途中でピーター(マイルズ・テラー)がやってきて自分も連れて行けと言いだし、やむなく一緒に連れて行くことに。
ゲートまで行くとクリスティーナが偽造の通行許可証を持ってきて無事に通過することができたが、すぐに偽物だとばれて追手がかかる。
ゲートの外に出るとトーリが道具を準備しておりそれを持ってフェンスを目指した。
トリス達はワイヤーを使ってフェンスを駆け上がっていくがフェンスの上に張り巡らされているワイヤーには高圧電流が流されていた。
トリスは壁を降りて変圧器を爆破し電流を解除することに成功しついにフェンスの外の景色を見ることができた。
だが追手の銃弾によりここでトーリが命を落としてしまう。
フォーたちは核戦争によって汚染された外の世界を目の当たりにしなにが起こったのか考えを張り巡らせる。
空からは赤い雨が降り始め5人は雨宿りすることに。
メッセージを信じ人類の痕跡をたどるトリス達だったがそこへ追手がやってきてトリス達は追い詰められてしまう。
逃げた先にはAIで偽装された壁が張り巡らされており、そこからドローンや最新の装備で武装した人間が現れトリス達を助けてくれる。
相手はトリス達のことを知っており、事情を聞く間もなく遺伝子繁栄推進局というところへ連れて行かれる。
そこでトリス達は除染を行い腕にそれぞれ違うマーカーをつけられて区別される。
更にホログラムにより次のように説明を受ける。
人類はDNAを改変させる技術を発見したが、それにより人間性が欠落していき戦争が始まった。わずかに残った人類はDNAをあるべき姿に戻すためにDNAの変化が少ない人間たちを集めて実験を始めた。トリス達がいたシカゴはDNAをあるべき姿に戻すための実験場だという。
案内役のマシュー(ビル・スカルスガルド)は施設の説明をしてトリスを局長の元へ連れて行った。
他のメンバーにはそれぞれ仕事が与えられ、フォーとクリスティーナは兵士として、ケイレブとピーターはシカゴの監視役の任に就くことに。
局長のデイビット(ジェフ・ダニエルズ)の元へ連れて行かれたトリスはそこでトリスこそが100%ピュアな遺伝子を持っている人間だと話し人類を救うために協力してほしいと持ちかけてくる。
トリスは自分以外の人間は遺伝子に欠損がある欠損者として区別されていることを知り、ここでも同じことをしているのかとあきれる。
デイビッドは協力するかどうかを決めかねているトリスに実はトリスの母親のナタリー(アシュレイ・ジャッド)はここの出身者であり、実験の成功を信じ自らシカゴに行ったのだと教えられる。
にわかには信じられないトリスだったが母親の記憶を見せられて納得せざるをえなくなる。
トリスはシカゴで起こっていることを止めたいとデイビットに持ちかけるが、デイビットはそれにはプロビデンスにある評議会に話を通す必要があるといわれる。
一方、自分とトリスが区別されていることに違和感を感じ始めたフォーは独自に施設のことを調べ始める。
フォーはニータ(ナディア・ヒルカー)に訓練を施され最新の装備の使い方を学ぶ。
その一方でケイレブに協力してもらいシカゴに変化があれば逐一報告してもらっていた。
シカゴではイブリンと対立したジョアンナが最後の交渉に臨んでいたがあっけなく決裂し戦争へと突入していく。
その状況を聞いたフォーは一刻も早くシカゴに戻って戦争を止めなければならないと考える。
デイビットのもとから戻ってきたフォーは自分は欠損者でトリスがピュアであることを知っており、それをいつトリスが自分に言うつもりだったのかと尋ねたが、トリスはそんな分類は自分たちには何の意味もないといって話をごまかした。
フォーは局の人間が信じられないと考えていたが、トリスはそこから人類を救うことができると本気で考えており2人はだんだんすれ違って行くことになる。
フォーは局が行っていることを知るために外の世界であるフリンジへ行かせてもらうことに。
表向きは過酷な環境にいる子供たちを保護することだったのだが、実際は平和に暮らしていた親子を引き離し、特殊なガスを吸わせて記憶と人格を消去し局へ連れ帰っていたのである。
非人道的な行いをしていることを知ったフォーはトリスの元へ行き自分たちは騙されており、シカゴの戦争を止めるために今すぐ戻る必要があると訴えるが、トリスはデイビット共にプロビデンスへ向かってしまう。
ただトリスの目的も評議会にシカゴの現状をうったえて戦争を回避するために介入してもらうことだった。
デイビッドに反抗したフォーは罰を受ける代わりにシカゴへ送り届けてやると言われてドローンにのせられる。
この時一緒にいたマシューもなぜかフォーと一緒にドローンに乗った。
デイビッドの側近であるはずのマシューはなぜかフォーに有益な情報を与えてくれる。
フォーはなぜ自分にそんなことを教えてくれるのかと尋ねるとマシューはドローンがシカゴに向かっていないからだと教えてくれる。
デイビッドはここでフォーを始末するつもりだったのである。
フォーは敵先手を取られる前に攻撃を開始し、マシューの協力もありなんとかドローンを不時着されることに成功する。
マシューはデイビッドのやり方に反対するアンチデイビッドの派閥だと説明しフォーに協力してくれたのである。
フォーはそこからシカゴに帰ることにしマシューは偽装壁を通過するためのパスをくれた。
またフォーはデイビットとトリスにフォーは自分を見捨てて逃げていったという嘘の報告を城と言い、それを聞けばトリスが必ず見破ると話した。
そのころ、プロビデンスにやってきたトリスはデイビットン傍らで評議会に参加するが、トリスはシカゴへの介入の審議をしている物だと思っていたがその場は予算の話だという。
トリスが質問を投げかけるとシカゴのことはデイビッドに一任していると言われ騙されていたことに気が付く。
局へ戻った二人はマシューから報告を受け、フォーの言っていた通りトリスは嘘を見破る。
フォーはシカゴへ戻ったと聞いたトリスはクリスティーナと逃亡の準備を始め、ケイレブにはフォーの捜索をお願いした。
この時ピーターはデイビッドに取り入ろうとしており、ある任務を与えられる。
フォーはドローンが墜落した時のけががひどく気を失っているところをイブリンに部下に保護されていた。
またイブリンのもとにはピーターがやってきており、戦争に勝つためにプレゼントがあるといってデイビッドから渡された記憶消去剤を渡してこれを使えば戦争に勝てると持ちかける。
捕らえられたフォーはイブリンに戦争はやめろと説得するがイブリンはきく耳を持たない。
シカゴではイブリン率いる「ファンクショレス」とジョアンナ率いる「アリージェント」が今にも戦争を始める雰囲気だった。
局ではケイレブがフォーの居場所を特定し、トリスはデイビッドの元へ行きこれ以上協力できないといいドローンを奪った。
クリスティーナとケイレブと合流しシカゴを目指そうとするとそこへニータがやってきて武器をくれた。
彼女もマシューと同じようにアンチデイビッド派閥だったのだ。
3人はドローンに乗ってシカゴを目指すがすぐに追手が迫ってくる。
デイビッドは最初はトリスを傷つけないために不時着させようとしていたが、それではうまくいかず撃墜命令を出してしまう。
トリスはドローンをオートパイロットから手動に切り替えてアクロバティックな操縦でなんとか偽装壁を突破した。
シカゴではすでに戦争が始まっており、イブリンはピーターにそそのかされて記憶消去剤を使ってしまう。
シカゴ全体にオレンジの煙が噴霧され始める中、トリスとクリスティーナはフォーの救出へ向かいケイレブはドローンの中から噴霧を止めるための策を考えた。
トリス達は牢に入れられていたフォーを救い出しイブリンの元へ向かった。
フォーはイブリンを説得し記憶消去剤の噴霧をやめさせるが、一緒にいたピーターがイブリンを撃ち自分で計画を続行してしまう。
ただこれすらもデイビットの手のうちであり、安全だ思われていた制御室はデイビッドの操作で煙が充満していく。
駒として使い捨てにされたことを悟ったピーターはトリス達を制御室に入れて噴霧を止めようとする。
ケイレブの調べにより空調の大元を破壊すれば噴霧が止まることがわかり、トリスはダクトを通って制御装置の元へ向かった。
途中でデイビッドの邪魔が何度もはいるが最新装備を駆使して装置を破壊することに成功したトリス。
その後トリスはこれまで人類になにが起こったのかを皆に知らせ、デイビッドにも独立宣言ともとれる声明を発表するのだった。
だがその傍らでデイビッドのホログラムがほくそ笑むのだった。
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設定は好きな感じなんですけどいまいち盛り上がる部分にかける作品だったように思います。
局にはマシューなどトリス以外にもピュアな遺伝子を持っている人間はいたようなのでトリスである必要性がわかりませんでした。
って言うか外の世界は汚染されているのに何で人間の住んでいるところだけは汚染されていないんですかね?
別にバリアなどがあるわけでもありませんし、シカゴは汚染されていても不思議じゃないと思ったんですけどね。
多分小説を読めば深く掘り下げてあっていろいろ理解できるのだと思いますが、映画でそれを表現しきるのは難しいんだと思います。
結局いまいちな感じで終わってしまったので楽しみしていただけにちょっと残念でした。
見る場合は1作目から通してみると内容がよくわかると思うので是非前作からご覧になってみてください。
ちなみに最終作はテレビドラマ「アセンダント(原題) / Ascendant」として米Starz局で企画されているそうです。
これに伴い主演のシャイリーン・ウッドリーは「テレビ番組に出るために出演契約をしたわけじゃない」とコメントしているそうです。
彼女を含め、テオ・ジェームズ、アンセル・エルゴート、マイルズ・テラーなど、映画のキャストがドラマ版に出演するかについてコメントしておらず、先行きが不透明になっている感じは否めないようです。
以上がダイバージェントFINALの感想とレビューでした。