ここでは実際に映画「ラスト・ナイツ」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
ラスト・ナイツの評価・・・3つ星
原 題: Last Knights
製作年: 2015年
製作国: アメリカ
出演者: クライヴ・オーウェン モーガン・フリーマン クリフ・カーティス アクセル・ヘニー
: ペイマン・モアディ アイェレット・ゾラー ショーレー・アグダシュルー 伊原剛志 アン・ソンギ
監 督: 紀里谷和明
製 作: ルーシー・キム
脚 本: マイケル・コニーヴェス ドーヴ・サッスマン
「CASSHERN」「GOEMON」の紀里谷和明監督がクライヴ・オーウェン、モーガン・フリーマンはじめ豪華キャストを起用して記念すべきハリウッド・デビューを飾ったアクション・ドラマ。日本の忠臣蔵を下敷きに、偉大な主君の仇討ちに立ち上がる“最後の騎士たち”の運命を描く。とある封建的な帝国。清廉潔白で偉大な領主のバルトーク卿。ある日、欲深く狡猾な悪徳大臣モットの奸計に嵌められ、皇帝より死罪の沙汰が下る。そして、その斬首を愛弟子のライデンが命じられる。必死に抵抗するライデンだったが、バルトーク本人に諭され、泣く泣く剣を振り下ろす。一年後、すでに領地は没収され、騎士たちもバラバラに。誰もが復讐に立ち上がってくれると期待していたライデンにいたっては酒と女に溺れる始末だったが…。(TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
日本人監督が忠臣蔵をベースにハリウッドデビューした作品で興味があったので見てみました。
率直な感想はまあまあでした。
忠臣蔵をベースにはしていますが、やはりラストなんかは忠臣蔵の方が良かったですね。
でもやっぱり日本人にとってはなじみのあるストーリーなので見やすかったのは確かです。
日本人も起用されていましたし、興味がある方は見てみるのもいいと思います。
出演者にはインサイド・マンなどに出演しているクライヴ・オーウェン、バットマンシリーズなどに出演しているモーガン・フリーマン、ダイ・ハード4.0などに出演しているクリフ・カーティス、オデッセイなどに出演しているアクセル・ヘニー、別離などに出演しているペイマン・モアディ、マン・オブ・スティールなどに出演しているアイェレット・ゾラー、X-MEN:ファイナルディシジョンなどに出演しているショーレー・アグダシュルー、シルミドなどに出演しているアン・ソンギ、そして日本から伊原剛志らが起用されていました。
こうしてみるとなかなかに豪華な俳優陣ですね。
日本人監督がこれだけのメンバーで映画をとるというだけでスゴイことですね。
ラスト・ナイツ予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
私利私欲によって権力をもった人間たちが腐敗していく中、真に忠節を重んじ最強と呼び声高いバルトーク騎士団はあった。
一国の主であるバルトーク卿(モーガン・フリーマン)は私腹を肥やすギザ・モット大臣(アクセル・ヘニー)によって都に呼び出される。
バルトーク卿にはギザ・モットが自分を都に呼び出す魂胆がわかっていた。
ただバルトーク卿は病を患っており老い先長くはなく、早くに跡取り息子にも先立たれていた。
バルトーク卿は今回の都への旅路に帰り道がないことを覚悟し、バルトーク騎士団の隊長であるライデン(クライヴ・オーウェン)に自分の死後は国を頼むと言って刀を託した。
バルトーク卿は都につくと早速ギザ・モットの元へ向かった。
バルトーク卿は手土産として金色のローブを渡すが、それを見たギザ・モットは不快感をあらわにする。
ギザ・モットが求めていたのはそんなものではなく賄賂だったからである。
ギザ・モットは怒った様子で席を離れて行ったため、ライデンはもう一度手土産を用意するとバルトーク卿に進言したが、バルトーク卿はあんな輩に賄賂を払うつもりなど毛頭ないと言った。
その後ギザ・モットはバルトーク卿を呼び出し露骨に賄賂を要求してくる。
それに対してバルトーク卿は断固たる姿勢を貫いた。
だがここで持病の発作が再発してしまう。
これを見たギザ・モットは杖を使ってバルトーク卿をいたぶり始める。
我慢に耐えかねたバルトーク卿は刀を手にしギザ・モットを切りつけるが、命までは取らなかった。
バルトーク卿は皇帝の臣下である大臣にきりかかったとして反逆罪にされてしまう。
バルトーク卿は皇帝の面前で権力の腐敗を強調し、自分の罪は私腹を肥やすギザ・モット大臣を殺せなかったことであると言い、他の領主たちにこのままでいいのかと呼びかけた。
バルトーク卿の言葉がどこまで響いたかは不明だが、大臣に斬りかかった罪は許されるものではなく、皇帝はバルトーク卿の打ち首を言い渡す。
バルトーク卿の言葉に怒りを感じたギザ・モットはライデンにバルトーク卿の首を斬るよう命じる。
そんなことはできないというライデンにバルトーク卿は主君命令として自分の首をはねるよう指示。
ライデンは涙を流しながら刀を振り落としたのである。
処刑後、ライデンはギザ・モットの元へ行くが何かをすることはなかった。
しかしギザ・モットにはライデンの姿が恐怖として刻みつけられることになる。
その後、バルトーク家はとりつぶしとなり領民は全て追い出されることになる。
城は焼かれ、ライデンからの復讐を恐れたギザ・モットは部下のイトー(伊原剛志)にライデンの監視を命じる。
1年後、バルトーク騎士団の団員たちはそれぞれ別の道を歩み始めていた。
だがライデンだけは酒と女におぼれ、かつての面影はなかった。
一方、ギザ・モットはライデンの復讐におびえ、堅固な要塞を築いていた。
更に妻ハンナ(パク・シヨン)の父親であるオーギュスト卿(アン・ソンギ)に国にいる約半数の兵を貸し出すよう命じる。
ハンナはギザ・モットから日常的に暴力を受けており、オーギュスト卿は娘のためにある作戦を企てる。
そのころ、バルトーク騎士団のコルテス副官(クリフ・カーティス)は密かに数人の仲間とギザ・モットへの仇討を考えていた。
コルテスはギザ・モットの城の内部に人を送り込み襲撃の際に必要な仕掛けを作らせた。
そんな中、ライデンだけは相変わらずだった。
酒におぼれるライデンは金がなくなったためバルトーク卿から拝領した大切な刀を質屋に入れてしまう。
これにより妻のナオミ(アイェレット・ゾラー)からも愛想を尽かされてしまう。
刀を手放したのを見たイトーはもうライデンに過去の面影はないとギザ・モットに進言するがそんなはずはないと一蹴されてしまう。
その後もイトーからの監視は続き、イトーはライデンが出入りしている娼館にバルトーク卿の娘を使えと指示する。
ライデンはバルトーク卿の娘が出てきたことにも無反応でそのまま娼館を後にした。
これを見たイトーはもはやライデンは全てにおいて関心がなくなっているのだとギザ・モットに進言。
難攻不落の要塞が完成したということもあり、ギザ・モットはついに監視を解いた。
だがこれはライデンの計画通りだった。
これまでの行いは全て監視をやめさせるための演技だったのである。
ライデンは監視がなくなるや否やコルテスらの元へ行き仇討の計画を進め、かつての仲間も呼び寄せた。
更にライデンはオーギュスト卿とも手を組んだのである。
オーギュスト卿はギザ・モットから兵を返してもらった礼として非常に大きな鏡を贈呈する。
これにはギザ・モットも大いに喜んだ。
ただこの鏡にはある仕掛けが施してあった。
綿密な計画を立て、ライデンはついに仇討を決行する。
前もって仕掛けておいたものを利用し城内へ侵入したライデンたちは音もなく進行していく。
しかし途中で敵兵に見つかってしまい増援がやってくる。
ライデンは数人に足止めを任せ、自分はギザ・モットの元へ向かった。
そのころ、城内の協力者であるオーギュスト卿の娘であるハンナは例の鏡のところへ行き、それをたたき割ったのである。
するとその中からはライデンの仲間が出てきたのである。
ギザ・モットのいる城内部へ入るには内側から門を開ける必要があったからである。
仲間により門は無事に開けられたもののその仲間は敵の刃により命を落としてしまう。
とうとうギザ・モットののど元までやってきたライデンの前にイトーが立ちはだかる。
ライデンはイトーとの一騎打ちの末倒すことに成功する。
ギザ・モットの元へやってきたライデンは問答無用でギザ・モットを切り捨てた。
こうして多くの犠牲は出たもののライデンたちの仇討は終わったのである。
その後ライデンは例の娼館へいきバルトーク卿の娘を救い出した。
今回のギザ・モット殺害の件は民衆から大いに称賛され、皇帝もさばきにくくなっていた。
皇帝は処分を他の領主たちにも意見を求め、ライデンとあらかじめ話し合っていたオーギュスト卿は隊長だけを打ち首にするべきだと進言。
処分の日、何も聞かされていなかった部下たちは動揺し、自分たちも死ぬ覚悟はできていると言ったが、そんな彼らにライデンはバルトークを任せたといい処刑場へ歩を進めた。
こうしてライデンはバルトーク卿と同じように打ち首にされたが、その生き様は後世に語り継がれるものとなったのであった。
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・・・という感じです。
やっぱり忠臣蔵と言えばハラキリですが、外国の文化にハラキリはないのでその分もの足りなさは感じましたね。
忠節を重んじる騎士団のはずなのに、1年たつと裏切り者も出ていましたしw
ギザ・モットは監視をライデンだけにするのではなく騎士団全員を見張らせるべきでしたねw
まあこの作品には賛否両論あると思いますが、忠臣蔵という先入観を排除したうえで見てみるといいといいと思いますよ。
個人的にはそこまで面白いものではありませんでしたが、見る価値はあるとは思いますよ。
以上がラスト・ナイツの感想とレビューでした。