ここでは実際に映画「ドクター・ストレンジ」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
ドクター・ストレンジの評価・・・4つ星
原 題: Doctor Strange
製作年: 2016年
製作国: アメリカ
出演者: ベネディクト・カンバーバッチ キウェテル・イジョフォー レイチェル・マクアダムズ
: ベネディクト・ウォン マイケル・スタールバーグ ベンジャミン・ブラッド
: スコット・アドキンス マッツ・ミケルセン ティルダ・スウィントン リンダ・ルイーズ・デュアン
監 督: スコット・デリクソン
製 作: ケヴィン・ファイギ
脚 本: スコット・デリクソン C・ロバート・カーギル
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』のベネディクト・カンバーバッチ扮する最強の魔術師ドクター・ストレンジの活躍が描かれる。交通事故によるケガで両手の機能を失った天才外科医ストレンジ(カンバーバッチ)。医療で手を治すことができず、魔術に救いを求めた彼は、指導者エンシェント・ワン(スウィントン)のもとで修行を積む。だが、魔術を体得したストレンジは、闇の魔術で世界を破滅させようとする敵との戦いに巻き込まれる。(TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
マーベル作品はだいたい欠かさず見ているのでこの作品も楽しみにしていました。
率直な感想は普通に面白かったです。
ストーリー展開的には特に珍しくもない流れでしたが、主演のベネディクト・カンバーバッチの個性的な役柄で普通のヒーローものとは一風変わった感じの作品に仕上がっていましたね。
原作のアメコミを読んだことはありませんが、きっとあんな感じのキャラクターなのでしょう。
CGを利用しての映像も非常にダイナミックで見ごたえがあったと思います。
シャーロックをほうふつさせるユーモアもありましたし、なによりベイカーストリート177が出てきたのには驚きました。
アベンジャーズにはシャーロックの相棒として人気のあるトム・ワトソンを演じたマーティン・フリーマンも出ていましたし、2人そろっての共演もそお遠くないでしょう。
出演者には海外ドラマシャーロックに出演しているベネディクト・カンバーバッチ、オデッセイなどに出演しているキウェテル・イジョフォー、シャーロック・ホームズなどに出演しているレイチェル・マクアダムズ、プロメテウスなどに出演しているベネディクト・ウォン、メン・イン・ブラック3などに出演しているマイケル・スタールバーグ、海外ドラマロー&オーダーなどに出演しているベンジャミン・ブラッド、エクスペンダブルズ2などに出演しているスコット・アドキンス、ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリーなどに出演しているマッツ・ミケルセン、スノーピアサーなどに出演していたティルダ・スウィントンらが起用されていました。
やっぱりベネディクト・カンバーバッチには傲慢で変人な役がに会いますね。
ドクター・ストレンジ予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
ロンドンのとある場所にカエシリウス(マッツ・ミケルセン)率いる賊が侵入した。
カエシリウスは魔術を使い番人の首をはねるとある本を手に取り数ページ破って持ち帰ろうとした。
だがそこへ同じく魔術を使うエンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)が立ちはだかり盗まれたページを取り戻そうと奮闘する。
エンシェント・ワンは特殊な結界にカエシリウスを閉じ込め魔術を使って敵を翻弄するが結局奪い返すことができず逃げられてしまう。
一方、ニューヨークの病院に勤務する天才外科医スティーヴン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は傲慢で他人の気持ちなど一切考えない人間だったが、そんな彼にもクリスティーン・パーマー(レイチェル・マクアダムス)という良き理解者がいた。
ある時学会に出席するために一人車を飛ばして会場へ向かっていたストレンジだったが事故を起こしてしまい病院に担ぎ込まれる。
クリスティーンによると発見が遅くなってしまい、手の神経はボロボロになっており元に戻すのは不可能だと思われた。
天才外科医だったストレンジは自分が医者でなくなることを受け入れることができずあらゆる治療法を模索し、そのたびに手術を行うが手は一向に良くならない。
ついに知り合いの医者にも見放されたストレンジは自暴自棄になり、そこへやってきたクリスティーンにひどい言葉を投げかけてしまう。
ストレンジはリハビリを行っている時、担当の理学療法士から半身不随から見事に回復した人もいるといい、その人のカルテを証拠として送った。
もう打てる手は尽くしたストレンジは藁にもすがる思いでそのジョナサン・パングボーン(ベンジャミン・ブラット)を探し当てなぜ治ったのかを問いただした。
するとジョナサンの答えは予想もしなかったもので、魂で困難を克服したといわれる。
ジョナサンは追い詰められた後ある場所へ行き、そこで魔術を習いあるけるようになったのだという。
ジョナサンはストレンジの手をみて彼が自分と同じ境遇に陥っていると知り、カマー・タージいってみろと助言する。
ストレンジはすぐにカトマンズを訪れジョナサンに教えてもらったカマー・タージを探した。
だがその途中で現地の人間にからまれてしまい身につけていた時計を奪われそうになってしまう。
ぼこぼこにされたストレンジだったがそこへフードをかぶったモルド(キウェテル・イジョフォー)という男が現れ助けてくれる。
モルドはカマー・タージに行きたいならついて来いと言いストレンジを導いてくれた。
そこで待っていたのはエンシェント・ワンと呼ばれる魔術の使い手で、一向に魔術を信じようとしないストレンジに理解を越えた現象を見せる。
信じられない体験をしたストレンジは自分にも魔術を教えてくれるよう頼んだが拒否され追い出されてしまう。
モルドはてっきり弟子にするのかを思っていたと口にしたが、エンシェント・ワンは今の彼ではカエシリウスのようになってしまうだろうと危惧していたのである。
それでもあきらめきれないストレンジは何時間も扉の前で粘りようやく魔術を学ぶことを許される。
エンシェント・ワンは魔術を使うのも医者として人を助けれるようになるのも同じことだといい、学び実践して習得していくしかないと教える。
ストレンジは本を手に取り知識を蓄えていくが思うように魔術が使えない。
ストレンジは魔術が使えないのは自由に動かない手のせいだと思っていたが、エンシェント・ワンは腕がない幹部に魔術を使わせストレンジを納得させる。
更にエンシェント・ワンはストレンジに素質があるのかどうかを見極めるために彼をエベレストに連れていき放置した。
ストレンジに素質があれば自ら次元の扉を開き戻ってくれるからである。
エンシェント・ワンの期待通りストレンジは自らの力で扉を開くことに成功し、ここから急成長を遂げていく。
ただしまだ早いと言われていた書物を勝手に読むなど規則を守ろうとしない傲慢さは健在で、モルドにカエシリウスのようになるのではないかと危惧されていた。
ある時、アガモットの目という魔術を使うための道具を勝手に利用し、注意書きも読まず時間を操作してしまいモルドや蔵書の管理人であるウォン(ベネディクト・ウォン)に激しく怒られた。
この時ストレンジは時間を操作することによってカエシリウスに奪われていたページを修復しそこに何が書かれているかを読み解いていた。
そのページに書かれていたのはダーク・ディメンションと呼ばれる時間の概念が存在しない空間を利用してエネルギーを得る方法が書かれていた。
エンシェント・ワンによるとダーク・ディメンションはドルマムゥという存在によって支配されており、ドルマムゥはダーク・ディメンションの無限の力を利用してマルチバースを支配しようとしていた。
ドルマムゥの一番の標的となっているのは地球であり、ドルマムゥから守るためにソーサラー・スプリーム(至高の魔術師)と呼ばれる魔術師がロンドン、香港、ニューヨークにサンクタム(聖域)を作って結界を張っているのだという。
カマー・タージにはそれぞれにつながっている3つの扉があった。
するとここで突然ロンドンの扉からカエシリウスがやってきて攻撃を開始する。
この時の衝撃によりストレンジはニューヨークの扉に飛ばされてしまう。
ストレンジはそこを調べて回っていたのだが、すぐにカエシリウスがやってきてしまい、サンクタムを守っていたマスターが殺されてしまう。
ストレンジは一人でカエシリウスとその部下2人に立ち向かっていくが、ダーク・ディメンションの力を得たカエシリウスの魔術の力は圧倒的にストレンジより強かった。
ストレンジは頭を使って異空間につながっている扉を利用して2人の部下をカエシリウスから話して1対1の状況を作りだした。
更にサンクタムに展示されていた浮遊マントが力を貸してくれてカエシリウスを拘束することに成功する。
だがここからカエシリウスは驚くべき発言をしたのである。
カエシリウスはダーク・ディメンションには無現のパワーがあり時間の概念すらないと話し、ストレンジに魔術を教えているエンシェント・ワンはどうやって長い間生きながらえているのかと思わせぶりな発言をしてくる。
これによってストレンジの頭にエンシェント・ワンもダーク・ディメンションに手を出しているのではないのかという疑念がわき起こり、困惑していたところ戻ってきたカエシリウスの部下に心臓をつき刺されてしまう。
ストレンジは瀕死の体を引きずりながらも次元の扉を開き、自分が勤務していた病院へ行きクリスティーンを呼んだのである。
瀕死の重傷を負っているストレンジは魂のみの状態であるアストラル体となりクリスティーンに助言をしながら自分の体の治療をしていく。
だがそこへ同じくアストラル体になったカエシリウスの部下がやってきてアストラル・ディメンションで2人の戦いが始まる。
こうしている間にもストレンジの心臓は止まってしまい、クリスティーンは電気ショックを使って心臓を動かした。
この時、電流がアストラル体であるストレンジの体にも流れパワーを生み出す。
心臓はすでに動いていたがストレンジはもう一回クリスティーンにショックを与えるよう指示し、これによって敵を撃退することに成功する。
手術もうまくいき、ストレンジは開いていた次元の扉からサンクタムに戻っていった。
へんてこな姿をしたストレンジが理解不能なことをしていたためクリスティーンが唖然としたのはいうまでもない。
サンクタムに戻るとモルドやウォン、エンシェント・ワンが出迎えてくれたが捕らえていたカエシリウスの姿はなかった。
エンシェント・ワンはストレンジにマスターの称号を与えサンクタムを守るように指示したが、カエシリウスから聞いたことを思い出し、エンシェント・ワンにダーク・ディメンションの力を使っているのだろうとけん制した。
ストレンジはエンシェント・ワンがダーク・ディメンションを利用しているかもしれないとモルドにも話すが、モルドはそんなことはあり得ないと信じようとしなかった。
その後すぐにカエシリウスが戻ってきてサンクタムを襲撃した。
ストレンジは外部へは全く影響を与えないミラー・ディメンションを作りだしカエシリウスを閉じ込めるとスリング・リング(これがないとミラー・ディメンションから出られない)をうばいモルドと協力して戦いを開始する。
だがカエシリウスの空間を操作する魔術により2人は次第に追い詰められていきスリング・リングも奪い返されてしまう。
もう駄目だと思ったその時、エンシェント・ワンが現れ2人に加勢してくれる。
だがその額にはダーク・ディメンションとのつながりを示す紋章が浮き出ていた。
エンシェント・ワンは孤軍奮闘するが次第に劣勢になっていき、カエシリウスに重傷を負わされ現実世界に落されてしまう。
ストレンジはすぐにエンシェント・ワンを病院へ連れて行き自ら治療を行おうとするが手が満足に動かず別の人間に任せた。
ストレンジがアストラル体になるとエンシェント・ワンのアストラル体が移動していることに気がつく。
後を追っていくとエンシェント・ワンはダーク・ディメンションのことを黙っていたことを謝り、大義をなすためにはダーク・ディメンションの力を借りなければならなかったと話す。
エンシェント・ワンはストレンジに大きな可能性を感じているといい、最後の教えだといって自分ではなく他人のことを思いやりなさいと伝えた。
その直後エンシェント・ワンは息を引き取ったのである。
その言葉の意味を理解したストレンジはクリスティーンにこれまでのことを謝罪し、これからも一緒にいてほしいと伝えるとクリスティーンは軽く微笑んでストレンジのほほにキスをした。
それがなにを意味するのかストレンジにはわかっており、カエシリウスを止めるためにストレンジは再びサンクタムに戻っていった。
ストレンジはロンドンを落としニューヨークの襲撃を2度も阻止されたカエシリウスが次に狙うのは間違いなく香港だといい急いで守備を固めた。
ウォンを筆頭に守りを固めていた香港だったがストレンジとモルドが到着する前にサンクタムはカエシリウスの手によって陥落していた。
更に空をみるとダーク・ディメンションの浸食が始まっていたのである。
それを見たストレンジはあることを思いつき、アガモットの目を使って時間を操作する魔術を使い、サンクタムを元に戻したのである。
当然黙っていないカエシリウスとの戦いになり、復元がすべて終わる前に魔術が途切れてしまう。
もう手遅れだというカエシリウスだったが、ストレンジはダーク・ディメンションへ足を踏み入れなんとドルマムゥと交渉を開始したのである。
もちろんドルマムゥによってストレンジは問答無用で殺されるのだが、ストレンジは時間を戻す魔術を展開しており、殺されるたびに最初のシーンに戻ったのである。
無限に繰り返される事象にドルマムゥもついに心が折れストレンジの要求をのむことに。
ストレンジは2度と地球を狙わないこと、ダーク・ディメンションの力を得たカエシリウスとその部下2名を連れて即刻立ち去ることを条件に出し、ドルマムゥは3人を連れてそそくさと地球から去っていった。
これによってようやく闇の勢力との戦いが終わり、ストレンジはサンクタムの守護者として地球を守ることになったのだが、エンシェント・ワンがダーク・ディメンションの力を利用していたこと、更にストレンジが禁術を使ったことで自然の摂理が曲げられてしまったといい、モルドはストレンジたちの前から姿を消してしまう。
覚悟を決め一度家に戻ったストレンジは壊れて動かなくなったクリスティーンから送られた腕時計をつけ、いつの間にか自分の手が治っていることに気がつくのだった。
エンドロール後
ストレンジはマイティー・ソーと話しなぜロキと一緒に地球へ来ているのかを尋ねていた。
ストレンジによるとロキは今でも監視対象だというのだが、ソーは行方不明になった父親であるオーディンを探しに来ていると話す。
ストレンジはオーディンが見つかればアスガルドに帰るんだなと確認し、力をかしてあげることに。
更にエンドロール後
ストレンジたちの元から去ったモルドはジョナサンの元を訪れ魔術を使い彼を再び半身不随にしてしまう。
理由を聞いたジョナサンにモルドはこの世界は魔術師が多すぎるからだと言い不敵な笑みを浮かべていた。
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エンドロールを見る限りではストレンジはソーの最新作に登場しそうですね。
モルドを最初に見た時はブラックパンサー役だったチャドウィック・ボーズマンと勘違いしてしまいました。
似ていると思ったのは私だけですかね?
一部よくわからないところもありましたが、エンシェント・ワンもすべてを理解する必要はないと言っていたので大丈夫でしょうw
この流れでいうとストレンジが彼女の後を継ぐということでいいんですかね?
ミスターでもなくマスターでもなく自分はドクターだと言い張っていたので、医者としての自分は貫き通すんでしょうね。
続編が出るのは間違いなさそうですし、他の作品とのクロスオーバーも間違いなくありそうなのでこれから楽しみですね。
以上がドクター・ストレンジの感想とレビューでした。