ここでは実際に映画「ターミネーター: 新起動/ジェニシス」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
ターミネーター: 新起動/ジェニシスの評価・・・4つ星
原 題: TERMINATOR: GENISYS
製作年: 2015年
製作国: アメリカ
出演者: アーノルド・シュワルツェネッガー ジェイソン・クラーク エミリア・クラーク
: ジェイ・コートニー イ・ビョンホン J・K・シモンズ マット・スミス
: ダイオ・オケニイ コートニー・B・バンス マイケル・グラディス
監 督: アラン・テイラー
製 作: デヴィッド・エリソン レータ・カログリディス パトリック・ルシエ
脚 本: パトリック・ルシエ レータ・カログリディス
SFアクションの金字塔「ターミネーター」シリーズの第5弾。シリーズの顔ともいうべきアーノルド・シュワルツェネッガーが「ターミネーター3」以来12年ぶりに復帰し、人類の未来をめぐる時空を超えた新たな戦いが描かれていく。監督はTV「ゲーム・オブ・スローンズ」のアラン・テイラー。2029年、機械軍との壮絶な戦いを繰り広げていた人類は、抵抗軍のリーダー、ジョン・コナーの活躍により劣勢を挽回、ついに勝利を手にしようとしていた。追い詰められた機械軍は、ジョンが存在した事実そのものを消し去るため、殺人サイボーグ、ターミネーターを1984年に送り込み、ジョンの母サラ・コナーの抹殺を図る。これを阻止するため、抵抗軍側はジョン・コナーの右腕カイル・リースが自ら志願して過去へ向うが…。(TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
大人気ヒット作ターミネーターシリーズの第5作目になります。
非常に楽しみしていた作品です。
率直な感想は普通に面白かったです。
ただ一つ不満を言うなら敵の設定がしっくりきませんでした。
まあ3部作で作られる予定みたいなので、今後の展開には非常に期待できますね。
出演者はこのシリーズでおなじみのアーノルド・シュワルツェネッガー、猿の惑星:新世紀などに出演しているジェイソン・クラーク、海外ドラマゲーム・オブ・スローンズで人気を博しているエミリア・クラーク、ダイ・ハード/ラスト・デイやダイバージェントシリーズなどに出演しているジェイ・コートニー、G.I.ジョーシリーズなどに出演しているイ・ビョンホン、スパイダーマンシリーズなどに出演しているJ・K・シモンズ、ロストリバーなどに出演しているマット・スミス、ディバイドなどに出演しているコートニー・B・バンスらが起用されていました。
海外ドラマ好きならわかる人は多いのですが、ゲーム・オブ・スローンズのデナーリスが出演しているのには驚きました。
しかも主演だったので、彼女も一躍人気女優の仲間入りですね。
黒髪のエミリア・クラークもなかなか良かったですね。
ターミネーター: 新起動/ジェニシス予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
内容は未来からサラを助けるために送られたカイルが知っていた歴史とは違う世界に来てしまったというもの。
2029年、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)率いる人類はスカイネットへの総攻撃を計画する。
過去の体験から未来のことを知っていたジョンは預言者とも呼ばれていた。
ジョンにより助けられた人間は多く、カイル・リース(ジェイ・コートニー)もその一人だった。
ジョンは人類の総力をかけ陽動作戦を決行し、スカイネットの中枢部を破壊することに成功する。
これにより全てのターミネーターは停止し人類はついにスカイネットに勝利する。
だがジョンはこの日過去へターミネーターが送られることを知っていた。
ジョンは必死に転送装置を探しようやく場所を突き止めるが、すでにT-800と呼ばれるターミネーターが送られた後だった。
ジョンの母親であるサラ・コナー(エミリア・クラーク)を守るためジョンは過去に行く人間の志願を募る。
カイルは何の迷いもなくサラを守るための兵士に志願し、ジョンもそれを承諾した。
機械を作動させカイルの転送が始まったその時、味方に紛れ込んでいたターミネーターによりジョンが襲われてしまう。
だが転送が始まっているカイルにはどうすることもできない。
カイルはそのまま過去へと送られることになるが、この時知らないはずの過去を体験することになる。
この体験で「ジェニシスがスカイネットだ。起動すると審判の日が始まる。その前に破壊しろ」という言葉を耳にする。
しかし本人にもこれが何なのかはわからなかった。
1984年、一足先に転送されたT-800は服を手に入れるためにごろつきにからんでいた。
だがそこへ別のタイプのT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)が現れ、「待っていた」と告げると攻撃を開始する。
T-800同士の激しい戦いが始まり、激戦の末待ち構えていたT-800と共に闘っていた人間の勝利に終わる。
一方、カイルも無事に1984年に到着していた。
カイルがホームレスの男からズボンを拝借すると、そこへなぜか警察がやってくる。
説明しても理解してもらえないことをわかっているカイルは警察官を撃退しようとするが、その警官はなんとしいがターミネーターのT-1000(イ・ビョンホン)だった。
予想外の襲撃にただただ逃げるしかできないカイルだったがついに敵に追い詰められてしまう。
そこへ現れたのは本来カイルが守るべき存在のサラだった。
サラはカイルを救出すると急いで敵から離れて行った。
サラはカイルにあなたが知っている歴史とは違う世界になってしまったと手短に説明し、彼女がおじさんと呼ぶT-800を紹介した。
おじさんをみてターミネーターであることにうろたえるカイルだったが、2人によって倒されたターミネーターの残骸もありどうにか納得したようだった。
サラはここでかつて幼少時にT-1000の襲撃によって両親を失い、その時に助けてくれたのがおじさんであることをカイルに話す。
その時からサラはおじさんによって育てられ、未来のことも全て教わっていたのである。
カイルは混乱した様子を隠せなかったが、考える暇もなくT-1000がパトカーですぐに後を追ってくる。
これに対してサラとカイルが必死に応戦し、なんとか退けることに成功する。
アジトに戻ったサラたちは急いで戦いの準備を進めた。
カイルはいったい誰がおじさんを送り込んだのかと問いただすが、おじさんはその記憶は抹消されていると言い、謎のままだった。
するとそこへ再びT-1000がやってくる。
おじさんはT-1000の刃によって動きを封じられてしまい、サラは最終手段を使用することに。
サラは天井にびっしりとタンクが敷き詰められている場所へ行きそこへT-1000をおびきだす。
そして天井に向けて銃を乱射し、自分は避難するとマスクを着用した。
タンクに入っていた液体は強力な酸であり、液体金属であるT-1000は酸を浴びてボロボロになっていく。
それでも最後の抵抗を見せるT-1000だったが、そこへおじさんが駆け付け自らの手を犠牲にしてT-1000に酸を浴びせて消滅させた。
敵を倒したサラたちは休む間もなく地下室へと行き、カイルがそこで見た物は未来にあった転送装置だった。
サラはおじさんにプログラムされた記録をもとに転送装置を作り上げていたのである。
起動には未来で使っていたCPUが必要だったが、それは倒したT-800から手に入れていた。
サラは審判の日が起こった1997年にタイムトラベルしスカイネットを破壊しようとしていた。
だがカイルが驚くべきことを言いだす。
スカイネットが誕生するのは2017年だというのである。
しかもその根拠は未来から来る時に見た、あり得ないはずの自分の過去の記憶だというのである。
これを聞いたサラはそんな不確かなことを信じるわけにはいかないというが、おじさんは記憶の分岐点ではパラレルワールドが誕生し、別の世界のカイルがいる。
その記憶はその別世界のカイルの記憶であり、それが真実である可能性もあるという。
それでもサラは1997年に行くことをやめようとしない。
するとカイルがCPUを取り外し、行き先は2017年でないと意味がないと言いだす。
このカイルの行動に怒るサラだったが、ここでカイルがタイムトラベルの際に見た「一直線に、決して振り返らずに逃げなさい」という言葉をサラの手を取って言った。
これはサラがかつてターミネーターに襲われた時に父親から言われた言葉であり、カイルが知っているはずがなかった。
この言葉を聞いたサラはカイルを信じてみる気持になり、2017年にタイムトラベルすることに。
ただしタイムトラベルでは筋肉に包まれていない物は爆発してしまうため、人間の組織が解け落ちてしまったおじさんは行くことができなかった。
おじさんは30年後に必ず迎えに行くと言い、サラとカイルを送り出した。
2017年、サラとカイルが転送されたのはハイウェイだった。
カイルはむかってくる車からサラを守ったが、ここで警察が駆け付け2人は逮捕されてしまう。
30年後のこの世界におじさんはちゃんといたが、渋滞にはまってしまい2人を助けに行くことができなかった。
逮捕された二人はすぐに病院に連れて行かれる。
そこで誰もが携帯型の端末を所有していて、ジェネシスというアプリがあと1日でアップロードされることを知る。
ジェネシスは全ての端末につながっており、あらゆることができるのだという。
その話を聞いたサラはそれがスカイネットであるとすぐに理解する。
病院では指紋などのデータからサラが存在しない人間であること、更にカイルは2005年に生まれた人間、つまり現在は12歳であると指摘される。
これを不審に思う警官だったがそこへオブライエン刑事(J・K・シモンズ)がやってきて30年前に起こったこととおんなじだと言いだす。
オブライエンはかつてカイルがタイムトラベルした時に偶然居合わせ、命を救われた刑事だった。
オブライエンはあの時にいた人間と同一人物であると主張するが、誰もそんなことは信じようとしない。
そのころ、2人の後を追っておじさんが巨大なクマのぬいぐるみを持って病院に来ていた。
おじさんは管理室へ向かい監視カメラからサラたちがどこにいるのかを調べる。
一方、サラたちは病院から脱出するために一芝居打って手錠を外すためのピンセットを入手する。
これにより手錠を外したサラたちだったがそこへ現れたのは未来のジョン・コナーであった。
あまりに突然の出来事に状況が理解できないサラとカイル。
だがカイルがジョンしか知りえない事実を彼に答えさせ本人であることを確認する。
ジョンはサラのことを母さん、カイルのことを父さんと呼ぶが、カイルには何のことかわからない。
ジョンはサラにまだ言ってなかったかと申し訳ないという態度をとり、自分がカイルの息子であることを明かした。
ひとまず病院から逃げようと3人は非常階段を進み駐車場へ。
するとそこへおじさんも合流し、サラは再会を喜ぶ。
だがおじさんは何も言わずジョンを撃ち殺してしまう。
更にカイルの首を絞め殺そうとするがサラがこれを止める。
サラがジョンを撃った理由を問いただそうとすると、死んだはずのジョンが何事もなかったかのように立ち上がった。
なんとジョンはターミネーターになっていたのである。
ジョンはカイルにタイムトラベルの時に起こったことを全て話した。
ジョンが襲われたあの時、相手はただのターミネーターではなく、スカイネットそのものであるT-5000(マット・スミス)だったのだ。
スカイネットは自分たちが負けた理由をジョン・コナーがいるからだと分析していた。
そこでスカイネットがとった行動はジョンをターミネーターにするというおぞましいものだっただ。
これによりジョンはT-3000となってしまい、今や人間でも機械でもない生命体になってしまっていた。
ターミネーターとなったジョンは考え方も機械のそれになっており、サラとカイルに仲間になるよう言ってくる。
だが当然そんなこと受け入れられるわけがない。
ここでジョンとサラたちの激しい戦いが始まる。
新型ターミネーターであるジョンにはあらゆる攻撃が無意味だった。
だがおじさんが磁力だけは有効であることを突き止める。
サラとカイルはジョンをMRIの部屋におびき寄せ機械のスイッチを入れた。
するとジョンの体は機械に吸い込まれるように引き付けられた。
カイル達はこの隙に病院から逃げ出した。
サラは自分とおじさんしか知らない秘密のアジトへ行きそこで戦いの準備を整える。
おじさんはジョンに磁力が有効だったことから、外に設置してあるスピーカーから磁石とコイルを取り出し即席の武器を作成する。
しかし全ての準備が整う前にジョンがそのアジトへやってくる。
ジョンは未来でサラからあらゆることを聞かされており、その秘密のアジトのことをも知っていたのである。
アジト内で再び激しい戦いになるが、サラがロケットランチャーを発射しアジトもろともジョンを吹き飛ばした。
サラたちは近くにあったスクールバスを盗み、それを使ってジョンから逃げた。
だがジョンもすぐにバイクで追いかけてくる。
ジョンはバスの下にもぐりこみ邪魔なおじさんを排除するとまずはブレーキを破壊。
十分スピードが出たところで排気管を破壊しバスを横転させた。
これによりバスは橋からおち、ギリギリでワイヤーにぶら下がっている状態になる。
バスに取り残されていたサラとカイルは脱出しようとするも、下からジョンが迫ってくる。
ギリギリのところでおじさんが駆け付けサラの手を取ると、サラはカイルの手をつかんだ。
するとバスはカイルもろとも海へ落下して行った。
だがこれだけの騒ぎを起こしたサラたちは再び警察に捕まることになる。
警察署へ連れて行かれたサラたちは別々に事情聴取されることになるが何もしゃべろうとしない。
警察はカイルの親子を連れてきており、そこには幼いカイルもいた。
警察は事情を明かさず両親に未来のカイルに見覚えがあるかと尋ねるが、当然知るはずがない。
ただ幼いカイルは未来のカイルを見て父さんに似ていると話した。
事情聴取はおじさんにも及んでいたが、マジックミラーを見たおじさんは手錠を破壊しマジックミラーを粉砕した。
なんと警察の一人にジョンが紛れ込んでいたのである。
ここでもおじさんとジョンの激しい戦いが繰り広げられる。
手錠を外したサラはおじさんの元へ行くとカイルの親子がいるのを発見する。
サラはそこで幼いカイルの手を取って決して振り返らず一直線に逃げなさいと指示した。
これこそがカイルが見た記憶だったのである。
サラはカイル親子を逃がすと捕まっていたカイルの手錠を外し屋上へと急いだ。
そして止めてあったヘリコプターに乗ってジェネシスを破壊するためにサイバーダイン社へとむかった。
だがジョンもヘリコプターで後を追ってくる。
カイルの操縦するヘリは攻撃により墜落寸前まで追い込まれてしまう。
そこでカイルはジョンのヘリよりも上空へ行き、そこからおじさんに攻撃してもらうという作戦を立てる。
カイルはジョンよりも上空へ移動すると、おじさんはサラに「I’ll be back」といいヘリ目がけて突っ込んでいった。
これによりジョンのヘリは墜落しサラたちは無事にサイバーダイン社へたどり着く。
だが一足先にジョンがやってきていた。
ここで三度戦いになるが、そこへおじさんも合流し動きを止めることに成功する。
サラとカイルとおじさんは手分けして爆弾をセットすることに。
爆弾をセットし終えた後、拘束を解いたジョンが再びサラの前にやってくる。
ジョンは起爆装置を破壊すると自分が変えられたようにサラを変えようと魔の手を伸ばす。
度重なる戦闘でボロボロになったおじさんだったがサラのために最後の力を振り絞る。
そしてサイバーダイン社で作られていた転送装置にジョンを引きづり込むことに成功する。
筋肉に覆われていなければ転送に際に爆発してしまうためサラはスイッチを入れようとするカイルを必死で止める。
だがおじさんはカイルに「俺のサラを頼む」といいカイルにスイッチを入れさせる。
機械が起動するとおじさんとジョンの体の転送が始まった。
最後の抵抗を見せるジョンを必死に抑えつけるおじさんだったが、ジョンのパワーの前に機械からはじき出されてしまう。
おじさんはそのまま液体金属に沈んでいくこととなる。
だがジョンは転送から逃げることができずそのまま爆発してしまう。
カイルとサラはサイバーダイン社にあったシェルターへいきギリギリで爆発から逃れることに成功する。
この爆発によりサイバーダイン社は吹き飛びジェネシスも破壊されることとなった。
シェルター内で悲しみにふけるサラにカイルは「彼は君を愛していた」と慰める。
すると突然シェルターの扉がT-1000らしき武器によって破壊される。
そこにいたのは爆発を生き延びたおじさんであり、液体金属に使ったことでT-800からT-1000にグレードアップしていた。
とにもかくにもようやく戦いは終わり、スカイネットの誕生を阻止することに成功したサラたち。
その後カイルは幼い自分の元へ行き、「ジェネシスがスカイネットだ、生まれる前に破壊しろ」というメッセージを残した。
エンドロール後、サイバーダイン社では爆発の行きとどかないはるか地下深くでジェネシスの核となる物が密かに生き残っていた。
・・・という感じです。
これまでのターミネーターとは一線を画す作品になっていますね。
それだけに賛否両論あるみたいですが、個人的には好きな感じでした。
ゲーム・オブ・スローンズを見ていたのでエミリア・クラークに違和感がないのも大きかったかもしれません。
ただしジョンが敵になるという設定はあまり好きではありませんでしたね。
3部作の構想らしいので次回作が楽しみです。
以上がターミネーター: 新起動/ジェニシスの感想とレビューでした。