ここでは実際に映画「ラ・ラ・ランド」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
ラ・ラ・ランドの評価・・・3つ星
原 題: Kong: Skull Island
製作年: 2016年
製作国: アメリカ
出演者: ライアン・ゴズリング エマ・ストーン ジョン・レジェンド ローズマリー・デウィット
: ソノヤ・ミズノ J・K・シモンズ フィン・ウィットロック ジェシカ・ロース
: キャリー・ヘルナンデス トム・エベレット・スコット
監 督: デイミアン・チャゼル
製 作:
脚 本: デイミアン・チャゼル
“第89回アカデミー賞”で6部門を受賞したデイミアン・チャゼル監督によるミュージカル・エンタテインメント。売れないジャズ・ピアニストのセブと、女優志望のミアの恋模様を、ダンスと歌で華やかに描き出している。(TSUTAYA online より引用)
感想/レビュー
ミュージカルに興味があるわけではなかったのですがテレビでたまたまやっていてアカデミー賞を受賞した話題作でもあったのでとりあえず見てみました。
作品を見ての率直な感想は自分にはちょっと難解だったなという感じです。
後で調べてみると本作のラストは賛否両論でいろいろな意見が飛び交っていました。
というのも本作のラストが人によってはハッピーエンドで別の人によってはバッドエンドという解釈の仕方があるからです。
個人的な感想は切ないと感じたのでバッドエンドよりの印象でしたね。
この手の映画は見る人にいろいろな印象を与えるものなので自分が思ったように解釈するのがいいと思います。
下の方にスクロールしていくと本作の伏線やそういった結論に至った背景などを考察しているので興味があればそちらも読んでみてください。
出演者にはブレード・ランナー2049などに出演しているライアン・ゴズリング、ゾンビランドなどに出演しているエマ・ストーン、歌手のジョン・レジェンドらが起用されていました。
ミュージカルなので登場人物は主演の2人がメインなのでこの二人だけ抑えておけば問題はないでしょう。
ラ・ラ・ランド予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
*冒頭はいきなりミュージカルでスタート。歌は「Another Day of Sun」で歌詞と和訳は以下の通り。
I think about that day
あの日のことを考えてるの
I left him at a Greyhound station
グレイハウンド駅に彼を置いてきちゃった
West of Santa Fé
サンタフェの西のWe were seventeen, but he was sweet and it was true
あたしたちは17歳だった、でも彼はステキだったの、本当よ
Still I did what I had to do
未だに自分のやるべきことをやってた
'Cause I just knew
だって気付いたばっかりだったからSummer: Sunday nights
夏の日曜の夜は
We'd sink into our seats
椅子に座り込んでたでしょうね
Right as they dimmed out all the lights
ちょうどあたりが全部が暗くなった頃
A Technicolor world made out of music and machine
色鮮やかな世界が音楽や機械を作り上げて
It called me to be on that screen
あたしをスクリーン上へ呼んだのAnd live inside each scene
そしてあらゆる場面の中で生きろってWithout a nickel to my name
全然お金もなくて
Hopped a bus, here I came
バスに飛び乗って、ここにやって来た
Could be brave or just insane
勇気があるんだかおかしいんだかWe'll have to see
僕らは見ないといけないだろうね'Cause maybe in that sleepy town
だって多分あの退屈な街で
He'll sit one day, the lights are down
ある日彼は座って、明かりが消えて
He'll see my face and think of how he...
あたしの顔を見て考えるのよね...used to know me
どうやってあたしのことを知ったのかClimb these hills
丘に登って
I'm reaching for the heights
あの高さにもたどり着きそう
And chasing all the lights that shine
輝く光をずっと追いかけるのAnd when they let you down
そしてあなたが落ち込んでも
You'll get up off the ground
地面から這い上がる
'Cause morning rolls around
だって朝はやって来るから
And it's another day of sun
それが新しい一日の始まりI hear 'em ev'ry day
毎日聞いてるよ
The rhythms in the canyons
リズムは渓谷そのもの
That'll never fade away
絶対に消えていかない
The ballads in the barrooms
バーでのバラード
Left by those who came before
先人が残していったんだ
They say "you gotta want it more"
“もっと欲張らないと”って彼らは言うから
So I bang on ev'ry door
僕は全部のドアを思いっ切り叩くんだAnd even when the answer's "no"
答えが”ノー”な時でさえ
Or when my money's running low
お金が底をつきそうな時でも
The dusty mic and neon glow
ホコリまみれのマイクとネオンの光
Are all I need
それさえあれば十分よAnd someday as I sing my song
ある日僕が自分の歌を歌っていると
A small-town kid'll come along
小さな町の子供がやって来るんだThat'll be the thing to push him on and go go
そのことが彼を励ましてどんどん前進させるんだClimb these hills
丘に登って
I'm reaching for the heights
あの高さにもたどり着きそう
And chasing all the lights that shine
輝く光をずっと追いかけるの
And when they let you down
そしてあなたが落ち込んでも
You'll get up off the ground
地面から這い上がる
'Cause morning rolls around
だって朝はやって来るから
And it's another day of sun
それが新しい一日の始まりAnd when they let you down
そしてあなたが落ち込んでも
The morning rolls around
朝はやって来るのIt's another day of sun
それが新しい一日の始まり
It's another day of sun
それが新しい一日の始まり
It's another day of sun
それが新しい一日の始まり
It's another day of sun
それが新しい一日の始まり
Just another day of sun
それがただの新しい一日の始まり
It's another day of sun
それが新しい一日の始まり
Another day has just begun
新しい一日は始まったばかり
It's another day of sun
それが新しい一日の始まりIt's another day of sun
それが新しい一日の始まり
将来自分の店を持ちたいと夢見るジャズピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と女優を夢見るミア(エマ・ストーン)は渋滞にはまっており、印象最悪の出会い方をする。
ある時ミアはルームメイトにパーティーに誘われ素敵な誰かを見つけるように言われるが、そんなに都合よくだれかが見つかるはずもなかった。
帰り道、駐禁で車をレッカー移動させられたミアが歩いて帰っているとレストランからピアノの音が聞こえてくる。
その音はミアにとってとても魅力的な音に感じた。
時を同じくしてセバスチャンはいい歳をして夢を追いかけていたがいい加減身を固めろと姉から言われていた。
収入を得るため一度はクビになっていたレストランでピアニストとして働くことになったセバスチャン。
前回クビにされたのは暴走して自分の好きな曲を弾いていたからだった。
その日はリストにある曲をきちんと弾くように言われたセバスチャンだったが、途中で我慢の限界に達し自分勝手に弾いてしまう。
その音を偶然聞いたのがミアだった。
セバスチャンは当然クビを言い渡されるのだが、彼の音に魅了されたミアは声をかけようとする。
しかしセバスチャンはミアを無視して去って行った。
ミアはカフェでバイトをしながら女優を目指していたがいくつものオーディションを受けては落とされていた。
しばらくして再びパーティーに参加したミアはそこでバンドの一員としてキーボードを弾いていたセバスチャンと再会する。
ミアは偶然の出会いを喜び彼に興味を抱いていく。
ただしこの時点ですでにミアには恋人ができていた。
セバスチャンもミアに興味を持ち彼女のもとに通うようになる。
ミアはジャズに全く興味がなかったがセバスチャンの影響でジャズが好きになっていく。
ある時二人でジャズを聴いているとそこにセバスチャンの知人であるキース(ジョン・レジェンド)がやってくる。
キースはピアニストとしてうちで働いてほしいと持ちかけるがセバスチャンは乗り気でなかった。
その後2人で映画を見る約束していたミアだったがその日は恋人との夕食の予定があった。
一人映画館の前で待つセバスチャン、ミアは彼のことが気になった食事に集中できない。
話題にもついていけず戸惑うミアだったが、ここでスピーカーから以前セバスチャンが弾いていたピアノの曲が聞こえてくる。
それを聞いたミアは意を決して席を後にしセバスチャンのもとへ。
2人は一緒に映画を見て、それから映画に出ていた博物館へと足を運ぶ。
ますます距離が近くなっていく二人。
その一方で現実とも向き合わなければいけなくなっていく。
セバスチャンは夢を追いかけているため貯金などはほとんどなく稼ぎもあまりない。
ミアはバイトをしているとはいっても女優業に賭けていた。
セバスチャンはミアの夢を応援していたが、それと同時に自分の夢をあきらめざるを得ない選択をしていくことになる。
キースのバンドに参加したセバスチャンは彼が行っている音楽が伝統的ではないジャズであることに抵抗を持っていた。
だが週に1000ドルの報酬を提示され背に腹は代えられずツアーに参加することになる。
ミアとはしばらく会えなくなったが、ミアはかねてより考えていた自分一人の舞台を行うための準備を進めていた。
しばらくしてツアーの合間を縫ってセバスチャンが帰宅し、部隊の公演を控えたミアを励ました。
しかしミアはキースの音楽がセバスチャンの目指すそれとかけ離れていることに気がついており、自分の夢をあきらめてしまったセバスチャンに失望してiしまう。
セバスチャンの夢とはロサンゼルスで自分の好きなジャズの店を開くことだった。
二人のすれ違いは大きくなっていき、ミアの公演の日がやってきた。
念入りに準備してきたミアだったが部隊にはほとんど客が入っていなかった。
しかもセバスチャンもその日は撮影があり見に行くことができない。
講演後、ミアは観客が最悪だったといっているのを耳にし遅れてやってきたセバスチャンにもうこれ以上女優を目指すことはできないと告げ実家に帰ってしまう。
二人の関係に決定的なひびが入ってしまったが、その夜セバスチャンの携帯にオーディション会社から連絡が入る。
それは舞台を見た関係者からミアをオーディションして映画で使いたいというものだった。
セバスチャンはミアの実家に行き連絡がきたことを伝えるが、ミアはもう続けられないと弱音を吐く。
だがセバスチャンだけはミアが女優で成功することを信じており、ミアに行く気があってもなくても迎えに来ると告げる。
一晩じっくりと考えたミアはオーディションを受ける決断をする。
セバスチャンとともにオーディションへ向かったミアはそこで何でもいいから話をしてくれと審査員に言われ自分が女優を目指すきっかけとなった叔母の話をした。
結果に自信のないミアだったがセバスチャンは必ず女優になれると後押しする。
だがそうなればミアはパリでの撮影となりツアーで各所を回っているセバスチャンとは離れ離れになってしまう。
これからの決断を迫られる二人。
セバスチャンはどうするかはこれからの成り行きで決めようといい、自分はこれからもミアを愛していると話す。
ミアも同じことを口にし、それから5年の月日が経過する。
ミアは誰もが認める大女優となってスクリーンで輝いていた。
すでに結婚もしており子供もできていたのだが、その相手はセバスチャンではなくかつての恋人であるグレッグだった。
それでも幸せそうにしているミア。
ある時ベビーシッターに子供を任せて出かけた二人は渋滞に巻き込まれる。
だがミアたちは抜け道を使って渋滞を回避しレストランで食事をすることに。
その帰り、ふいに音楽が聞こえてきて二人は何気なく立ち寄ることに。
しかし店名を見てミアは目を大きくする。
その店名はかつて自分がセバスチャンに提案した「SEB♩S」という名前だったのである。
店に入ったミアは多くの人がジャズを楽しんでいる光景を目にし、セバスチャンの姿を目の当たりにする。
セバスチャンもミアの姿に気がつきしばらく固まってしまう。
その後セバスチャンは二人の思い出の曲をピアノで弾き、二人には過去とあり得るはずだった未来が見える。
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オープニングでいきなりミュージカルから入って最初見たときは意味がよくわかりませんでしたが、後々考えてみるとこの映画のストーリーをのなぞっていたんですね。
賛否両論あるのはこの映画の終わり方ですね。
結局セバスチャンとミアは結ばれなかったのでバッドエンドなのではないかということですね。
これは見る人によって感じ方は人それぞれなのでどちらでもいいと思いますが、制作者の意図としてはハッピーエンドの方だったようです。
監督のデイミアン・チャゼルは次のように語っています。
僕は、恋人たちが最後に結ばれないラブストーリーが大好きなんです。とてもロマンチックだと思うんですよ。歴史に残る優れたラブストーリーが、ほとんどハッピーエンドでないことには理由があると思います。つまり愛の物語を描くのなら、愛は登場人物よりも大きな存在でなければならないんです。
つまり必ずしも結ばれる必要はなく、一緒にならなくても愛は続いていくという考え方なんですね。
またラブストーリーの傍らでサクセスストーリーも進行しています。
現実世界ではセバスチャンとミアはどちらも自分の夢をかなえていますがその結果二人は結ばれませんでした。
一方、ラストシーンでセバスチャンがピアノを弾くことで見えた回想では結果が大きく異なっています。
セバスチャンはキースの誘いを断りミアの夢を全力で応援しています。
結果としてミアは女優として成功しセバスチャンと結婚して子供までいました。
しかしセバスチャンは自分の店を持つことはできずピアニストとして別のバンドに参加しています。
スポットライトがセバスチャンではなくトランペットにあたっていたのは自分の夢をかなえられなかったといった意味合いなんでしょう。
結局どちらが2人にとって良かったのかということですね。
この意見の違いが賛否両論となっているわけです。
制作者がハッピーエンドだと考えている理由は2人は夢をかなえており、一緒にはなれなかったが愛はこの先も続いてくと考えているからなのでしょう。
私個人としてはこの考え方はありだと思っていますし、批判が出るのもよくわかります。
ただこの作品がなぜこれほどまでに評価されてアカデミー賞で6部門も受賞したのかはよくわかりません。
そんなに面白かったですかね?
一つはっきりしているのはライアン・ゴズリングが実際にピアノを弾いていてかっこよかったというところだけですね。
レ・ミゼラブルもそうでしたがこういったミュージカル作品は俳優の意外な一面が見れて楽しいですよね。
ライアン・ゴズリングはもともと好きな俳優だったのでこれでますます好きになりました。
そういえばラ・ラ・ランド(LA LA LAND)は若者が夢を追いかけているロサンゼルスを意味しているそうです。
最初の渋滞のシーンも若者ばかりでしたが、あれは夢に向かって突き進んでいるけど同じような人はたくさんいて行き詰まっているさまを表しているようです。
また最後に抜け道を使うシーンもありますが、これはその渋滞から抜け出して夢をかなえていることを暗示しているのだとか。
言われないとわからない伏線がたくさん張ってあるんですね。
以上がラ・ラ・ランドの感想とレビューでした。