ここでは実際に映画「フォーカス」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
フォーカスの評価・・・4つ星
原 題: Focus
製作年: 2015年
製作国: アメリカ
出演者: ウィル・スミス マーゴット・ロビー ロドリゴ・サントロ
: ジェラルド・マクレイニー B.D.ウォン アドリアン・マルティネス
: ロバート・テイラー
監 督: グレン・フィカーラ ジョン・レクア
製 作: デニーズ・ディ・ノヴィ
脚 本: グレン・フィカーラ ジョン・レクア
ウィル・スミスが天才詐欺師を演じる犯罪ラブ・サスペンス。主人公が繰り広げる華麗な騙しのテクニックの数々と、虚々実々の駆け引きが展開する恋の行方をスリリングに描く。ヒロインは「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のマーゴット・ロビー。監督は「ラブ・アゲイン」のグレン・フィカーラ&ジョン・レクア。超一流の詐欺師ニッキーは、30人もの腕利き詐欺師を束ねる犯罪集団のリーダー。相手の視線“フォーカス”を巧みに操り、どんなに難しい詐欺でも華麗に成功させていく。ある日、そんなニッキーに近づいてきた新米女詐欺師のジェスは・・・。(TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
CMをみておもしろそうだなと思った作品です。
率直な感想は思っていた感じと少し違ったけど面白かったです。
どこまでが本当でどこからが嘘なのかわからないところが良かったですね。
いい意味で期待を裏切られた作品でした。
出演者にはメン・イン・ブラックシリーズなどに出演しているウィル・スミス、ウルフ・オブ・ウォールストリートなどに出演しているマーゴット・ロビー、300シリーズなどに出演しているロドリゴ・サントロ、かけがえのない人などに出演しているジェラルド・マクレイニー、ジュラシック・ワールドなどに出演しているB.D.ウォン、LIFE!などに出演しているアドリアン・マルティネスらが起用されていました。
ぶっちゃけあまり知られていない俳優ばかりでしたね。
マーゴット・ロビーがまだ25歳だということには驚きました(笑)。
フォーカス予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
内容は天才的な詐欺師が華麗に人をだましていくというもの。
詐欺師のニッキー(ウィル・スミス)があるレストランで食事を楽しんでいるとジェス(マーゴット・ロビー)という女性が酔っぱらった中年男性にからまれていた。
ジェスは一人で食事をしているニッキーに元へきて彼氏のふりをして助けてほしいと言ってくる。
ニッキーは持ち前の話術でジェスに取り入り彼女の泊まっている部屋に行くことに成功する。
だがこれから始めようという時にジェスの亭主だという男が銃を持って入ってくる。
修羅場に遭遇したにもかかわらずニッキーは亭主に撃ってもいいと強気に出る。
実はジェスは詐欺師であり、ニッキーをはめようとしていたのである。
ニッキーはそれに気づいていながらも彼女についてきたのである。
理由は同業者がどうやって自分をはめるのかに興味があったからである。
実はジェスはからまれていた中年男性からも財布をスッていた。
その後詐欺に失敗しホテルからうなだれて帰るジェスにニッキーが近寄っていく。
ニッキーはジェス程度の腕で財布がとれるのは酔っ払いだけだと言い、ジェスにすりの腕前を披露する。
ニッキーはすりのために必要なのはフォーカスだと言い、いかに相手の視線を誘導するかがポイントだと教えた。
フォーカスを操れば盗めぬものなどないと言い、実際にジェスから指輪やカバンなどを取ってみせる。
ニッキーはこれに懲りたら半端なことはしないようジェスに警告し帰って行った。
数日後、競馬を楽しんでいたニッキーの元へジェスがやってくる。
ジェスはわずかな情報を頼りにニッキーを探し当て、彼に詐欺を教えてもらうためにはるばるやってきたのである。
ニッキーはジェスと一緒に詐欺をやるつもりはないというが、ジェスはあきらめない。
するとそこへニッキーの仲間がやってきて、今日来ると聞いていたと言われる。
それを聞いたジェスはニッキーの踊らされていたと知って驚きを隠せなかった。
ニッキーは30人からなるプロの詐欺集団のリーダーであり、ジェスを見習いとして仲間に入れることに。
ニッキーは早速にぎわう街中に行きスリ師としての実力を見せる。
その鮮やかな手腕にニッキーもただただ驚くだけだった。
仕事が終わった後、ニッキーはジェスを仲間の元へ連れて行き紹介する。
ただニッキーはジェスに対して仲間以上の感情を抱くようになっていく。
スーパーボールに浮かれる街中で一仕事終えたニッキー達は120万ドルもの大金を稼ぐことに成功していた。
ニッキーはその金を一人で管理し、絶対に手放さないことを仲間に約束。
翌日、ニッキーはジェスと共にスーパーボールの試合を見に行くことに。
ただジェスはアメフトのルールがわからなかったため、ニッキーは試合以外のことで楽しみを見つけ賭けをして楽しむことに。
1ドルや10ドルと小金をかけて楽しむニッキー達だったがそこへリ・ユァン(B・D・ウォン)という男が自分も賭けると言って話しかけてくる。
ニッキー達は一緒に賭けをすることを了承するも、リはだんだん高額をかけるようになっていく。
そして賭け金が1000ドルを超えたころ、ニッキーは賭けに負けだんだん後に引けなくなってくる。
ニッキーは賭け金を5000ドル、1万ドル、10万ドルと高くしていくが結局すべて負けてしまう。
その様子を見たジェスはニッキーを止めようとするが、ジェスの言葉に耳を貸そうとしない。
負けを取り返そうと必死なニッキーはこともあろうに仲間から託された120万ドルを全て賭けにつぎ込んでしまう。
その賭けの内容はリが選んだアメフト選手の背番号をジェスが当てるというものだった。
自分が巻き込まれたことに本気で動揺するジェスだったが、ニッキーは後に引くつもりはない。
リが選手を選んだあとジェスが恐る恐る双眼鏡を覗き込み選手を選ぼうとする。
しかしリが誰を選んだのか皆目見当もつかない。
・・・と思っているとなんと詐欺の仲間であるファーハド(アドリアン・マルティネス)の姿が飛び込んでくる。
ジェスがファーハドの背番号を言うとなんとリが選んだのもファーハドの背番号だった。
これによりニッキーは120万ドルもの大金を得ることに成功する。
実はこれらは全て仕組まれていたことであり、ニッキーはファーハドの背番号である55番を1日かけてリの潜在意識に刷り込んでいたのである。
喜ぶジェスだったがニッキーはそうでもなかった。
するとニッキーはジェスに今日の取り分だと言い8万ドルを渡すとジェスに別れを告げてしまう。
突然の別れに困惑するジェスだったがどうすることもできなかった。
3年後、ニッキーは新たな仕事を求めてモータースポーツの場へ進出していた。
そこへあるチームのオーナーであるガリーガ(ロドリゴ・サントロ)が接触を図ってくる。
ガリーガはライバルチームを蹴落とすために自分が開発したEXRというシステムの偽物を売りつけるという計画を持ちかける。
成功報酬は300万ドルでニッキーもこれを承諾した。
ニッキーはレース関係者が集まる祝いの場でエンジニアを装った自分がガリーガに不満を持ちかけ彼を殴るという計画を立ち上げる。
これによりライバルチームのオーナーに接触しようとしたのである。
ガリーガはこの案を承諾したが、付き人のオーウェンズ(ジェラルド・マクレイニー)だけは乗り気でなかった。
パーティー当日、ニッキーは作戦通りガリーガにからもうとするがそこへ現れたのがジェスだった。
ジェスはガリーガの恋人のような立ち位置であり、彼女に恋心を抱いていたニッキーは困惑した。
そのおかげで当初の作戦は全てパーになってしまった。
ニッキーがジェスに話しかけると自分はガリーガの恋人だと言われる。
更にガリーガに自分たちが知り合いだと知られない方が良いと言われ、ジェスはすぐにガリーガの元へ戻って行ってしまう。
ニッキーは当初演技でガリーガを殴る予定だったが、ジェスのこともあり本気でガリーガを殴りつけてしまう。
ただ作戦自体は成功し、この後ライバルチームのオーナーがニッキーに話しかけてくる。
ニッキーはEXRを売りたいという話を持ちかけ相手もこれに乗ってくる。
ただこの商談の最中にジェスとガリーガが一緒にいるところを目撃してしまい、商談に集中できないニッキー。
ニッキーはちょっとした小細工を使ってジェスと再会するが、ジェスはニッキーとは3年前に終わったと言い今はガリーガを愛していると言って相手にしてくれない。
ニッキーはファーハドを使ってジェスが昔気にしていたネックレスをプレゼントする。
その後再びジェスに接触し自分の思いを伝えジェスの心を揺さぶるニッキー。
ジェスの気持ちもだんだんニッキーに傾き始めていた。
そしていよいよ相手チームにEXRを売る前日、ニッキーはジェスを部屋に連れ込むことに成功する。
翌朝、部屋にオーウェンズがやってきて乱れたベッドを発見し部屋を物色し始める。
ガリーガの部下であるオーウェンズに見つかるわけにはいかないジェスは必死に身を隠す。
なんとかオーウェンズをやり過ごしたジェスにニッキーは今夜の7時に迎えに来るから一緒に逃げようと言った。
ガリーガは嫉妬深い男でジェスと一緒になるには逃げるしかなかったからである。
その後、ニッキーは仕事に取り掛かりガリーガから預かっていた偽のEXRをライバルチームに売り込んだ・・・はずだった。
金を受け取ったニッキーはその後同じものを他の全チームにも同じように売り込んだのである。
仕事が終わって部屋に戻ったニッキーは7時までジェスを待ったが彼女は現れない。
ニッキーのもとに仲間からばれたから逃げろというメールが来るがそれでもニッキーは待った。
だがしばらく待っても彼女はやってこなかったためガリーガを選んだと思ったニッキーは金を持って逃げようとするがそこへジェスがやってくる。
ジェスは最終的にはニッキーを選んだのである。
ニッキーはジェスを連れて急いで逃げようとするがガリーガの部下で敵チームにスパイとして送り込んでいた男に車で追突され捕まってしまう。
ガリーガの元へ連れて行かれたニッキーは自分をだましていたことを激怒し、どうやって本物のEXRを手に入れたのか吐かせようとする。
実はニッキーが売ったのは本物のEXRでそれをライバル会社だけではなく全7チームに売りつけていたのである。
結局騙されていたのは詐欺を持ちかけてきたガリーガだったのだ。
ニッキーは本物のEXRを盗んだ方法を凄腕ハッカーによるハッキングだと説明するが、ガリーガのシステムは15分ごとにセキュリティコードが書き換えられる最新のものでとてもハッキングできるような代物ではなかったのである。
ガリーガはガムテープで口をふさいでいるジェスの鼻をつまみ、ニッキーの本当のことを言えと迫る。
ガリーガはジェスを使ったと思いこんでいたからである。
するとニッキーは観念したようにジェスを利用したと話し始める。
ニッキーに通信装置を仕込んだネックレスをプレゼントし、それによってガリーガ本人のパスワードを入手したと説明したのである。
だがこれを聞いたガリーガは笑い出しジェスのガムテープをとった。
そしてジェスに真実を話させ始めたのである。
実はジェスはガリーガと恋仲ではなく、ジェスがガリーガに近づいていたのは彼がしていた20万ドルする腕時計を盗むためだったのである。
ニッキーの前で必要以上にべたべたしていたのは3年前自分を捨てたニッキーに嫉妬させるためだったのである。
見事ジェスに騙されたニッキーはガリーガに真実を言えと迫られる。
どうすることもできないニッキーが真実を話そうとすると部下のオーウェンズが銃を発砲し、ニッキーの胸を貫いた。
死人が出ることに動揺したガリーガはオーウェンズに処理を命じ、部下を連れてその場から立ち去ってしまう。
撃たれたニッキーに寄り添い涙するジェスだったが、ここでオーウェンズが口を開く。
実はオーウェンズはニッキーの詐欺師仲間であり、3年前からもぐりこませていたスパイだったのである。
オーウェンズは急所は外しているとジェスに説明しニッキーに手当てをした。
すると意識を取り戻したニッキーはオーウェンズが父親のバッキーだと口にする。
これはパニックボタンと言われるもので、仕込みに気がつかれどうしようもない時に行うことなのだという。
バッキーはこれまでの経緯をジェスに説明し、ニッキーを病院に送り届けた。
ただしバッキーは今回得た大金を全て持って行ってしまう。
それでも真実を知ったジェスはニッキーの本当の気持ちを知ることができ満足だった。
そしてその手にはガリーガつけていた20万ドルの腕時計がはめてあったのであった。
・・・という感じです。
正直この手の作品は文章に直すのが難しいです。
面白いポイントが表現できないことにもどかしさを感じながら書いてました。
嘘あり、驚きあり、オチありの面白い作品だったので、興味のある方は是非ご覧になってみてください。
以上がフォーカスの感想とレビューでした。