ここでは実際に映画「NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム」を見ての評価と感想を書いています。
あらすじやネタばれもあるので下にスクロールする場合は注意してください。
NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲームの評価・・・3つ星
原 題: NERVE
製作年: 2016年
製作国: アメリカ
出演者: エマ・ロバーツ デイヴ・フランコ エミリー・ミード マイルズ・ハイザー
: ジュリエット・ルイス マシン・ガン・ケリー キミコ・グレン サミラ・ウィレイ
監 督: ヘンリー・ジュースト
製 作: アンソニー・カタガス アリソン・シェアマー
脚 本: ジェシカ・シャーザー
NYのスタテン島に住む女子高生ヴィー(ロバーツ)は、SNSと現実世界でのチャレンジを融合させたゲーム“ナーヴ”に挑戦者(=プレイヤー)として登録。知り合ったばかりのイアン(フランコ)と組んでミッションを次々にクリアし、多額の賞金と人気を獲得するが、視聴者から出されるミッションが激しさを増していく。自分自身とネット住民の欲望に翻弄される若者たちを描いた青春スリラー。SNSの中毒性や匿名集団の無責任さがあぶり出される。(TUTAYA Onlineより引用)
感想/レビュー
予告を見ておもしろそうだったので取りあえず見てみました。
率直な感想は可もなく不可もなくと言った感じでした。
若者を中心とした情報社会で人気を得るためにやることがエスカレートしていくっていうのはよく描けていたと思いますが、何となく物足りない感じもしました。
ゲーム自体もあっけなくつぶせてしまいましたしもうひと波乱ぐらいあってもよかったかなと思います。
ただこの作品を見たちょうどその日にニュースでエクストリームスポーツをして動画をあげていた人がビルから落下して死亡したというニュースをやっていたのでタイムリーな話題だな~とは思いました。
出演者には海外ドラマのアメリカン・ホラー・ストーリーなどに出演しているエマ・ロバーツ、グランド・イリュージョンシリーズなどに出演しているデイヴ・フランコ、マネー・モンスターなどに出演しているエミリー・ミード、海外ドラマのペアレントフッドなどに出演しているマイルズ・ハイザー、ナチュラル・ボーン・キラーなどに出演しているジュリエット・ルイス、ヴァイラルなどに出演しているマシン・ガン・ケリー、海外ドラマのオレンジ・イズ・ニュー・ブラックなどに出演しているキミコ・グレンやサミラ・ウィレイらが起用されていました。
主に海外ドラマなどに出演して人気のある若手俳優が起用されていましたね。
私は初めて見ましたが主演のエマ・ロバーツも今をときめく俳優の一人のようです。
NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム予告編動画(これからみようと思っている方に)
以下からはネタばれになりますので注意してください。
母子家庭で育ったヴィー(エマ・ロバーツ)は希望の大学に合格するが経済状況を考え入学を辞退しようとしていた。
そんな時親友のシドニー(エミリー・ミード)から電話がかかってきてNERVEという一般参加型のゲームを紹介される。
シドニーは視聴者数を増やすためにヴィーを誘ったがヴィーは怪しいと感じ登録は控えた。
またこの時ヴィーが密かに思いを寄せているJ.P.(ブライアン・マーク)からメールが入ってきて今度の試合の写真を撮ってほしいと頼まれる。
ヴィーは趣味で写真を撮っており部屋にも壁一面に写真が飾ってあった。
ヴィーは友達のトミー(マイルズ・ハイザー)と合流してJ.P.のいるアメフト部の写真を撮ってあげた。
トミーは密かにヴィーに好意を寄せていたが彼女がJ.P.のことが好きなのもわかってたため思いは胸にしまっていた。
チアガールのシドニーはそこでもNERVEの撮影をしており公衆の面前でお尻を出してミッションをクリアしていた。
その後ヴィーはシドニーらと一緒にカフェにたちよりそこでヴィーはシドニーからもっと自分を出して冒険した方がいいといわれる。
更にシドニーは頼んでもいないのにJ.P.に話しかけヴィーが気があると教えるが、J.P.は好みのタイプではないといいヴィーはふられてしまう。
ショックを受けたヴィーはそのまま口もきかず家に帰ってしまった。
シドニーの勝手な行動と振られてしまったショックからヴィーはパソコンの画面にそのままにしていたNERVEにアクセスしプレイヤーとして登録してしまう。
NERVEには以下のようなルールがあった。
- サイトにアクセスして「挑戦者」か「視聴者」を選択
- “挑戦”の内容は視聴者たちが指示
- 挑戦をクリアするごとに賞金が得られる
- 挑戦は挑戦者自身のスマホで撮影する
- 挑戦に失敗、棄権するとそれまで得ていた賞金は没収
- NERVEの存在を密告した者には制裁が科せられる
ヴィーはゲームの指示に従ってある店に行きそこで他人と5秒間キスしろという指令が出る。
ヴィーと一緒に来ていたトミーは彼女のことを心配して止めようとするが、ヴィー自身も変わりたいと思っており思い切って知らない人にキスをした。
その相手は偶然ヴィーが興味のある本を持っており、その後の行動でその男もNERVEに参加していることが分かる。
男の名前はイアン(デイヴ・フランコ)といいヴィーとおしゃべりすると店を後にしようとするが、視聴者たちはヴィーとイアンを一緒に行動させるような指令を出してくる。
トミーは止めたがヴィーはイアンについていってゲームを続行してしまう。
指令通りデパートにやってきたヴィーはそこでゲームを終わりにしようとしていたが、次の指令が高級婦人服を試着するだけで500ドルというものだったため、家庭事情もありお金がほしいヴィーはついつい参加してしまう。
この時イアンにも同じような指令が出ておりなんとか時間ぎりぎりで指令を達成したヴィーは再びイアンと顔を合わせる。
更にイアンにはヴィーに似合う靴を選ぶように指令が出ており、2人は一緒に買い物を楽しんだ。
しかし人気プレイヤーのタイ(マシン・ガン・ケリー)に2人の服を隠すような指令が出ており、買い物を終えて2人が戻ってくると服がなくなっていた。
更に2人に店を出ろという指令が出る。
試着している服で出て行くわけにもいかずヴィーとイアンは下着姿になって店の外に出ていった。
するとイアンのバイクのところに服が置いてあり、先ほど試着していた高級服もレシート付きで置いてあった。
2人はまたその服に袖を通し今度はイアンに目隠ししてバイクで96km/h出せという指令が来る。
さすがに危険を感じたヴィーは自分は手伝わないと断るが、これをするには助けがいるといわれ結局イアンに協力してしまう。
2人の挑戦はだんだん広まり現在ではトップ10に入るほど人気が上がっていた。
NERVEではトップ2による決勝戦が行われることになっており、シドニーも6位という高い位置につけていたがヴィーの話を聞いて焦りを隠せなかった。
ヴィーはイアンとバイクに乗り自分が誘導することでなんとか事故を起こさずに指令をクリアすることに成功する。
2人はだんだん魅かれ始めていたが、これをトミーがおもしろくないという顔で見ていた。
トミーはイアンが何者なのか調べてみたがネットで検索いても一切情報が出てこなかった。
トミーはイアンの素性を知るためにハッカー仲間に声をかけてアルバという裏サイトのアクセスコードを教えてもらいそこで情報収集を行った。
するとイアンは以前にもNERVEに参加しておりその時一緒に挑戦していた人間が死んでいたことが判明する。
一方、ヴィーにはタトゥーを入れろという指令がきてイアンと一緒にタトゥーショップへ向かった。
ヴィーが彫るタトゥーをイアンが決め、ヴィーが愛読しているという本にちなんで灯台のタトゥーを入れた。
またヴィーは親友であるシドニーのことなどもイアンに話すぐらい心を許しており、その様子は視聴者のカメラを通じてシドニーにも伝わっていた。
自分のことを憐れんでいるように言われたシドニーは怒りをあらわにする。
ヴィーの発言を受けてシドニーはビルの10階に梯子を通してその上を渡るという危険な指令に挑戦しようとするが恐怖で足がすくみ結局挑戦は失敗に終わってしまう。
その後イアンの提案でシドニーらが集まっているビルへ足を運んだヴィーたち。
ヴィーはそこでシドニーとJ.P.が寝ているところを目撃してしまい、2人の対立はさらに激しくなってしまう。
シドニーに対抗心を燃やすヴィーはシドニーが渡れなかった梯子に挑戦し見事クリアする。
これによって2人の確執は決定的なものになってしまった。
トミーはヴィーにイアンは以前にもNERVEに参加していて死人を出しているため信用できないといいヴィーをゲームから救い出そうとする。
その話を聞いてイアンのことが信じられなくなったヴィーは外にいた警察にゲームのことをしゃべってしまい、ルールを破ったとして制裁が加えられることになってしまう。
ヴィーの元へタイがやってきて殴られ気絶してしまう。
目覚めたヴィーはコンテナの中に捕らえられており目の前にはパソコンの画面が。
ヴィーは密告したため制裁が加えられることになり、ゲームから抜け出したければ決勝戦に進み勝つしかないと告げられる。
ヴィーがコンテナから出るとNERVEの参加者がヴィーに制裁を加えるために彼女のことを探していた。
そこへイアンがやってきてヴィーがトミーから聞いた真相を確かめるとその通りだといわれる。
イアンは密告したものは第3のカテゴリーである囚人として扱われるようになり決勝戦で勝たないとNERVEから抜け出せないと語る。
イアンはかつてタイともう一人と組んでNERVEに挑戦していたが事故が起こりその友人が死んでしまった。
イアンは警察に通報するがこれによりルールを破ったとして囚人になってしまったのだと話す。
ヴィーは自分を人気取りのために利用したのかと感情をあらわにするが、イアンは初めはそうだったが今はヴィーも囚人になってしまったため君を助けたいと話す。
ヴィーはこのままいけば決勝戦に出るのは確実であるため、後は自分が決勝戦の相手となりわざと負ければヴィーはNERVEから抜け出せると話す。
ヴィーもこれを承諾するが2度と同じことが繰り返されないようにある作戦を立てる。
イアンにある駐車場まで送ってもらいそこへシドニーとトミーを呼び出したヴィー。
シドニーもヴィーと喧嘩したとはいえ彼女のことを本気で心配していた。
ヴィーはゲームを終わらせるためにオープンソースであるNERVEのコードを書き換えてほしいとトミーに頼み、シドニーにもある頼みごとをした。
頼みを聞いたシドニーはある人物に電話をかけて了承を得る。
トミーはハッカー仲間の元へ行きコードを書き換えるための大規模な作戦を決行する。
一方、ヴィーと別れたイアンはビルの屋上にあるクレーンに5秒間ぶら下がれという指令が来ていた。
それは親友を死なせてしまった指令と同じだったがなんとかイアンはその指令をクリアして決勝戦へとコマを進めた。
NERVEが指定する場所へとやってきたヴィーとイアンはお互い用意された銃を持って撃たれた方が負けという指令で戦わされることになる。
イアンは肩をちょっとかすめるように撃てばいいといいヴィーに撃てと言ったが結局ヴィーには打てずミッション失敗となってしまう。
するとそこへタイが乱入してきて自分が代わりにゲームに参加してやるといいだす。
ヴィーは顔を隠してゲームの見に来ている周りの人間はその展開に大いに盛り上がる。
ヴィーは本当に人殺しがみたいのかと周りに問うが熱は冷めない。
タイは視聴者にヴィーを撃ってほしいかという問いかけをし、視聴者の携帯には”Yes”と”No”の選択肢が表示される。
Yesを選択する者もいればNoを選択する者もおり、投票の結果Yesが多数派の意見となってしまう。
そしてその直後タイは持っていた銃をヴィーに向け発砲。
皆が見る前でヴィーは命を落としてしまう。
この様子を視聴者として見ていたトミーは作戦を決行しNERVEのコードが書き換えられた。
Yesを選んだ人の携帯には殺人教唆の疑いがあるというメッセージが表示されその後サインアウトするかという画面が表示される。
ヴィーの死を目の当たりにした者たちは次々とサインアウトしていく。
ヴィーの死を悲しむイアンだったが実はヴィーは死んではおらず、すべてはヴィーの仕込みだった。
ヴィーはシドニーに頼んでタイに電話してもらいイアンには内緒で仕込みをしてもらっていたのである。
タイの撃った銃は空砲でヴィーの血はただの血のりだった。
視聴者はどんどん減っていき最後にタイがサインアウトするとNERVEから人がいなくなり、トミーの仕掛けたコード改変によりNERVEはクラッシュすることとなった。
無事にNERVEから解放されたヴィーはイアンとの距離を更に縮め、本名はサムだということを教えてもらうのだった。
その後、NERVEに没収されていた預金を取り戻してもらっていたヴィーは入学を辞退しようとしていた大学への入学を決意するのだった。
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今だからこその映画でしたね。
一般参加型のゲームというのはSNS全盛期の今の時代ならあり得そうな話で、要求がどんどんエスカレートしていくっていうのも集団心理としてあり得そうな話でイメージしやすかったですね。
何かの番組で視聴者がどちらにするか選択するという実験をおこなってプレイヤーの動きを操るものがあり、最後に視聴者の選択でプレイヤーが命を落としてしまうというドッキリを行っていたのを思い出しました。
今回の作品はまさにそのドッキリが現実になったものでしたね。
内容は結構好きな感じなのですが最後の方はちょっとあっさりしすぎだったというか、トミーが優秀すぎたためあっけなく終わってしまったのでそこは残念でしたね。
結局NERVEというものをだれがどうやって作ったかなども不明でしたし。
まあそこが明かされても・・・ということなんでしょうが。
今の若者には楽しめる内容になっていると思いますが、そこまで期待するようなものでもなかったので時間が余っているようなら見てみるといいのではないでしょうか。
以上がNERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲームの感想とレビューでした。